17 十次郎 祝う
八月
十五郎「姉上、ご結婚おめでとうございます」
十次郎「おめでとうございます」
乙寿丸「おめでとうごじゃいます」
これから結婚式で忙しくなる前に
兄弟達が集まり送迎会をおこなった。
発案者は僕だ。
倫子 「アナタの部屋は、いつでも帰れるよう、開けておきますね」
珠子 「これからは、姉上に必要ですからお譲り致します(悪気はない)」
京子 「・・・」
倫子 「相手にされなくても、当たってはなりませんよ」
珠子 「姉上のように、ならぬよういたします(悪気はない)」
京子 「・・・」
姉達の、変な会話が続いている。
ちなみに三人の容姿は、
倫子姉さんは、戦国武将の娘とすぐわかるスレンダー美人。
珠子姉さんは、現代でも通じる美少女。
京子姉さんは、平安美人。
送迎会はお菓子を食べながら
歌ったり、踊ったりした。
珠子 「面白い事を言いますね」
十五郎「十次郎は、おかしな踊りをするのう」
戦国時代風にアレンジした現代の歌や踊りを披露したが、
酷評だった。後悔はしている、もうしない。
次の日、
珠子姉さんの結婚式が始まった。
明智光秀は忙しそうだ。
長岡熊千代は元服して、長岡忠興と名乗っている。
出戻りの倫子姉さんと、幼い乙寿丸はお留守番だ。
出立の儀から始まり、坂本城を出て、西に向かった。
初めての外出である。
余計な事は出来ないので、
今回は、道を覚えるだけにしよう。
勝竜寺城に到着後、
結婚の儀、固めの儀、が終わったら宴会、
最後に御披露目の儀、などが3日間続いた。
実は、よく解っていない。
長岡忠興には、刀傷が顔に付いていた。
十五郎「長岡殿は勇敢なお方だ」
嫡男が、前線に出ては駄目だろう。
結婚式も無事終わた後、家臣達の話で、
上杉謙信が亡くなった事を知った。
直江兼続が活躍中なのかな。
戦国時代の結婚式は時代劇を参考にしています。




