十三話、襲撃!ヘルガーデン本部!1
今話とは関係ない前書きになりますが。
作者個人としてアリシアの天然胸押し付けや悪堕ちから復帰後の邪悪な力を使って世界を守ると言う要素はかなり重要なのです…
天然で押し付けてるからこそ良いのです…
〔ヘルガーデン本部〕
アリシア率いる魔王軍はヘルガーデン本部の前に待機している皆アリシアの攻撃命令を待っているのだ。
「お嬢様、今回の敵はほとんどが魔の繭によって作られた魔族です、これまでのヘルガーデンとの戦いとは違ってかなり一人一人が強いので注意してください」
前の世界では勇者と剣聖の力を持ってしても人類側はかなりの兵を失った。
しかし今回の世界はアリシアがおり更には三種属の魔族によって構成された魔王軍が味方だ。
その時点で前の世界とはかなり違った戦いとなるだろう。
「分かった、さて始めましょうか」
ドレスから魔装に姿を変えたアリシアは自軍の方に振り返る。
「魔王として命令するわ!負ける事は絶対に許さない!人と魔族が手を取り合える世界を作るために絶対に勝つ!そのためにもまずはヘルガーデンを討つ!戦闘開始!」
「…」
言いたい事は分かるがちょっと下手くそな演説実にアリシアらしいと思ったチェルシーはクスクスと笑う。
しかし士気高い魔王軍は魔王の言葉に盛り上がりヘルガーデン本部のドアを蹴り破ると一気に中に雪崩れ込んで行く。
するとすぐに戦闘が始まる敵は外ではなく内部に大量の兵を配置して狭い場所で戦う事でこちらに勝とうとしていたようだ。
「はぁぁ!!」
先日首を斬り飛ばされたが皆からたっぷりと精気を貰って完全回復しているアリシアはかなり調子が良い。
先陣を切って向かって来る傀儡達を次々と斬り伏せ奥に奥に進んで行く。
「姫様、傀儡共の相手は我々にお任せを、姫様がいなくても少ない損害で勝ってみせますわ」
戦いながら近付いて来たメルティがここは任せろと言ってくれた。
「それにここはレイリーゼに仕方なく従っていた時に何回か来たけど幹部達は全員傀儡にされているようね…」
「そう…」
ゼシリアのやり方の一つである。
捨て駒として使うために優秀な者であっても傀儡化させただただ自分の命令に従う人形とするのだ。
「それじゃ行って来るわ、ターニャ、ニャルカ、二人はここで私の軍と共に戦って、最上階にいるここの首領の相手は私がする」
「了解!」
「任せるにゃ!」
ここは任せたと言われたターニャとニャルカはコンビを組んで素早く敵を倒し始める。
傀儡達であっても二人の火力は全く止められていない。
「それじゃ行って来る」
「ええ、ご武運を」
メルティに送られアリシアとチェルシーとセレティアは最上階に向かって行く。
途中にいる敵を倒しつつ三人は最上階の扉を開けた。
中にはアギムが椅子に腰掛けていた。
「ほほう?ゼシリア様派の幹部であるこのアギムに何か御用かな?」
アギムは静かにアリシアを見据えながら話し始める。
「現魔王としてヘルガーデンを倒しに来た、それだけよ」
「そうか、ゼシリア様のためにも負けるわけにはいかん、お前達はこの俺がここで殺してやろう!」
アギムは立ち上がると竜人の姿となりアリシアに向けて駆け出した。
アリシアに迫ったアギムは大剣を振り下ろし対するアリシアは剣で受け止める。
「ほほう、流石は魔王の力を持つだけはある、その体格なのに俺の剣を余裕で受け止めるか!クハハ!これは楽しめそうだな!」
アギムは連続して大剣を振るって来る。
「はぁ!」
チェルシーが大剣を防ぎセレティアが光弾を撃ち込む。
「ぐぅぅ!!」
アギムは怯むがゼシリアによって強化されているだけはあり怯まずに大剣を振い続ける。
「一つ聞きたいわ、幹部達すら傀儡にされて自我すらなくなっちゃってる、あなたそんな利用のされ方してて悔しくないの?」
アリシアはレイリーゼに好き放題に利用されていた時期ははっきりと覚えているそしてその頃は今思い出しても非常に悔しいと思う。
「何故だ?圧倒的な力を持つお方にこの身を捧げお役に立てているのだぞ?我等全員今の扱いに何の不満もないわ」
「そう…」
アギムの返答を聞き自分も同じようなことを言っていたなとアリシアは思う。
魔の繭によって洗脳されてしまうとこのような思考となってしまうのだ。
こうなると洗脳されていたアリシアもそうであったが説得は一切通じない。
「なら改めて言うわ、あなたを討ってヘルガーデンを倒す、そしてあなたの先にいるゼシリアも絶対に倒すわ!」
「ククク、やれるものならやってみろ、お前がつい先日ゼシリア様に敗北した事は知っているぞ?そんなもんお前に勝つことなど不可能だ!」
アギムは口からブレスを吐いたアリシアは剣でその砲撃を弾く。
「この前の私ならね、でも今の私は常に進化してるのよ!」
そう言ってアリシアは魔力を解放するその力は前回ゼシリアと戦っていた時と違い50%の力から70%の力にまで解放されていた。
世界を守りたいそう強く思う事でアリシアは自分自身で更なる己の力を解放させて見せたのだ。
「…お前はやはり確実に排除すべき存在だ!!」
現状の仕様だとゼシリアに危害を加える可能性がある者を殺せと繰り返し脳内で指令が飛ぶようになっている。
そのためアギムはアリシアを絶対に殺さなくてはならない存在だと認識したのだ。
「二人とも!ここから更に手強くなりそうだわ!注意して!」
「はい!」
アギムとの戦いが続く。




