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11話 フランベール農場

ゆらゆら揺られているとユリックおじさんの農場が見えてきた。

 農場はたくさんの牛を扱っている。ここからでも白黒の模様が見えたり、茶色が見えたりしている。

 入り口にはフランベール農場と書かれた木の看板がある。

 字が大きくわかりやすい看板だ。


「坊主、もうすぐ着くからな」

「うん、看板が見えてきたね!」

「牛さんも見えてきましたね」


 牛さんはいい響きだね。母さん。

 あの牛さんが今日うちのシチューのミルクかな?

 元気に牧草食べてるね。

 そんなことを考えていると、おじさんの家についた。

 お家は、うちと同じログハウスのような感じだ。外には箱が置かれていて野菜が詰まれている。

 野菜は泥付きの状態だ。市場でも基本的にここの野菜は泥付きで出している。なんでか泥付きのほうがおいしいそうだ。

 

「よーし、タルク止まれ」

「ひひーん!」


 荷台からひょいっと私は飛び降りた。

 そのままタルクのほうに向かって「ありがとう」の一言を言う。タルクは嬉しそうだ。


「あ、エランだ!」


 元気な声が聞こえる方向を見るとアリッサちゃんが駆けてやってくる。

 その顔は満面の笑みだ。

 アリッサちゃんの声が聞こえたためか、カルラおばさんも家の中から出てきた。


「アリッサ走ったら危ないよ!」

「大丈夫だよ!」


 カルラおばさんもアリッサちゃんも元気そうだ。


「エラン、アイリスさんこんにちは!お父さんお帰りなさい!今日はどうしたの?」

「あはは、今日は坊主とアイリスさんはうちに遊びに来たんだ」

「そうなんだ!」

「カルラおばさん、アリッサちゃんこんにちは」

「あら、アイリスさん、エランくんこんにちは」

「カルラさん、お世話になります。ちょっと今日は遊ばせてもらいに来ました」

「あはは、では楽しんでいってね!」


 この元気いっぱい娘でポニーテールの子がアリッサちゃん。

 いかにも肝っ玉母ちゃんに見えるのがカルラさんだ。

 

「じゃあ、アリッサと坊主は遊んできな」

「うん!お父さんありがとう!エラン行こう!」

「そうだね。アリッサちゃん」

「ケガしないように気をつけなさいね」


 母さんにけがはしないようにと注意される。もちろんケガするような危険な遊びはしないよ。

 


 アリッサちゃんと牛の所に行く。

 この牛さんはこの農場で一番長生きしている牛だ。

 前の時にも撫でたり、乗せてえもらったりしてもらった。タルク同様顔を舐められた記憶もある。

 ものすごくくすぐったかったな。

 

「エランは今日どうしたの?」

「今日はね、教会に行って特性を確認してきたんだ。ただ、特性はなかったんだけどね。」

「そうなんだ。特性なかったんだ…。でもエランなら、問題なさそうな気がするのはなんでだろう?」

「え?」


 なんかこの子鋭いんだよな。私は多分生活していくのは全く困らないと思う。

 教養がこの世界の人たちと違うからな。お金の価値とかはまだわからないけど、わかるようになれば計算なんて簡単にできるだろう。

 だから、特性がないっていうことにしておく以外は対して問題がない。


「私は去年の冬に確認したとき特性があったんだ。特性は水だった。冬だったから火がよかったんだけどなー…。」


 おお、アリッサんちゃんも特性確認したんだ。特性は水なんだな。生活魔法的にはすごく便利な特性だな。お水がすぐ出せるのは。ただ、魔力量が今どれぐらいあるかにかかているだろうけど。


「でも、特性があってよかったね。水だったら生活するのに便利だし」

「そうだね。野菜に水を上げるときとかに便利だったよ」


 特性は母さんを見ているとわかるけど、生活するのにすごく便利そうだったな。生活するだけなら本当は鍛える必要もないけどね。


「カルラさんは大助かりだね。アリッサちゃんが特性を使えるようになって」

「お母さんは喜んでいたわね。お水が使えると組に行くのが減って楽みたいね」


 でもいいな水特性か。雷と違って平和そうだ。

 まあ、雷もロマンがあって本当はすごくいいんだけどね。危険性だけあるから。

 そんなことをしていると牛さんが顔を舐めてくる。

 何かを察したのかな?そういえば動物にはすごくなつかれてるんだよな。森の動物とかもすごくなついてたよな。なんかフェロモンでも出ているのかな?

 もう一回舐められ、くすぐったく笑ってしまった。


「エランにはいつもなついているね。気難しい部分もあってうちの人たち以外は基本になつかれないんだけど・・・」

「そうなんだよね、なんかいろんな動物にすぐなつかれるんだよ。なんでだろうね」

「もしかしたら、モンスターマスターとかだったりして。冒険者にはそういうひともいるみたいよ」

「そうなんだ。モンスターマスター悪くないかもね」


 モンスターマスターか響きとしては悪くないかもしれない。いろいろなモンスターを使って冒険者をやるか。

 まあいろいろなモンスターを操れて初めて成り立つことだが。


「一応未来の職業候補としてかんがえておこう」

「冒険者が職業・・・気を付けてね」


 アリッサちゃんが心配して言ってくる。

 そうだよな。冒険者って危険がついて回ってるようなことをやっているもんな。

 安定した収入があるわけでもないし。

 でも、冒険者ってあこがれるなー・・・


「エラン、話よりそろそろ遊ぼう!」

「うん遊ぼうか。何しようか?」

「かくれんぼをしよう!」


 ふむ、かくれんぼか。この広い農場の中なら探すのも大変だが、範囲をしっかり決めてやれば安全だろう。


「いいよ。場所はこの農場の中だけっていうことにしよう」

「わかった!」

「じゃあ、初めに俺が探す方でいいかな?」

「うん!」

「じゃあ30秒数えるから隠れてね。じゃあ始めるね」

「うん!」


 アリッサちゃんが走っていくのが見えて、俺は目を隠す。そこから30秒数えていく。

 ここは農場で隠れるところが多い。外はだだっ広いように見えて牛舎があったり、農具をしまう倉庫があったり、牧草が山積みになっているところもある。かくっれるところはいっぱいだ。しかもアリッサちゃんのほうがここの場所を熟知している。これは結構見つけるのが大変そうだな。


 「30!」


 数え終わって周りを見てみる。

 影も形もないよな。まあそれはそうだろうかくれんぼだし。しかし、かくれんぼなんて久しぶりだ。

 前世でも小学生の時にやって以来だな。

 結構危険なとこに隠れたりして誰にも見つからないようにしてたっけなー。

 

「どこにいるかなー」


 アリッサちゃんの隠れそうな場所か。倉庫か家の後ろ。そこらへんだろうな。牧草の中ということはないだろう。

 女の子だし牧草の中に隠れていたら服が汚れてしまう。

 そんなことをしたらカルラさんに怒られるだろう。


 そう考えて倉庫の中、家の裏を見てみるが見当たらない。牛の群れの中に隠れてることもあり得るな。

 牛の群れの中に行くか。ととこ歩いていこうとしていると、なぜか群れが近づいてきた。

 どういうこと!?なんで私はここまでなつかれるんだ!?本当にフェロモンでも出ているのか?

 群れが動いたことでまわりを見てみるがアリッサちゃんの姿は見当たらなかった。


 ・・・いないな・・・


 「アリッサちゃんが隠れそうなところは他にどこがありそうだ?」


 屋根の上ということも考えられるが、さすがに危険すぎるか。そしたら箱の中とかかな?そこであれば隠れられる可能性もあるな。

 野菜を入れる箱の中とかにいないかな?

 家の近くに置いてある箱の中も見てみるがいない。

 まさかな・・・


 もう一回推理してみる。

 アリッサちゃんはやんちゃ。やんちゃな子は怒られてることが多い可能性がある。

 怒られそうなところ。牧草の中。

 自分の推理を信じて牧草を調べてみるか・・・


 ちょっと歩いて牛舎近くの牧草が置かれてある場所に向かう。

 見た感じは変わったところもないが・・・

 一か所一か所牧草の中をのぞいていく。

 見ていくと牧草と違う色が見えている。白い色の服が見える。

 ここに隠れていたか・・・

 あとでカルラさんに怒られると思うな・・・


「アリッサちゃんみーつけた!」


 そういうと牧草が盛り上がった。


「見つかっちゃったかー!」

「結構いろんなところを見て探したけど、ここだとは思わなかったよ」

「エラン、結構見つけるまで時間かかったもんねー」


 絶対にここにはいないと思ってたからな。やっぱりこの子はやんちゃな子だわ。


「じゃあ、次は私が探す方ね。数えるから隠れてね」

「わかったよ」


 そう言われて私は端って隠れる場所を探していった。

評価等頂けましたらとてもうれしいです。

頑張って続けていこうと思います。

よろしくお願いいたします。

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