新七章、四本柱の建設プロローグ
〔ダークローズのアジト〕
ほんの数分前までアスナの甘い声が響いていた二人の部屋の中でアイシアは寝転がるアスナを背後から抱きしめていた。
「今日も良かったよ、アスナ」
背後から話しかけつつアイシアはアスナの胸をわざと力を込めて揉む。
「んん…私も…」
アスナは夫の言葉に甘えた声で答えた。
「今日は私もあなたもアナスタシア様に呼ばれてるから行かないとね、アークナイトで遊んだのはアナスタシア様的には休暇みたいな扱いみたいだし」
しっかりと侵攻を行い成功させたご褒美として遊ばせてやる。
それがアナスタシアのやり方である。
「そうだね、ふふっついに始まるよ?アスナ、四本柱の建設がね?」
「あはっ…ダークローズの大軍勢がこっちの世界に雪崩れ込む…そうならばこの世界はあっという間にアナスタシア様のもの…」
アスナは自分のもう一人の主人であるアナスタシアがこの世界を手に入れる姿を想像して邪悪に微笑む。
「現状私達は四つ世界を支配下に置いてるけど、この世界に柱を建てるのは一応リング1の本拠地で危険だからやめておいた方がいいよね」
本拠地であるこの世界の防衛を確実なものとするためと柱は世界からエネルギーを吸い取りゲートを作るため植生などに悪影響が出る。
自分達が普段暮らすこの世界で優雅な暮らしがしたいアスナとアイシアとしてはこの世界の植生に悪影響が出ることはしたくないのだ。
「うん、お父様との話が終わったらもう一つ世界を手に入れようよ」
「うん、決まりだね」
邪悪な話し合いを終え頷き合った夫婦はアスナがコロンとアイシアの腕の中で転がって夫の方に向くと見つめ合い唇を奪い合う。
熱いキスを交わし合った二人はアナスタシアに会いに行く前に眠るのであった。
〔ダークローズ本部〕
アスナとアイシアがダークローズの本部にやって来る。
ボンデージを着て胸と尻を惜しげもなく揺らしながら歩くアスナは廊下に控える魔人達の視線を感じる。
(ふふっそんなに見てもあなた達では私を抱けないのに)
アスナは心の中で自分の身体を見て来る彼女達を嘲笑いつつ見せ付けるように自分の夫の腕に抱き着いた。
アイシアは妻のその動きにニヤリと笑うと尻に手を這わせる。
そうしながら玉座の扉の前まで来た二人は中に入る。
「おはよう、二人とも、休暇はどうだったかしら?」
アナスタシアは甘えた様子で傍に立つアーリアにお菓子を食べさせてもらいながら話しかけて来た。
「中々に楽しめる敵でした、私の上半身を消し飛ばして見せたんですよ?」
アスナはアレは面白い敵であったと思う。
「そう、楽しめたようで良かったわ、さて早速だけど任務について話すわね?そろそろ本格的な侵攻を始めたいから柱の建設を行いなさい、そして建設が終わりゲートが開いたらアスナもアイシアも私の指揮下に戻ること、良いわね?」
現状のアスナはリング1侵攻部隊の司令だ。
それを柱の建設が終わった瞬間からアナスタシアの側近にへと二人とも戻すのである。
簡単に言えばどんな瞬間でもアナスタシアからの命を受けて動きアナスタシアが邪魔だと思った存在や兵器を消し去るそれが側近に戻ったアスナとアイシアの役割となるのである。
「承知致しました」
アスナは忠実に片膝を着きながら頷いた。
「まーたアスナにご褒美だとか言って抱こうとしないのなら良いよ?何回も言うけどアスナは私のだから」
アイシアは何回も言っておかないと女関係に関しては約束を破りがちな父に牽制する。
こうして牽制するのもアスナを心から愛している証拠である。
「はいはい…そんなにしつこく言わなくても分かってるわよ…」
アナスタシア自身はアイシアがしつこく牽制して来るためアスナを抱くつもりはもうあまりない。
そのため分かっていると娘に伝えた。
「ふぅん?まぁ良いけど」
アイシアはそう言いながらアスナを抱き寄せわざとキスをした。
先程からアイシアの言葉にきゅんきゅん来ているアスナもアナスタシアが見ている前である事など気にせず熱いキスを交わした。
「こーら、遊んでないで柱の建設をするためにもう一つ世界を落として来なさい、あなた達なら簡単な事でしょう?」
「んん…申し訳ございません…それでは早速始めます」
アナスタシアの声を聴きアイシアとの熱いキスをやめたアスナは夫に行こっ?と伝えると転移して行った。
「…アスナ抱きたいんだけどねぇ」
「うふふ、諦めなさいな、アイシアはかなりアスナを独占したがってるし、アスナも独占されたがってるんだし、それに私がいるでしょ?」
「そうねぇ」
アナスタシアは妻であるアーリアを抱き寄せると唇を奪う。




