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対称性を破って現実⇔異世界変革  作者: 社畜を辞めたい
第三章 ケフの大森林
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第37話 モンスターを追跡

俺はリーンちゃん達と供に、

ゴブリンの罠に嵌められたが、

支配(対称性)のスキルで、

返り討ちにした。


その結果、

フレンダさんに抱き締められている。




「どうしたんですか?」


俺の胸に顔をグリグリしている。

涙でも拭いているんだろうか。


まぁ、いい匂いを楽しめるから、

このまま抱き締め続けていたい。


革鎧を着けているから、

果実の感触は無いが。


「女として、危機感を覚えたの。

 当然でしょ?」


ちょっと、涙声だ。

まぁ、ゴブリンの下半身は、

大興奮状態だったからな。


「皆さんだけだと、

 危ない状況でしたか?」


「全員無事に帰れたかは、

 ちょっと自信無い。」


胸に生暖かい感触がする。

パジャマに涙が染みているらしい。



「そうなんですか?」


クラリスさん達にも聞いてみる。


「怪我はしそうね?」


「そうね。

 運が良かったら、怪我で済んだかも?

 運が悪かったら、

 きっとフレンダがその身を犠牲にした。」


自己犠牲の精神……。

やっぱり、リーダーは大変なんだな。


「フレンダさん、

 もう大丈夫ですから。

 大丈夫。大丈夫――」


なるべく、優しい声になる様に気を付ける。


そして、顎の下にあるフレンダさんの頭を撫で撫でする。

金髪が細くサラサラしていて、

とても触り心地がいい。


「うぅー。」


暫くフレンダさんを、

抱き締め続ける事になりそうだ。




「ミルクさん、ゴブリンの集団は、

 いつもこんな規模なんですか?」


フレンダさんの泣き声が落ち着いて来た頃、

馬車の護衛をしているミルクさんに聞いてみる。


リーンちゃん、ニースちゃん、クラリスさんは、

ゴブリンの牙を折って廻っている。


ウルフの時も牙は採取していたし、

討伐証明の回収だと思う。


「そんな訳ないじゃない。

 前にいた集団だけでも大変よ。」


馬車の前方に居たのは100体程だったか。

それでも、大変な数らしい。


今回は更に、左右に50体以上の集団もいたから、

後ろも合わせたら300体は居たかもしれない。


つまり、今回のゴブリンの集団の総数は、

普段の三倍以上の規模だったのか。


しかも、罠に嵌めてくる辺り、

なんだか知性を感じる。


「大きな村がありそうですね。」


「そうね。

 でも、これだけ倒しても村に大勢居たら、

 討伐隊が必要になるかも。

 分村もしているだろうし。」


討伐隊か。

冒険者っぽい!


「今回みたいに罠を張る事はあるんですか?」


ウルフに騎乗するゴブリンに追い立てられ、

敵陣地の中央に誘導されたからな。


俺のゴブリンのイメージより、

夢の中のゴブリンは賢そうだ。


「進化した個体が指示を出している時はね。

 ゴブリンキング程大きい個体は居なかったから、

 ホフゴブリンかな?」


大きい個体が居たかは、

俺にもちょっと分からない。


「また増える前に、村を襲いますか?」


罠には填まったが、

その分ゴブリンが集中していたので、

一匹も逃がさなかったし、

敵戦力が減った今が好機に思える。


「それがいいかもね。

 囚われてる子達も居るだろうから、

 トモエさんは注意して。」


フレンダさんが復活したみたい。

抱擁も終わってしまって、ちょっと寂しい。


まだ、温かみが残る感触を楽しもう。

……若干、胸元は冷たいけどね。



「誘拐された子達が、

 人質に取られたりしたら、

 どうするんですか?」


”この子が殺されたくなかったら武器を置け”とか、

人質が居る時の定番だよな。


「助けるのはあくまで、

 無理の無い範囲内でよ。

 可哀想だけど、

 そういう時は諦めて貰うしかない。」


人命最優先ではなくて安心する。

知らない他人より、良く知る知人が大事だ。

リーンちゃん達とか。


「その子達が死を望んでいたら、

 どうしますか?」


凌辱の限りを尽くされている訳だし、

そんな女もいるかもしれない。


まぁ、大抵はその事を忘れて、

生きていくんだろうけど。


「私達の仕事は、攫われていた子達を、

 冒険者ギルドまで連れて帰る事よ。

 その後の事は、ギルドの仕事。

 

 あ、裸だからってジロジロ見ないのよ?」


裸体が目の前にあったら、

見ない事なんて出来ないっ!


「……自信がありません。」


「おいっ!」


フレンダさんに小突かれてしまった。

少し、距離感が縮まったかな?


少し目が赤いが、素敵な笑顔だ。




「フレンダ、元気になった?」


クラリスさん達が戻って来て、

順番にフレンダさんを抱擁している。


「ありがとう。

 トモエさんとも話したけど、

 大規模な村がありそうだから、

 探して、潰すよ!」


「「おうっ!」」


夢の中でも、ゴブリンは嫌われ者らしい。

皆の目が怖いよっ!

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