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対称性を破って現実⇔異世界変革  作者: 社畜を辞めたい
第三章 ケフの大森林
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第53話 パーティメンバーへの加入

俺は冒険者パーティ白黒の、

共用馬車に乗って、

冒険者ギルドに向かっている。




ニースちゃんが荷馬車を、

青い建物に入居している、

冒険者ギルドの裏手に止める。


裏手と言っても、

数台の馬車が並んで止められる程度の、

広さはあるが。


「行くよ。

 あの頭は持って来て。」


フレンダさんがそう言って、

冒険者ギルドの裏口に向かって行く。


「分かりました。」


俺は荷台からゴブリンロードの頭部が、

刺さったままの剣を持ち出し、

人目に触れない様に布をしっかりと巻いてから、

馬車を降りて着いて行く。


あれ?

リーンちゃん以外は着いて来ない。


ニースちゃんとミルクさんは、

ギルド職員を捕まえて、

何か話をしている。




「ミルクさん達は、

 何をしているんですか?」


「討伐証明の確認と採取品の売却です。」


リーンちゃんが答えてくれる。

そういえば、

さっき冒険者ギルドに来た時は、

そんな時間無かったな。


「討伐証明って牙なんですか?」


ウルフ系やモンキー系、

ゴブリン達の牙を回収していた事を、

思い出したので聞いてみる。


「大抵のモンスターは牙を一組提出します。

 牙が無いモンスターは他の部位です。」


「一体ずつ集める作業、大変そうでしたね。」


「昔は耳とか尻尾とか、体の一部なら何処でも、

 良かったらしいです。

 それを悪用する冒険者が増えて、

 牙に統一されたって聞きました。」


数が増えれば、

冒険者ギルド入会時に選抜していても、

悪質な冒険者が増える事は避けられないか。


「魔法の道具とかないんですか?」


ファンタジーにはギルドカードって言う、

万能の道具が出て来たりするけど。


「お伽話には出て来ますけど?」


「本当にあったら便利ですね。」


「そうですねー。」


魔法はあっても魔道具は無い夢なのか。

夢の中なら、

もっと便利にしてくれても良いのに。






俺達は冒険者ギルドに裏口から入り、

建物の中央にある巨大な丸いカウンターの、

会員用と札が立っている列に並んでいる。


列は3列用意されているが、

冒険者の数も少ない為、列の進みは早い。

昼前だからかな。


「パーティメンバーの申請がしたいんだけど?」


リーンちゃんからお伽話に出てくる、

魔法の道具について色々と聞いていると、

俺達の番になったらしい。


「分かりました。

 リーダーと候補者の冒険者証をご提出下さい。」


俺はまだ冒険者証貰ってないが。

というか、昨日の今日で、

アフマンさんの宿屋まで、

届けられているんだろうか。


「彼の冒険者証だけど、

 昨日入会したばかりで、

 まだ届いてないの。」


「届いてから、

 後日改めて申請して下さい。」


「それがね。

 どーしても、今じゃ無いと都合が悪いから、

 なんとかして?」


フレンダさんは、

ごり押しするつもりらしい。

策とかないのかよっ!


「……候補者の方のお名前を、

 頂戴出来ますか?」


「トモエ、よ。」


「少々お待ちいただけますか。」


そう言って、ギルド職員の男は、

上の階に上がって行く。




「大丈夫なんですか?」


ギルド職員の人も、

困っていた様に見えたけど。


「カスナードさんが、

 今日来いって無茶言うからよ。

 私の責任じゃ無い。」


そういえば、フレンダさんは、

報酬の話とかは明日にしたがっていたな。


今日中に一度、

アフマンさんの宿屋まで、

俺の冒険者証を取りに戻る予定だったのかも。


流石リーダー。

今後の予定をしっかり、

立ててくれているらしい。






「こちらにお越し下さい。」


俺達はギルド職員に連れられて、

冒険者ギルドの三階に案内される。


冒険者ギルド二階は、

ギルドの説明をされた時に連れて来られたが、

三階は初めてだ。


冒険者ギルド二階と違って、

泥や血の跡が少なく、そこそこ綺麗だ。


右手にしか通路は無いが、

絨毯が敷かれ、

個々の個室の扉には鍵が付いている。


装飾が青系統なのは、

冒険者ギルドだからだろう。


「こちらで、少々お待ちいただけますか。」


二つ目の個室に案内され、

ギルド職員は去って行った。


部屋の中央には机が置かれ、

その左右に木製の長椅子が置いてある。


部屋の奥には絵画が飾られている。

冒険者パーティが、

モンスターと戦っている絵だ。


「さぁ、座りましょう。

 リーンは疲れてない?」


「今日は都市の外には出たくないです。」


「分かった。

 まぁ、そんな予定はもう無いけど。」


どうやら今日は、

城塞都市フェーズヒに泊まるらしい。




「待たせたな。」


暫し待つと、

そう言ってカスナードが、

個室に入ってくる。


彼は椅子に座る前に、

雑談の如くこんな事を言って来る。


「トモエ君が、

 冒険者パーティ白黒に加入する件だが、

 それは承認しよう。

 そんな事よりも――」


今、あっさりと俺は、

冒険者パーティ白黒のメンバーになれたらしい!!

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