六話、誕生
〔ダークローズ本部〕
アイギスが繭と共にダークローズの本部に帰って来た。
「ふふっよくやったわ、アイギス、流石は私の娘ね?」
アスナ達の仲間を言葉巧みに堕とし自分達の側に引き込んだアイギスをアナスタシアは褒める。
「あはっこのくらい出来て当たり前だよ」
アイギスは邪悪な笑みを浮かべる。
「これで大幹部は四人となる、うふふ、かなりの戦力になるわ」
「そうだね」
親子は邪悪に笑い合うとシーナが魔怪人として誕生する瞬間を心待ちにする。
〔繭の中〕
シーナは繭の中にいた。
取り込んだシーナの身体に触手を這わせて品定めしそれが終わると先端に針が生えた触手を次々と刺して行く。
「んんん!!」
シーナはビクン!と体を震わせながらニヤリと笑う。
この触手が自分を改造して強くしてくれる事を理解しているのだ。
「私を強くしてね…ふふっふふふ…」
シーナは怪しく笑いながら改造を受け入れる。
同時にシーナの頭に触手が纏わり付くとヘッドギア型になり魔怪人として相応しい人格にするための洗脳が始まった。
「あぁ…変えられて行く…なんて心地良いの…」
ヘッドギアが装着されるのと同時に体感時間は数千倍にまで引き伸ばされた。
前のアスナの時と同じように外では数日なのに内部では数十年と言う月日が体感時間で流れ長い長い時間をかけてシーナを邪悪な存在に作り変えるのである。
どれだけ時間が経ったのか分からなくなった頃。
シーナの身体に変化が現れる。
その心をアナスタシアに対する忠誠心に染め邪悪に唇を吊り上げていたシーナはその変異にビクン!と体を震わせた。
「あん!ああん!んんんん!!!!」
声を上げながらシーナの頭からは禍々しいツノが伸び敵の首を刎ねる事が出来る禍々しい尻尾が生えた。
シーナの身体が魔力光のものとして完成したのである。
「はぁはぁ…まだまだよ…まだ足りないわ…」
完成した時点で繭から羽化しても良い。
しかし更なる力を求めるシーナは更なる強化を求める。
「うふふ…来た!」
シーナは更に自分の体が強化されて行く事に邪悪な笑みを浮かべ受け入れて行く。
〔ダークローズのアジト〕
アイギスが期待した視線を送る中繭が揺れ始めた。
「来た!」
シーナを引き込んだアイギスにとっても待ちに待った瞬間。
粘液に濡れた手が繭を突き破り繭に手をかけると左右に破った。
「はぁぁぁ…」
這い出て来たシーナは繭の側で膝を着くと産声を上げた。
「おはよう、シーナ、気分は…んん!」
アイギスがシーナに気分はどうかと聞こうとしたがシーナは自分を生まれ変わらせてくれた彼女を見ると頬を赤く染めて微笑んでから飛び付き唇を奪う。
アイギスは目を見開いたがすぐに細めシーナと体を触り合い激しく舌を絡め合いながら互いの唇を貪った。
「はぁ…もちろんとても良い気分だわ、アイギス」
「んん…それは良かったよ、さぁ?お父様に挨拶をして?」
「ええ…」
シーナは全裸のまま立ち上がるとアナスタシアの元に向かい片膝を着いた。
「ふふっ、あなたは何かしら?言ってごらん?」
アナスタシアは頬杖を着きながら自分は何者なのか言えと言う。
「私は魔怪人シーナ、あなた様に忠誠を誓いあなた様が求める世界を共に作る存在です」
洗脳されたシーナは迷わず自分は何者か言った。
その心は堕ちていた時の前のアスナと同じくらいに邪悪に染まり切っている。
「うふふ、良い子ね?それじゃ簡単なテストをしましょうか」
アナスタシアが指を振るうと人間が呼び出された。
「殺しなさい」
「お任せを」
シーナは立ち上がりその大きな胸を揺らしながら人間に近付くと脚で押し倒す。
「はぁ…殺してあげるわ、アナスタシア様のためにね!あはは!!!!!!」
脚を振り上げたシーナは何度も何度も人間を踏み付け始めた。
その顔は邪悪であり自分の行為を心から楽しんでいるのが分かる。
暫くして人間は声を漏らさなくなりシーナは死んだのを理解する。
「何よもう死んだの?本当に人間ってクズね?こんなんじゃ全然楽しめないわ」
シーナはため息を吐きながらアナスタシアに向き直った。
「お楽しみ頂けましたか?アナスタシア様」
「ええ、あなたが良い子なのがよく分かったわ、さぁあなたの服を作ってあげる」
アナスタシアが指を振るうと漆黒のボンデージが身に付けられた。
その締め付け感にシーナは身を震わせた。
「ああん…ありがとうございます」
「良いのよ、これからたっぷりと私のためにその力を尽くしなさい」
「はっ」
シーナはアナスタシアの言葉に頷く。
「それでは下がりなさい、産まれたばかりですもの、暫くはその体を慣らした方が良いわ」
「はい」
下がるように言われたシーナは背を向け玉座の外に向かって行く。
そんなシーナをアイギスは追って行った。
「ねぇシーナ?私の部屋に来ない?」
「ええ、良いわよ、抱いてあげるわ、アイギス」
「えへへ、うん、一緒に楽しもうね?」
「ええ」
ダークローズの大幹部になったシーナはアイギスの腰に手を回しその尻を手を這わせて撫で回し時折下半身や胸を虐めて反応を楽しみつつ彼女の部屋に向けて廊下を歩き始めた。
その頭の中ではこれから自らが振るう人類と魔族に対する暴力を心待ちにしているのであった。




