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十四話、襲撃!ヘルガーデン本部!2

〔ヘルガーデン本部〕


アリシアがアギムに向かって行く。


アギムは向かって来る少女の剣を受け止めたが足が浮く。


70%まで力を解放したアリシアのパワーは竜人を浮かす程にかなり高い。


「ちぃ!」


アギムは羽を使ってその場で回転しアリシアに向けて尻尾を振るうが。


アリシアも尻尾でアギムの尻尾を捉え彼の身体を尻尾で振り回してから壁に激突させた。


「自分でも驚くわ…これが私の力なのね…」


力が解放されてアリシアは自分の力に戸惑う。


これほどの力が自分にあったのだなと思って。


「今の力の時点で力を増す前のゼシリアよりは上ですね、ただ力を増した後のゼシリアにはまだ劣っていると思います」


「でしょうね」


アリシアは今の力でもゼシリアに勝てるわけではないと思う。


そうしていると起き上がったアギムがブレスを放って来る。


「させません!」


セレティアがその攻撃を防ぎつつ彼の真上に魔法陣を展開させるとそこからビームを放って直撃させた。


「このぉ!」


アギムはその魔法陣を尻尾で破壊しつつアリシアに迫ると首を掴んで持ち上げる。


「このまま握りつぶしてくれるわ!」


アギムはアリシアの首を握り潰そうとするがアリシアは剣の先端をアギムに当てる。


「ずっと考えてた技、あなたに喰らわせてあげる!」


アリシアは魔力を剣先に収束させる。


それを見て嫌な予感がしたアギムはアリシアを離し首に向けて剣を振るうがチェルシーが止めた。


「煌めけ!ダークシャイニングレイ!」


ダークシャイニングブレイカーは魔力を大きく発振させた斬撃系の技だ。


対してダークシャイニングレイは魔力を収束させて一気に解放して放つ砲撃技となる。


「ぐぅぅ!?」


アギムは大剣を盾にして耐えようとするが大剣は呆気なく消滅しアギム自身もアリシアの砲撃に呑まれて消えて行った。


「ふぅ…」


砲撃を終えたアリシアは何とか技が形になったと思う。


「派手にやりましたねぇ…」


ヘルガーデンの本部は屋根が完全に消滅している。


アリシアが放った攻撃で建物の屋根が全て吹き飛んだのである。


「撃てるようになったけど私自身の魔力量が多いから調整が大変だわ…」


下手をすると魔力を溜めすぎて自爆してしまうかもしれないため扱いの難しい技である。


「さっ下に行きましょう、戦闘が終わってるか確認しないとね」


「はい」


ヘルガーデンのボスを倒したアリシア達は下層に降りる。




下に降りて来ると戦闘は終わっていた優秀な魔王軍の兵士達は確実に仕事を成し遂げてくれたのである。


「みんな!お疲れ様!」


アリシアは声を張り上げ頑張ってくれた部下達を労う。


アリシアはまだまだ指揮官としては経験不足な面が見えるもののこう言った部分が士気を上げる要因となっている。


「我等魔王軍の敵ではありませんでしたわ」


「そうじゃな」


「ええ」


三種族の長的には余裕だったようだ。


「被害状況は?」


「数人怪我をした程度よ、一人も死んでいないわ」


「ふふっ素晴らしい戦果だわ!」


アリシアは正に完全勝利と言える内容に満足する。


その瞬間どこかから強烈な魔力が発生したのを感じる。


「これは…」


「ゼシリアの力です!」


アリシア達が驚いていると世界中にビジョンが表示された。


現れたのはゼシリアである。


「我が名はゼシリア、この世界の真の支配者となるものである、私は宣言するお前達人類の殲滅を、あはは!お前達人間は我々の手により全て根絶やしとなるのよ!楽しみにしていなさい!」


ゼシリアは人類への宣戦布告をした後に最後に高笑いをした。


「そして我が帝国の姿をご覧に入れよう」


ゼシリアの背後には生まれ変わったギルバーム帝国がある。


その姿は魔界にある魔王城をコピーしたものだ。


「これよりギルバームは魔帝国の名を名乗ろう、そしてすぐさまお前達人間を殲滅してやる」


ゼシリアを映したビジョンが消えた。


「あそこが最終決戦の場所みたいね」


「はい前の世界ではステラステアージュに作った魔帝国から魔族の軍勢を差し向け最後には世界を滅ぼしましたが、今回はギルバームを犠牲者として選んだみたいですね」


「ええ、でも場所が変わったくらいでやる事は変わらない!必ず勝つわ!」


「だね!」


ゼシリアに負けないそう誓い合ったアリシア達はこの場を後にしてそれぞれの家に帰って行く。



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