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第二四三段 雪高う降りて
雪が高く降り積もって、今もなお降っているときのこと。
五位や四位の衣の色も整って美しい若者たちが、雪の中を歩んでいる。
上の袍は、五位は蘇芳色、四位は黒色で端正的で、石帯の跡がついている。宿直姿なので、袍の後ろ見頃を端折って折り込んでいる。下に着ている紫の指貫も雪に映え、濃さが増しているのを着ている。袍の下に着ている衵は、紅色や、おどろおどろしい(大げさで立派な)山吹色を出衣にしている。
からかさを従者がさしているが、風がひどく吹いて横から雪を吹きかけてくるので、少し傾いて歩いている足元の深沓や半靴などのきわまで、雪が白くかかっているのが「おかし」。
(真っ白な雪景色の中に、鮮やかな色合いの貴族の若者が、宿直のために歩く様子が、清少納言らしく克明に描写されているのが「おかし」と思える一文です。わかりやすく訳すために文を区切っていますが、原文はずっと続く一文です。)




