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一話、魔怪人アスナの本気

〔オルンカメアス〕


荒野で一人の少女に向けて放たれている爆撃が止んだ。


優秀なエージェント達と軍勢の兵士達は流石のアスナでもダメージを与えれているはずだと思う。


しかし…


「あはっ、終わった?」


そこには無傷で楽しげな様子で立つ少女がいた。


あれ程の物量で攻撃したと言うのに無傷な様子を見てエクシーズにも軍勢にも絶望感が漂った。


今のアスナの力量は世界に仇成す者として史上最強である。


そんな存在の圧倒的な力に対しては誰しも絶望するしかないのだ。


「終わったのなら次はこっちから行くよ?」


アスナは腕を開くと空間を埋め尽くす程の魔法陣を展開した。


「物量攻撃って言うのはこうやってやるんだよ?」


本気の力を発揮するつもりのアスナは展開した魔法陣から砲撃を開始した。


魔法陣からは次々と邪悪な赤黒いビームが放たれ始めエクシーズのエージェントも軍勢の兵士も成す術なく撃ち抜かれて行く。


「あはっ…あはは!!!!!!やっぱり人間を殺すのって楽しいなぁ!あはははは!!!!!!」


少女は自分の攻撃で次々と人間の命が消えて行くのを目の当たりにして高笑いをした。


「くそっ!!反撃!魔導収束砲発射!」


アリシアなどの砲撃を参考にして作られた魔導収束砲からビームが放たれた。


「ふふっ」


アスナは飛来するビームに手を向けると一歩も動かずに受け止め消し去った。


「撃つ手をやめ…かはっ…」


指揮官が攻撃を止めるなと言おうとしたが次の瞬間にはアスナは背後に現れておりその心臓を刺し貫いていた。


「飽きたし終わりにしよっか?」


飽きたからと全員一撃で皆殺しにしてしまおうと思う堕ち切った心。


正に邪悪そのものな存在であるアスナはニヤリと笑みを見せながら頭上に溜めた爆発魔法を振り下ろした。


「あはは!全員死ね!あっはははは!!!!!!」


少女の楽しげな邪悪な笑い声が響き始めるのと同時に爆発魔法は地面に着弾し大爆発を起こす。




「はぁい、終わり」


爆風が収まるとそこにはアスナ一人だけ残っておりエクシーズのエージェント達も軍勢の兵士達も一人も残っていなかった。


最後の本気の一撃でどちらも全滅してしまったのである。


「まあまあ楽しかったな、次も楽しみだよ、さてと」


アスナはアナスタシアと念話で繋がる。


「アナスタシア様?この世界はどうなさりますか?」


アナスタシアと話しているのだ彼女の忠実な使徒であるアスナはその場で片膝を着きつつ話す。


『消しなさい』


「はっ」


アナスタシアはエクシーズにアスナの力を見せ付けるため世界を消し去れと言う。


アスナはその言葉に頷くと全力で魔力をため放った。


「帰ろっと」


世界が終わって行く光景を暫く見守ってからアスナはアナスタシアの元に帰還した。




〔エクシーズ本部〕


〔傷一つ付けれんとは…〕


エクシーズも無数のエージェントを抱えている。


だからこそ今回の戦いの敗北で負けてもそれで終わるわけではない。


しかし何も出来ずに傷一つすら付けれずに負けたと言う事実。


それは失った命を考えると強い絶望感を感じるものである。


「あら?暗い顔をしているわね?」


そうしているとアナスタシアがアスナとアイシアを連れてやって来た。


アーリアはアジトで頑張ったアスナを労うための料理を作っているのでいない。


「くっ…貴様…」


アスナを洗脳して邪悪に堕とした存在でアナスタシア今正に敗北した相手であるこの女に対して司令は悔しそうな顔を見せた。


「ねぇ?諦めて降伏したらどう?私達にあなた達では勝つ事など絶対に出来ないわよ?」


アナスタシアは司令に降伏を勧める。


アナスタシアは彼等が諦めない限り蹂躙と世界の破壊を続けるつもりなのだ。


リング2を完全支配しているアナスタシアとしてはリング1の世界はどれだけ滅ぼしても問題はないのである。


「降伏などしない」


「フン、好きにすれば良いわ、アスナ?アイシア?帰るわよ、それとアイシア?頑張ったアスナにちゃんとご褒美をあげるのよ?」


「うん!たっぷりと可愛がるつもり!」


アイシアはそう言うと妻の尻に手を這わせたあと下半身を触り始める。


「んん…楽しみ…いっぱい気持ちよくなろ?」


「うん…」


アスナはアイシアの手の動きに頬を赤く染め身を震わせつつアイシアとのキスを開始した。


舌を絡め合う淫らな水温が部屋に響き始める。


「それじゃあ、明日からもよろしくね?おもちゃさん」


アナスタシアは二人の大幹部共に転移して消えた。


司令は余裕綽々な態度を見せ付けられた事を悔しく思いつつ次の戦いの準備を開始した。

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