表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/103

19 十次郎 プレゼントをする

十一月

もうすぐ京子姉さんが、結婚する。

今まで、碌に喋っていない。


結婚相手の津田信澄は、ヤバイ人だが

さすがに明智家の娘を無碍むげにはしないだろう。


だが、何が起きるかわからない。

今後の為に、少しでも京姉さんと、仲良くしておきたい。

プレゼントが、一番効果的だろう。


僕は台所に向かった。

十次郎「牛の乳と鶏卵の用意はできているか」

料理頭「はい、揃えておりまする」

十次郎「砂糖は」

料理頭「こちらに」

黒砂糖は少ししか、手に入らなかった。

十次郎「ギリギリ足りるか」


作るのは、女の子が大好きなスイーツ。

京子姉さんが、お菓子を好きなのは、リサーチ済みだ。


十次郎「牛乳と鶏卵をかき混ぜて~(以下略)」


十次郎「後は火にかけて~(以下略)」


十次郎「最後に蜜をかける」


料理人達に手伝ってもらい完成させた。


料理頭「これは何と言う料理ですか」

十次郎「秘密じゃ」


料理人達に厳重に口止めをしておいた。

十次郎「よいか、誰にも喋ってはならぬぞ」

一皿分、味見をしてみた。

十次郎「まあまあかな」

さすがに現代の味には遠い。


完成させたスイーツを京姉さんの部屋に持っていった。


十次郎「姉上、お菓子を持って参りました」


本当は珠子姉さんの時のように、送迎会をするはずだったが、

やんわり断られていた。


京子 「・・・」


十次郎「このお菓子は、他では食べられぬ物でございます」


京子 「・・・」


京姉さんは、一口食べた。

京子 「・・・・(おいしい)」


味は良かったようだ。


十次郎「貴重なお菓子なので兄上達にねだられると困るので、

    二人だけの秘密にしてください」


京姉さんは、すこし笑った。


京子 「・・・・・(ありがとう)」


会話など無かったが喜んでくれたようだ。






数日後、京子姉さんは津田信澄に嫁いだ。


もうすぐ年が明ける。

スイーツはネタバレになるため秘密です。

45話が答えです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ