第22話 フェーズヒ
俺はリーンちゃんが所属するパーティ、
白黒に同行中に、彼女との会話を楽しんで居る。
「教えて貰えたりは?」
リーンちゃんが、冒険者ギルドの試験で、
どのような負け方をしたのか、気になる!
「いいですけど、
期待には添えませんよ?
私の時は、剣を二本とも、
弾かれて終わりました。」
「甚振られる様な事は無いんですか?」
想像とちょっと違った。
別に、教官達は楽しんでいないのか?
「女の子の冒険者は珍しいので、
ギルドでも大事にされています。
でも、男の子だと、
血だらけにされたりするみたいですよ?」
わーお。
此処でも女尊男卑かよ。
「つまり、
そんな冒険者パーティ白黒と一緒に居る私は、
格好の餌食って事ですね。」
「そういう事です。
でも、血が出たら、
ちゃんと止めますよ?」
「リーン、そんなに甘やかさないの。
男なんだから、根性も育てなきゃ。」
フレンダさんは、
男に厳しいのかな?
それとも、リーンちゃんの優しさに、
つけ込む男を警戒しているのかな?
「……えっと、頑張って下さい?」
リーンちゃんも苦笑しているから、
よく言われている事なのかも。
「もちろん、頑張りますが、
武器は使うんですか?」
「木製の武器や防具が色々とあって、
それを使って戦います。
金属だと死んじゃいますからね。」
所謂、訓練の用の武器かな。
刃を潰してあるだけの、
金属製の武器では無いだけ、
安全性には気を配っているのかも。
「飛び道具はありますか?
石を投げたりしたいです。」
「どうでしょう?
木製の石みたいな物ですよね?」
「ありましたよ、丸い木。
多分投げたりするのに、使うんだと思います。」
ニースちゃんが教えてくれた。
これは、楽勝かな?
「ありがとう。
それなら、負けないかな?」
「そんなに強いんですか?
ちょっと、私の役目が心配です。」
まぁ、石を投げるより、
弓矢の方が一般的には強いと思うけど。
「私はパーティメンバーじゃないから、
平気だよ。」
「そうですね。
リーンちゃんと仲良く話していたから、
忘れてました。」
仲良く見えた?
それなら、ちょっと嬉しい!
「あんまり喋っていないで、
休んだ方がいいよ?」
ミルクさんが忠告してくれる。
まぁ、大森林を歩き回るんだろうし、
当然の意見だな。
「そうですね。
御者はニースちゃんが、
やってくれますから、
休みましょう。」
「分かりました。」
そう言って、
お互いぼーっとしながら、
時間を過ごしていく。
周囲には美少女ばかり、
贅沢な時間だ!
「あれが、フェーズヒですか?」
周囲の光景は草原から、
木々が目立つ様になって来ていた。
起伏も激しくなり、
登ったり降りたりを繰り返している。
そんな中、丘の頂上を超えると、
焦げ茶色の壁が見えた。
「そうです。
奥に見えるのが、ケフの大森林ですよ。」
「フェーズヒは冒険者証があれば、
色々な税金が免除されます。
……トモエさんは持ってませんから、
入市税がかかりますね。」
「え!?
あの、既にお金無いんですけど?」
「ごめんなさい。
私が言って無かったからですね。
出しますから、気にしないで下さい。」
「申し訳ありませんが、お願いします。」
なんという不甲斐なさ。
絶対、倍にして返すからっ!!




