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オレンジコロコロ

ヒマをもてあました剣ちゃんがオレンジを転がして遊んでいたので

食べ物であそんだらだめですと叱りました。

さすがに、何日も家の中にこもるような生活をしていると、慶ちゃんたちも

飽きてきたようだ。

「ひまひまひまひまひまー!」と叫びながらガリガリ壁をかいている慶ちゃん。

「おりんじーず!」剣ちゃんがオレンジを見つけてきた。

これは前にスーパーで剣ちゃん用に買ってきてあげたものだ。

「ごろごろー」そう言って剣ちゃんはオレンジをころがす。

「うお!いいオレンジ!」そう言って慶ちゃんもごろごろーところがす。

「あーまた馬鹿どもが馬鹿やってるわ」忍ちゃんは不機嫌にうそぶいた。

「食べ物であそんじゃだめだろー」

俺が怒る。

「だってこれ、剣ちゃんがもらったもん!」

「でもたべないんでしょ」

「うん!」

精霊はお供物をたべない。しかし、お菓子や供物をほしがる。これは、

一端、それら供物を自分の所有物にして、それを人間に食べさせることによって

人間に対して徳をほどこす、徳をつむことになるのでお菓子がすきなのだ。

だから、積極的な精霊は現世利益でも積極的にかなえるが、現世利益というのは

結局、その人間の尻をたたいて、一生懸命働かせる。働かないでお願いばかり

している人間はその精霊の面子を潰したことになるので天罰を受けることになる。

だから、稲荷神の眷属のおいなりさんの祠はよく現世利益をかなえてくれるが、

反面、祟り神とも呼ばれているのだ。

だから、精霊と友好な関係を保とうとしたら、絶対にお願い事をしてはならない。それはもう、友達ではなく上下関係になってしまうし、その人間が

成功しないことはその上位の存在の面子を潰すことになるので、敵対

関係になる。だから、霊に対しては何も望まず、ただいるだけ。

その関係を保つのがいちばんである。

だから、下手に霊能者などの介在を招いては、家霊、守護霊の怒りを買い、

下手をすると見捨てられて家が不浄霊のすみかになる。だから、

そのような霊能者にふれるべきではなく、金もはらうべきではないのだ。

かかわってはならない。

心霊写真なども面白がってみていると不事がつくといって、災いを

呼び込むのでやめたほうがいいし、心霊屋敷とよばれる場所にいくべきでもない。

ただ、おだやかに、笑って、家族や友人に尽くしていきていけば、

穏やかな日常がまっているのである。

俺はオレンジを拾い上げ、皮を包丁で切ってたべた。

「うわーい!たべた!たべた!」

剣ちゃんが喜んでいた。

今日はかなり元気になりました。おかげで体調もだいぶもどりました。

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