第二三段 たゆまるるもの 第二四段 ひとにあなづらるるもの
たゆまるるもの(気が緩んでぼーっとしちゃうもの)
勤行をして過ごすことになっている日。ひたすら勤行をする日なのだけれど、さすがに一日中真面目に勤めるのは難しく、ぼーっとしちゃうのよね。
まだ先の急ぎの仕事。急ぎの仕事でも、締め切りまで日数があると、気が緩んじゃうのよね。
寺籠りも、あまり久しくなると「たゆまるる」。
(うん、うん、あるあるですねえ。おんなじ仕事しかない日、締め切りが遠い仕事、強化合宿の長い奴。)
人にあなづらるるもの(人に軽くみられるもの)
家の北側。北側にある部屋に通されたり、住まわされている人は、軽く見られている人。)
あまりにも「こころよき人」(気のいいいやつ)だと思われている人。なにたのんでも、ホイホイ引き受けちゃうから軽んじられちゃうのよね。
年取ったおじいちゃん。何言っても、聞こえないし、なにいってるかわからないし、相手にされなくなってしまったお年より、「あなづらるる」。
また、「あわあわしい」女性。重々しさのかけらもなく、たいした内容もないことしゃべりまくり、役にも立たない仕事をしながら過ごす人は「あなづらるる」。
土塀の崩れ。これがある家は、「あなづらるる」。
(みなさま、お気をつけ遊ばせ。)