アリスの依頼
学園の寮に着いて一息ついてから、シェリル達と待ち合わせをしていた食堂に行くと、何故かアリスが大量の護衛とともに待ち構えていたのである。
その姿は机に両肘をつき、まるで何処かのアニメに出てくる司令のようである。
「ア………アリス殿下……?お会いするのは明日のはずでは………?」
アリスも王族とは言えこの学園の生徒で寮にも在籍しているため、別におかしな事では無いのだが、物々しい護衛に囲まれていれば近付き難いだろう。
食堂の入口で固まった生徒達が、不憫でならない。
「本当はそのはずだったのですが、本日ジャガール王国よりミリーが戻って来ましたので、わたくしも寮に戻って来たのですわ。…………過保護なお父様がこれほどまでの護衛を用意しなければこんな事にはなっておりませんのに………。」
そう言ってアリスが騎士達を睨みつけると、騎士達もタジタジなのである。
状況が状況ではあるため護衛をつけるのも理解できるのだが、ここは戦場から離れた王都ルーセントであり、学園の寮内である。
“過保護”だと言わざる負えない。
「なるほど…………。それでミリー殿下はどこにおられるのですか?」
「もう直ぐ来ますわよ。…………お姉様……驚かないでくださいませ………」
そのアリスの表情に、アリシアは唾を飲む。
一体何に驚くと言うのか分からず、背筋に汗がつたり、ヒヤリと感じていた。
そのときである。
食堂の入口が騒然とし始めたのだ。
「…………来て……しまったわ………」
アリスは、まるで恐ろしいものでも待ち構えるかのような表情である。
食堂の入口からは悲鳴にも似た、生徒達の声が響き渡り、ただ事では無いことが伺えた。
「アリス殿下!?一体何が!?」
アリシアがそう口にしたとき、食堂の中に多くの生徒達が流れ込んできたのだ。
まるで行き場を失い、追い込まれて来た魚のようである。
そしてしばらくすると、可愛らしい声が聞こえて来たのである。
「まぁ!アリシア様ではありませんか。ご無沙汰しておりました。」
そう言って入って来たウサ耳美少女ミリーには似つかわしい、ゴリゴリの獣人護衛達が周囲を囲むように入って来たのである。
「お姉様…………お分かり頂けましたか?」
「えぇ…………嫌でも見れば……………」
人族至上主義者が多いミスト王国では、獣人は特に珍しい。
アリシアも今世ではミリーが初めて出会った獣人族である。
そんな獣人に耐性を持たないミストの子ども達が多くいる学園の寮内で、屈強な獣人達が5人も現れたのだから無理もない。
「お騒がせして申し訳ありません。母が連れて行けと言って、同行させて来たので断る事もできず…………」
ミリーは大きな耳を垂れさせて、表情以上に申し訳なさが伝わってくる。
「まったくよ!女王陛下も人員を精査してくだされば、ここまでの騒ぎにはならなかったでしょうね。」
アリスも珍しく困り顔でため息を吐いている。
その理由は明白である。
ミリーは見た目は完全に人と同じで、大きなウサ耳に可愛いまんまる尻尾が付いている見た目になっているのだが、護衛達は完全にゴリラやライオンそのままの顔付きと体型なのだ。
ゴリラなどの猿系は猩猩族、ライオンは獅子族、そしてドラゴニュートは蜥蜴族と、獣人と呼ばれてひとまとめにされてはいるが、かなり種族が多いのである。
ミリー達兎人族のように、人と変わり映えしない見た目の者もいるのだが、今回選ばれたのはゴリゴリの獣タイプのようである。
「まぁ…………ミリー殿下もアリス殿下も前科持ちですから、ご心配されるのも頷けますよ。むしろミリー殿下に至っては、留学を継続してもらえただけでも良いと思っておかなくてはなりませんし………」
「それはそうなのですが………周囲の目がいつも以上に痛いですわ。」
ミリーがしょんぼりしているが、我慢してもらわなければならないだろう。
流石に学園内で堂々と誘拐されるような事は起こらないと思いたいが、王族を預かる以上は慎重を期したいのである。
気まずい空気が流れ始まったため、アリスが話を切り替える。
「まぁ………今は諦めるしかありませんわ。騎士の方々もお仕事ですし、受け入れるしかありません。それよりもお姉様、リサベルはお役に立ちましたか?」
すっかり忘れていたが、リサベルを救援に送り出してくれたのはアリスである。
「正直、ジルコニウム兵の命が助かったのはリサベルのお陰です。アリス殿下のご采配に感謝を申し上げます。」
アリシアが頭を下げると、アリスはにこりと微笑む。
「リサベルは自領の仕事をこなして疲れ切っていたのですが、お姉様とミモザを救いに行ってとお願いしたところ、着の身着のまま出発して行ったのです。わたくしがこんな事を言うのもどうかと思うのですが、ローダンセ家はヤングケアラーではありませんか?自領での仕事内容は、子どもに押し付ける仕事ではないと思います!」
確かに言えたことではないだろうとは言えず、アリシアの笑顔は引き攣っている。
だがこの世界では子供が仕事をすること自体は珍しいことではない。
平民はむしろ労働源として頭数に入れられている。
貴族と言えど、優秀なシェリルやミモザ、リサベルなら不思議なことではないのだ。
アリシアに至っては王族からスクロールに関する無理難題を押し受けている。
いっそヤングケアラーと言うならば、アリスには父親を止めて欲しい。
「…………お姉様?」
アリスに声をかけられて慌てて不敬な考えを吹き飛ばす。
「確かに領地の事を押し付けるのはやりすぎではありますが、ローダンセ侯爵は王家には必要不可欠な人材でしょう。リサベルには申し訳ないとは思いますが、もうしばらくは致し方ない事だと諦めてもらうしかないと思います。それにリサベルはブツブツ文句は言いますが、シゴデキですので問題ありませんよ。」
「…………シゴデキ?」
アリシアの話を聞いていたミリーが首を傾げる。
シゴデキは“仕事ができる”を略した言葉であり、理解できないのも頷ける。
アリシアはミリーに丁寧に説明してあげて、初めて理解してくれたのである。
するとミリーはもう一つ質問をしてくる。
その質問に、アリシアは妙な違和感を覚える。
その言葉は、『ヤングケアラーとは何ですか?』であった。
ジャガール王国ではそんな言葉は無いのだろうとも考えたのだが、そもそもこの世界では子どもも労働力とみなされている。
そんな状況が当たり前なのに、ヤングケアラーなどと言う言葉が生まれるのだろうか?
アリシアがそう疑問に思っていると、アリスは涼しい顔でこう返す。
「東の大陸では子どもは教育を受けている間は労働をさせないそうなのです。学業に集中するようにと言う事ですわ。その状況下で子どもに労働を行使する事を“ヤングケアラー”と言うそうですわ。わたくしはミストもそうなるように努力をしているのです。」
アリスの考えに感動してしまう。
ミリーも同じようで、キラキラした目でアリスを見ているのだ。
そんなやり取りをしていると、リサベルが食堂に入って来た。
「アリス殿下!?それにミリー様までいらっしゃるじゃないですか!おいでならば教えてくださればよろしいのに。」
リサベルは王女を待たせた状況だった事を知って慌てている。
アリスはやはりにこりと微笑み、首を横に振るのだ。
「別に待っていたわけではありませんわ。わたくしがここにいるのは、ミリーが実家から戻って来たからです。たまたまここでお会いしただけですのでお気になさらずに。」
アリスはそう言うが、状況はそうでは無い事を告げている。
陣取っているのは大きなテーブルで、すでにミリーが来ているのに食事をとる素振りも見えない。
明らかに全員が揃うまで待っているのである。
その状況にリサベルは頭を抱えつつ、一つ忠告する。
「…………この状況を見たら、ミモザが卒倒しますわよ?」
その言葉を聞いてアリスはゲラゲラ笑っている。
どうやら確信犯のようだ。
その後徐々に集まり始め、最後に来たミモザが真っ青な表情だったのは言うまでも無い。
それぞれの前に食事が運ばれて来て夕食が始まると、アリスが近況報告をそれぞれに聞いて回る。
積もる話は多いだろうアリシア達にとって、和やかな雰囲気で食事が進んでいく。
ちなみにだが、学園寮はバイキング形式と注文形式に分かれている。
これは学園の学食も同様であり、バイキングのシステムは前世のアリシア仕込みである。
『平民だからバイキング料理を』と言うわけではなく、好きな物をお腹いっぱいに食べられるシステムは学生に広く受け入れられ、貴族も気にせずに並んでいる。
今回アリスが座っていたのは注文形式の方であり、そのせいもあって今日のバイキングはいつも以上に大盛況だった。
ミリーは存外バイキングを気に入っているため、いつもはアリス達も利用している。
料金は注文形式の方が少し高くなるのだが、今回は護衛連れと言う事もあり、気を使ってこちらに来ているのだ。
会話を弾ませながら食事をしていると、一際目立つのはミモザの容態である。
完全にしどろもどろの受け答えにも気になるが、緊張からか唇も真っ青である。
流石にこの場で護衛騎士の職務返上話を切り出すわけにはいかない事は、ミモザも十分に分かっている。
だからこそ、今後の流れの話をされる事が無いようにと祈っているのであった。
今の話は夏休み中の近況報告なのだから、少し力を抜いてリラックスすれば良いとも思うのだが、真面目なミモザには難しいようである。
そんなこんなで宴もたけなわとなり、最後のティータイムへと移ったところで、アリスが今までと変わらぬトーンで話しかけてきたのである。
「すでにリサベルから話は伺っているでしょうけれど、今回の戦争でシアお姉様が聖女として負傷兵の救援に向かうこととなりました。」
その瞬間、ミモザの身体がビクッとなった。
もちろんこの場の誰もがその話は聞いている。
そしてアリスがその旅に同行する可能性についても十分に考慮していた。
だからこそミモザはアリスの専属護衛騎士を辞する考えを示したわけだ。
ミモザの放つその空気を、真っ先に受け止めたのはシェリルであった。
ミモザへの流れを防ぐため、自分から話し始めたのである。
その場でシェリルの行動に気がついたのはアリシアだけである。
一瞬ミモザを目視で確認したのを、アリシアは見逃さなかったのだ。
「アリス様!その件なのですが、わたくしもシアに同行させていただきたいと存じます。」
シェリルがそう切り出すと、アリスは相変わらず穏やかに話を続ける。
「その件について、わたくしからもシェリルお姉様にお願いしたいと考えておりました。今回の遠征には、シアお姉様は皇太子妃になるための“箔付”の意味を持ちます。シェリルお姉様も、第二王子の婚約者としてのお仕事をしていただかなければなりません。もちろんわたくしも王女として参加いたします。」
言い方は褒められた物では無いが、アリスの言う事の裏には、単純にシアの身分が低いからという問題がある。
ミスト王国では貴族の身分が厳しい事もあり、いくら聖女であっても将来の王妃ともなれば伯爵以上の身分が求められる。
ブバルディア家は陞爵したと言っても男爵位であり、身分が高いとは言えない。
戦場に近い場所に行くとなれば、いつもは飄々としているシアでも心細いだろう。
シェリルの家は公爵家で位は高く、“箔付”などは不要だろうが、シアの不安を取り除いて欲しいと言う事である。
これまでシェリルは公爵の孫娘と言う立場であるため、表舞台に立つ事は無かった。
前年の王家主催の社交界でアルトの隣に立ってはいたが、周囲からはやっかみを受けているのである。
シェリルでそうなのだから、シアがその悪意に晒されていないはずはない。
アリスはそんな兄2人の婚約者の立場を、不動のものにしておきたいのだ。
これは王家の意向でもあるのだが、一際思い入れがあるアリスにとっては私闘も兼ねているのである。
アリスの意向ともあればシェリルの救護班参戦は決定事項であるため、シェリルがミモザを助ける事ができなくなってしまった。
アリスは続ける。
「アリシアお姉様は………きっと何を言っても北部へと向かうのでしょう?」
今まで全く表情を崩さなかったアリスが、困ったような顔になる。
その表情に、アリシアは申し訳なく感じるのだが、決めた事を曲げられるほど物分かりがいいタイプではない。
一度深呼吸をしてから力強く言い放つ。
「はい。わたくしは戦場に参加いたします。ロイド殿下はもちろんですが、ピーちゃんにも確認しておきたい事がありますので。」
アリシアのその一言で、アリスの心は決まったのだ。
一瞬不安そうな表情をした後、リサベルへと目線を移したのである。
「リサベル。わたくしからお願いがあります。」
急に話を振られたリサベルは、驚いて返事をする声が裏返る。
その声を聞いて少し表情が緩んだアリスから、信じられない言葉が飛び出したのである。
「リサベルにはアリシアお姉様とミモザとともに、遊撃隊として参加して欲しいのです。大変危険な任務にはなりますが、お願いできませんでしょうか?」
一瞬、誰もがアリスの言葉に耳を疑い、言葉が出ないまま静けさが流れていた。
「……………アリス様は、わたくしがアリシアとミモザと一緒に、戦場へと行く事がお望みなのですね?」
「そうです……………と、言いたい所ではありますが、本音ではアリシアお姉様には行ってほしくはありません。しかし御心に決めた以上は、その意思を曲げる事はないでしょう。であるならば、自分の命を軽んじる行動を取る前にリサベルには止めてもらいたいのです。」
そう言いながら、アリスはミモザをチラリと見ると、ため息混じりで付け加えた。
「ミモザにその任は無理でしょうからね。」
アリシアとミモザは良くも悪くも“無鉄砲”である。
戦力は申し分ないが、戦争という場所では出過ぎてしまっても良くはない。
その点後衛でリサベルが援護しつつ指示役になってくれるならば、アリスとしても遊撃隊と言う自由な行動が可能であると考えたのであった。
「どうでしょうか?正直あなたを死地へと送るのは忍びないのですが、むざむざと外交の要でもあるアリシアお姉様とわたくしの大事な専属騎士を死なせるわけには参りません!………頼まれてはくれませんか?」
アリスはリサベルに対して、出兵命令ができる立場にはない。
だからこそお願いをしているのである。
リサベルは、これまでもアリスの行動には必ず意味があった事を思い出す。
だから聞いてみたくなったのだ。
「アリス様がわたくしをアリシア達を救うためにカカン山脈へと向かわせたのは、これを見越してですわね?」
その言葉にアリシアがリサベルに質問する。
「どう言う事!?リサベルを戦場に行かせたいから、わたしたちの救援に行かせたと言うの?どうして?」
アリシアの言葉に、リサベルが答える。
「わたくしに自信をつけさせるため……………ではありませんか?アリス様。」
その言葉にアリスが真顔で頷く。
その様子に、リサベルは柔らかい表情で頭を下げたのだ。
「ありがとうございます。わたくしに自分の殻を破るチャンスをくださり…………」
その様子にアリシアが割って入る。
「自信を付けさせるってどう言う事!?それにリサベルまで戦場に行く理由がないわ!」
その言葉に、リサベルがアリシアの手を掴んで来たのである。
「アリシア………わたくしは以前、ジルコニウムにロイド殿下救出に行く勇気がありませんでした。シェリルが付いて行ったのにです。アリシアから魔法の理論を教わっていた、言わば一番弟子が師匠の助けを断ったのですわ。…………その事をこれまでずっと……それこそあの場面を夢にまで見るほどに後悔しております。今回アリス殿下がお声を掛けてくださらなくても、わたくしは自分の意思でアリシアについていった事でしょう。自分の力量も分からぬままの状態で……です。アリス殿下はその事を知っていて今回の采配をされたのでしょう。事前にわたくしの力量をわたくし自身に知らせるために。だからこれはその感謝のお礼なのですわ!」
リサベルの目は真っ直ぐアリシアを見つめていた。
それは決意とケジメを感じさせるには十分なものだった。
誰一人として動かずにその様子を見ていたとき、その空気を割くように拍手が響き渡った。
その拍手の主はアリスである。
「リサベル。素晴らしいです!わたくしの想像以上でした。この国において、あなた以上にアリシアお姉様を託せる方はおりません。その力、存分に発揮してくださいませ!」
「御意に!」
そう言ってリサベルが頭を下げるが、アリシアに加えてミモザもリサベルの同行に懐疑的であった。
ついにミモザが立ち上がってアリスに質問をする。
「お言葉ですがアリス様。リサベルには大義がありません。自らを危険に晒す大義です。わたしやアリシアは婚約者が戦場におります。少しでも役に立ちたいと考えて向かうのです。仮にそこで散る事になっても後悔はありません。ですがリサベルにはそれがありません。わたしは、リサベルが命を張る必要性を感じないのです。」
その言葉にアリシアも続く。
「わたしも同じ意見です!この場に無事に帰ってくる可能性は全くの未知数です。わたしとミモザを守るためとおっしゃる言葉だけならば、今回は辞退を勧めていただきたいのです。」
その二人の言葉を、リサベルはアリスに頭を下げたままで黙って聞いていた。
アリスはその様子に、やれやれと言った様子である。
「お姉様、ミモザ。あなた方はどうやら大きな勘違いをされている様子ですわ。」
その声はいつもの可愛らしい少女の声と言うよりも、どこか闇を感じるような声である。
「お姉様方をジルコニウム帝国に送った婚約者お2人のお気持ちを考えれば、そもそも戦場に行くと言う行為そのものが不義理なのではありませんか?自己中心的な考えであり、人の善意を踏み躙る行為なのではありませんか?」
アリスの言葉と雰囲気に、アリシアとミモザは何も言えなくなってしまう。
ただただいつもとはまるで違う目の前の少女の雰囲気に、飲まれてしまっていた。
「わたくしはあなた方お2人だけで向かわれた場合、どうなるのかを知っています。それこそ無謀にも敵陣へと飛び出していき、ここに帰ってくる事はないでしょう。何度も……………何度も何度も何度も何度も何度も何度も!!!……………何度も救える未来を模索し続けました。それでもいつも……あなたは帰ってはこないのです。」
アリスの言葉に嫌な汗が噴き出てくる。
いつも穏やかなアリスが、ここまで取り乱す様子を見た事がないからであった。
完全に声が出せなくなったアリシアとミモザの代わりに、リサベルが声をかける。
「アリス様、一つ質問に答えていただきたい。わたくしが参戦する事で未来が変わるのでしょうか?」
その質問に、アリスは唇を噛んでから答える。
「………………分かりません…………」
その言葉は、リサベルにとっては死刑宣告とも取れる言葉である。
どんな状態でも必ず死ぬ運命にある2人についていけと言われたのだから、普通ならば依頼を断る所である。
だがリサベルはクスリと笑い、微笑んだのだ。
「アリス様もお人が悪い。ですが、その話を聞いた以上、わたくしへの期待の大きさを改めて認識させられましたわ!アリス様のご依頼、改めてお受けいたします。」
リサベルがそう言っても、アリシアとミモザにはもう、それを止めるだけの気力は無かったのであった。
死地へと送り出されたリサベル。
アリスの最後の期待を胸に、アリス遊撃隊の隊長に抜擢されてしまった。
だが隊長としての行動を取るためには情報が足りないと考えているアリスから、まさかの話を聞かされることになる。
次回、『転生者アリス』お楽しみに!




