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対称性を破って現実⇔異世界変革  作者: 社畜を辞めたい
第三章 ケフの大森林
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第30話 モンスター退治

俺はリーンちゃんが所属する、

冒険者パーティ白黒に同行して、

ケフの大森林に旅行(モンスター退治)に来ている。




ケフの大森林は、

大型のモンスターがいるからか、

木々が密集していない。


鬱蒼とした森の中でも、

馬車が通れる程の隙間があり、

乗ったまま移動出来る。


まぁ、その分モンスターの移動速度も速いが、

視界が広く、上と下に注意しておけば、

不意打ちは食らわないらしい。



「モンスター、出て来ませんね。」


「こんな浅い階層にいたら、

 それこそ問題だよ。

 もう暫くは、進まないとね。」


パーティリーダーであるフレンダさんは、

荷馬車の先頭に座っている。


クラリスさんがその後ろに居て、

更にその後ろにミルクさんが座っている。


エリッヒからフェーズヒへの道中とは違い、

皆気を張った顔をしている。


俺はリーンちゃんとニースちゃんに挟まれて、

御者台にいる。


二人の肩が触れて、とても幸せな旅行だ。

二人の暖かさを感じて、少し眠くなってくる。



「トモエさん。

 寝たら怒りますよ?」


俺の様子に気付いた、

リーンちゃんに注意される。


「……怒られたい。」


「怒ったら、話しかけてあげません。」


ちょっ。

その罰は重過ぎる!?


「起きます!」


「おい、大きな声を出すなっ。」


「すいません。」


クラリスさんにも注意されてしまった。

そうだなよ。

モンスターがいる様な所で、

大声を上げるなんて非常識だよな。



「暇なんですが。」


まだ話し相手になってくれそうな、

ニースちゃんに話しかける。


「お兄さん、周囲を警戒していれば、

 そんな気分になりませんよ?」


「でも、警戒って何をすればいいの?

 ただ木が一杯あるだけなんだけど。」


俺には開けた森にしか思えない。

木々が密集していないから、

明るさも結構有る。


「それは……痛い思いをすると、

 自然とそうなるかも?」


「ニースちゃんも、

 痛い思いした事あるの?」


「私も冒険者ですから。

 不意打ちって、時々あるんですよね。」


確かに、こんなに小さいニースちゃんが、

不意打ちされると怪我とかしそうだ。






暫く進むと、唸り声が聞こえ出した。

肉食動物の声っぽい。


「ウルフ系のモンスターよ。

 周囲に注意して。

 奴ら囮を使うよ。」


荷馬車から、フレンダさん、

クラリスさん、ミルクさんが降り、

御者台からもリーンちゃんが降り、

馬車の前で陣形を取って、進んでいく。

その形は、予想通りだった。


まぁ、それぞれの間は、

人が横になれそうなほど開いているが。


ニースちゃんはその後ろを、

少し離れて進んでいく。


「ニースちゃん、

 後ろからモンスターが来たらどうするの?」


「前に逃げて、フレンダさん達を追い抜きます。」


なるほど。人が後ろに移動するより、

馬車が前に進む方が速いよな。



見えたっ。

バイクサイズの犬だ。

色は黄緑、口を開け涎を垂らしている。

牙も鋭く長いし、毛皮も厚そうだ。


それが前に3頭、左右に一頭ずつ。


「こっちですよ!」


前の三頭をミルクさんが引き付けに行く。

まぁ、走って近付いて行っているだけだけど。


左右は、リーンちゃんとクラリスさんが、

それぞれ狙っている。


ニースちゃんは前の三頭に矢を射っている。


ミルクさんとニースちゃんが、

時間を稼いでいる間に、

側面の敵を倒すつもりらしい。


リーンちゃんの方に、もう二頭現れた。

これが囮を使うって事か。


リーンちゃんはこっちへ逃げてくる。

ニースちゃんが援護しているが、

モンスターの方が速いかな?

一頭、足の速い奴がいる。


クラリスさんから魔力を感じた。

やっぱりね。


なぜか騎士っぽいミルクさんは金属製鎧なのに、

盾役らしきクラリスさんは革製だ。

その防護力を補う手段を、

持っていると思うのは当然だろう。


普通は只のスキルだと思うが、

俺は魔法使いがいる事を、

リーンちゃんから聞いているからな。


クラリスさんの手先から、

火の矢が放たれて、一頭の顔を焼く。


この間にリーンちゃんは戻って来て、

ニースちゃんとの連携を密にしていく。


自身の前の敵を放置していた、

クラリスさんは攻撃されているが、

盾で耐え、反撃している。

というか、倒した。


すぐにこっちに戻って来て、

リーンちゃんと供に二頭と退治する。

一頭は既にリーンちゃんが仕留めた。


このウルフだと1対1だと余裕があるらしい。

ニースちゃんは、ミルクさんへの援護に戻っている。


リーンちゃんもクラリスさんも、

すぐにウルフを倒して、

ミルクさんの元に向かっていく。


そして、次々と仕留めている。


うん、あっと言う間に終わったな。

彼女達、結構強いのかも?

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