35 十次郎 イタズラする
電気を作れなかった僕は、静電気発生装置を作る事になった。
ライターの火付け部品と同じ原理である。
良い子は、真似しちゃ駄目だぞ。
僕は、悪い子(明智光秀の子)なので大丈夫だ。
細い竹筒に合わせたパーツを組み合わせ
竹筒の真ん中に空けた穴に差した銅線に、人差し指を当て、
スイッチを押してみた。
十次郎「痛っ!!」
爺 「大丈夫で御座いますか」
パチンと音がして、指先に電気がはしった。
あ!鍛冶屋が顔を青くしている。
十次郎「安心せい、成功じゃ」
爺 「何が起きたのですか?」
十次郎「この銅線から雷が出たのじゃ」
鍛冶屋「かっかか雷様・・」
十次郎「驚いたか」
鍛冶屋「ナンマイダブナンマイダブ」
鍛冶屋は、手を合わせ拝み始めた。
十次郎「拝む必要は無いぞ。説明してやろう」
さて、詳しい原理は知らない。
辻褄をどう合わせようか。
十次郎「鉄を打つ時に、火花が出るじゃろう(見たこと無いけど)」
鍛冶屋「左様でございます」
十次郎「同じ様に光るではないか(あっているよな)」
鍛冶屋「なるほど」
十次郎「あと、火打石と同じ原理じゃ(たぶん)」
最近、適当な事をよく言うようになったな。
十次郎「試してみるか」
鍛冶屋「いえ、わたくしは結構でございます」
なんだか怖がっている。
十次郎「そうか、残念じゃのう」
爺 「では、私めが試してみとう御座いますぞ」
十次郎「爺はもう年じゃ。体に悪いぞ」
爺 「なんの、まだ若うございますぞ」
十次郎「万が一の事も、あるじゃろう。諦めよ」
爺 「左様でございますか」
十次郎「爺には、出来るだけ長生きしてもらわねば困る」
爺 「若様の子が元服するまで、死にませぬぞ」
あと、何歳まで生きるつもりだ?
十次郎「また作る時は、よろしく頼むぞ」
鍛冶屋「ハッハー-」
お金を渡し、鍛冶屋は帰っていった。
十次郎「さて、他の者にも試してみるかのう」
爺 「驚く顔が、見ものですな」
さあ、イタズラしに行くぞ。
試すのは若い者だけにするか。
十次郎「手を出してみよ」
家臣Σ「何をなさるので?」
パチン!!!
家臣Σ「ギィァーー」
十次郎「驚きすぎじゃ」
家臣Σ「何をしたので御座いますか?」
十次郎「雷じゃ」
家臣Σ「へぇ?」
十次郎「次じゃ」
家臣達を実験体にして城中を回った。
パチン!!!
家臣π「ウォ!」
パチン!!!
家臣δ「ヒャ!」
パチン!!!
家臣ζ「痛とうございます」
十次郎「次はあの図体がでかい者にするかのう」
パチン!!!
家臣γ「何かなさいましたかな?」
十次郎「痛くなかったか?」
家臣γ「何ともありませぬが?」
十次郎「壊れたかな」
パチン!!!
十次郎「痛っ!!」
十五郎「何をしておる」
面白そうなリアクションしそうな人、発見♪
十次郎「兄上、手をお出し下さい」
十五郎「なんじゃ、こうか」
パチン!!!
十五郎「qうぇrちゅいおp」
十五郎は、何が起きたか解らないようだ。
十五郎「何をした、痛いではないか」
十次郎「雷の力でございます」
十五郎「馬鹿なことをを申すな」
静電気発生装置を取り上げられた。
十五郎「こうか」
パチン!!!
十五郎「qうぇrちゅいおp」
十五郎は、自爆してしまった。
十五郎「これを、わしに寄越せ」
十次郎「駄目です」
十五郎「何故じゃ」
十次郎「年寄りには、危険ですぞ」
十五郎「五郎兵衛(隠岐惟恒)には使わぬ」
十次郎「本当ですか?」
十五郎「ほっ本当じゃ」
怪しい。
十次郎「五郎兵衛の手は皺だらけですので効果は無いでしょう(そんな事ない)」
十五郎「なんじゃ、ならいらぬ」
やっぱり、隠岐惟恒に使う気だった。
さて今度、斎藤利三が来た時に見せてみるか。
爺 「ところで、庭で育てる物はお決まりましたかな?」
すっかり忘れていた。
別に乗り気では無いからな。
十次郎「甘い物と、簡単に育つ物が良いじゃろう」
爺 「初めてですから、それがよろしいかと」
後で使いの者に、連絡を頼むか。
その後、城下では
家臣π「若様は、なんちゅう物を作ったんじゃ」
家臣δ「天神様じゃ、天神様じゃ」
家臣ζ「くわばら、くわばら」
家臣γ「皆、気にしすぎじゃ」
家臣Σ「おぬしは、にぶすぎじゃ」
町では、
鍛冶屋「あのお方は、恐ろしい子じゃ」
一方、鍛冶屋は恐れて、誰にも喋らなかった。
検証はしていません。




