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今日は病院で精密検査だ

病院に精密検査に行ったよ、何でも遊びのネタにする精霊たち。

疲れた、とにかくここ数日、この精霊たちに振り回されてけっこうつかれた。

そのうえ、ついていないことに、足をくじいてしまった。

それでも、色々と仕事関係でお取引先にも出向かなくてはらなないし、

無理して足を引きずりながらある見回った。そうしているうちに、

足の負担が腰に来て腰痛がでるようになってきた。

それだけでも大変なのに、今度は頭痛。

ちょっと変な感じの頭痛だったので、念のためのCTスキャンのある

大学病院で泊りがけで精密検査を受けてきた。

なんだかSFにでてくるような巨大な円柱の中にクビを固定されて

入れられる。

「絶対うごかないでね、これ経費2万円くらいするからね。

動いたら取り直しだよ」

看護婦さんに言われて緊張した。

ベットに体を固定されて機械の中にはいっていく。

ガコン!ガコン!ガコン!と鈍い金属のぶつかり合いのような

変な音がする。

その時である。

「慶たん登場!」

体が固定されて身動きがとれず、頭を機械の中につっこまれ

暗闇の世界の中に慶ちゃんが出てきた。

闇は彼ら幽玄の住人のすみかである。

「何してんの?ねえ、なにしてんの?」

「うるさいなあ、あっちいってろよ」

「何まじめぶってんだよ!もっと明るく生きようよ、さあ笑って!」

そう言いながら慶ちゃんは俺の体をくすぐる。

「おい、やめろ!」

取り直ししたら追加2万円である。

「およ?」そこに剣ちゃんがでてくる。

「どうしたの?」

剣ちゃんは俺の背中にまわって、背筋に人差し指をゆっくりとはわせる。

背中がぞわぞわする。

絶対動いてはいけないとき、たとえばレントゲンで息をとめているとき、

急にせすじがゾワゾワしたり、急に噴出しそうになる。

動いてはいけないとおもうほど、背中がかゆくなってかきたくなる。

そういう事はすべてこいつら精霊のいたずらなのだ。

こいつらにしたら、たださびしくて相手にしてほしいだけなのだ。

「あんたもセコイわね、たかが2万円くらい、ちょっと動いたっていいじゃない」

耳元で忍ちゃんが囁く。

「さあ、うごいちゃいなさい、楽になるのよ」

耳元でぼそぼそ言い続ける忍ちゃん。

「ねえ、忍ちゃん、何やってるの?」

慶ちゃんがたずねる。

「精神攻撃は基本」

忍ちゃんが平然と答える。

俺は必死に歯をくいしばる。

そしてなんとかのりきった。

CTスキャンが終ったあとは、ゾワゾワしていた背中を思う存分

かきまくった。

それで、画像ができたので、お医者さんのもとへ。

結論からいうと、頭の皮の神経痛だった。

何のことやらと思ったが、頭の皮がひきつって神経痛を起こすことがあるそうだ。

脳溢血とか、そういう危険な病気ではないそうだ。

腰も骨盤がずれるとかそういう深刻な問題はなかった。

そうやって、問題がないことがわかると俺の心にも余裕がもてる。

俺は病院から精霊たちと手を繋いで帰った。

右手で慶ちゃん、左手で忍ちゃんの手をとって、背中に剣ちゃんを担ぐ。

途中でスーパーによって、一人ずつ乳酸菌飲料を買ってあげたら、

すごくよろこんでいた。安い買い物だ。

腰の痛みや頭皮の神経痛、どうやって治癒したらいいかお医者さんに聞いたら

寝るのが一番いいそうだ。

人間の体は夜中に治癒する。だから夜更かしすると治癒能力が減退して

結果的に体に弊害があらわれるそうだ。

何か、高級な薬か何かで治すかと思っていたが、

実際は寝ることだって。

背中に背負っていた剣ちゃんの体がすこし下にずってきた。

上に担ぎあげると、顔がクビの後ろのほうにあたる。

剣ちゃんは寝てしまっていて、ヨダレが背筋に垂れた。

「あーあー」と思ったが寝ているのを起こすのもかわいそうなので

そのままおんぶして帰った。


帰りにスーパーに寄ったら精霊たち、大喜びだったよ。

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