84 光泰 かえる
7歳まで僕は、宮城県の海辺の町で育った。
2011年3月11日、
あの日から僕の人生は変わった。
地震と津波で両親、友達、家、殆どの物を失った。
神奈川県にいて唯一生き残った、当時大学四年生の
叔父さんの元に引き取られ、二人で生活するようになった。
叔父さんは地元の会社に就職の予定だったが、
震災で会社が潰れ、実家も無くなったが、一生懸命僕を育ててくれた。
だが、2018年7月、29才で亡くなった。
癌だった。腫瘍が見つかった時には手遅れだった。
残された僕は、叔父さんの元カノに手伝って貰い、
施設に入る日に疲れからか、授業中寝てしまい戦国時代にやって来た。
両親の時は、死ぬ意味を理解できたか今でも解からない。
ただ、強く生きようと思った事は確かだ。
その一つに、もう泣かないと決めていた。
叔父さんと暮らしていた時は、心配させないよう接していた。
今思うと、少し変だったかも知れない。
なぜ本能寺の変を阻止したかったのか、それは
家族が欲しかったのかも知れない。
明智光秀は家族では無かった。
あの人は歴史上の人物で、父親とは思えなかった。
僕の家族は姉と弟達、そして初菊のみ。(光慶は弟)
その他の人は、近所の人か親戚の様な感覚だった。
本当は妹か弟が出来る予定だったんだよな。
母さん妊娠七ヶ月だったし。
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あーーーーーーーもう、やめやめ、話が暗い、暗すぎる。
あの時、決心したじゃないか!!常に前向きに生きようと!!
ばあちゃんは言っていた。
倒れそうな時は、手を出せ、足を出せ、前進有るのみ。と!
流石は、元婦警だよ、為になる格言だ。
終わった事を、くよくよ考えても仕方がない。
まだ、目的が終わった訳では無い。
歴史を変えたんだ。変える事が出来るんだ。
ところで、何で十次郎になったんだろう?
やはり前世か?それとも前前前世か?
初菊「起きておられましたか」
光泰「二人きりじゃのう」
初菊「静かですね」
見つめ合う二人、高まる鼓動、
そして、持て余している若い体♡
光泰「もう遠慮はしなくても良いよな」
初菊「まだ祝言をしておりませぬよ」
光泰「出来れば、わしの子供を残したいのじゃが・・」
初菊「私は何時でも宜しいですよ」
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光泰「しようか」
初菊「おてわらかにお願い致します」
次回、18才以下は見ちゃだめ!!!




