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第二五段 にくきもの(その二)
なんということもない人が、やたらにやにやしながらなんだかんだと話しまくっている様子。
(その話題、面白くもなんともないのに。自分では、さぞ価値のある話だと思っているのであろう。)
火鉢や囲炉裏の火に、手のひらを返しながらしわを伸ばし伸ばしあぶっている様子。若い人ならば、そんなことしたの見たこともないのに。いかにも、年寄っぽい。年寄っぽい人の中でも、火桶に足を掛けて、話しながら足をする様子ときたら。
そんな人は、人のところに訪問した時も、自分が座ろうとするところを、持っている扇で塵を払い、どこに座るかすぐに決めることもできず、狩衣の前のたれを自分の座るところにまくり入れて座ったりする。
(いかにも、この屋敷に直接座りたくない様子だこと。)こんなことは、わざわざ言うべきことではないが、ちょっと身分もある、式部の大夫や駿河の前国司などという方が、そうされたのですよ。
まだまだ、続く。




