18 十次郎 反対する
十月
倫子姉さんと、家臣の三宅弥平次が、結婚すると言う噂が流れた。
三宅弥平次は本能寺の変で、重要人物かもしれない。
阻止しておくべきかどうか、倫子姉さんの反応で決めよう。
嫌がっていたら、倫子姉さんは結婚したくないと噂を流して、
満更でもなかったら三宅弥平次を味方にする方法を考えよう。
十次郎「弥平次と結婚するって本当ですか」
倫子 「あら、聞きましたか」
とりあえず反対しておくか。
十次郎「十次郎は反対です」
倫子 「どうしてですか?」
十次郎「弥平次は重臣ですが、歳が20才も離れています」
倫子 「心配しているのですか」
十次郎「それに、明智家が怪しまれます」
倫子 「誰にです」
十次郎「上様にです」
倫子 「上様に?」
十次郎「今までに、松永、荒木と立て続けに裏切り者がでています。
今度は、誰が裏切るか、疑心暗鬼になっている事でしょう。
疑われない為、明智家はもっと、他家と好を結ぶべきです」
倫子 「弥平次ではだめですか」
十次郎「家臣と結婚して、姉上を外に出さないのであれば
痛くもない腹を探られましょう。
姉上ならば、もっと良い御縁が有ります」
倫子 「だれが良いのです」
一番良いのは、羽柴秀吉の派閥だ。
この際、側室でも良いだろう。
十次郎「羽柴秀吉殿はいかがですか」
倫子 「父上は羽柴を嫌っていますよ」
やっぱり仲悪かったか。
倫子 「それに今後、裏切るのは羽柴と、噂を聞きましたよ」
十次郎「羽柴家がですか?」
倫子 「なんでも黒田ナントカが、裏切ったそうですよ」
黒田官兵衛が捕まった時か。
二番は、柴田勝家か。
最後、お市さんと心中しちゃうけど、
倫姉さんの性格なら、逃げてきそうだし。
十次郎「後は柴田勝家殿とか」
倫子 「柴田は嫌じゃ」
柴田勝家、残念。
倫子 「だいたい、父上の命令を、拒否出来るわけないでしょう」
そういえばそうだった。
三宅弥平次を味方にするしか無いか。
なぜ明智光秀は倫子姉さんと家臣と結婚させようとしているのか。
珠子姉さんや京子姉さんは信長の命令で結婚している。
まさか信長の介入を、阻止するため早く決めたのか?
結婚はまだ先です




