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元ニート王子、1000年に1人の魔法で金の世界をぶっ壊す!  作者: Marons
ニート転生、金ノ國・魔法獲得編
3/10

3話 千年に一人だけ現れる“魔生成"

北東の魔法の塔に到着したタミィとディナール。

ディナールはユルスを払い、魔法を受け取る。

すべては、魔法・経済格差平等改革のために。

到着した。

北東にそびえる、魔法の塔。

灰色の石壁は空を突き刺すように高く、見上げるだけで胃の奥が重くなる。

俺は財布からユルスを取り出し、門番に放ると、そのまま塔の中へ足を踏み入れた。

「……これでいいんだな」

「はい」

隣に立つタミィは、いつも通り簡潔に答える。

だが次の瞬間、ほんのわずかに微笑んだ。

それだけで胸の奥が熱くなる。

感情を表に出さない彼女の笑みは、十分すぎる後押しだった。

まだスタートラインに立っただけだ。

だが、ここから始める。

この国の――

魔法と経済、その歪んだ格差を壊すために。

「手を上げろ」

低く枯れた声が響く。

前方には、老人が一人立っていた。

「……なぜだ?」

「願いを込めろ」

即答だった。

「話を聞く気ゼロかよ……」

小さく毒づきながら、俺は目を閉じた。

(クソ貴族どもとの――

魔法と金の格差を、ぶち壊す力を……よこせ)

次の瞬間、空気が歪んだ。

一冊の本が、音もなく目の前に浮かび上がる。

触れた瞬間、膨大な情報が流れ込んできた。

この世界の文字。

言語。

古代語に至るまで――すべてが理解できる。

「……っ!?」

「魔生成……!? その魔法……!」

タミィが、初めて声を荒げた。

「文献でしか存在が確認されていない魔法です……

千年に一度、強い欲望と願いを持つ者にのみ現れると……」

「そんなにヤバいのか」

「はい。私も五百年生きてきましたが、実物を見るのは初めてです」

「五百年!? そっちの方が衝撃なんだけど」

「あれ? 言ってませんでした? 私、エルフですよ」

「エルフ!?」

――完全にファンタジー世界じゃねえか。

北東の平野。

人の気配はなく、魔物だけが徘徊する場所。

三日間。

俺はここで、ひたすら魔生成魔法の訓練をしていた。

「……だいぶ慣れてきたな」

指先に魔力を集める。

形も、出力も、思い通りだ。

「制御精度も、初日とは比べ物になりません」

「よし。じゃあ――試し撃ちだ」

視線の先には、細身で動きの鈍いモンスター。

「レベリングの素材にしてやる」

魔力を圧縮し、火属性へ変換。

「火炎弾・六連射!」

放たれた火球が――曲がった。

すべてが同時に、俺へ向かって旋回する。

「ちょっ――!?」

「回避してください!!」

遅い。

炎が視界を埋め尽くす。

――死ぬ。

反射的に身体強化魔法を発動し、地面を蹴った。

爆風が背中を掠め、視界が白く弾ける。

「な、なんだよ今の……!」

「魔生成魔法は、使用者を基準に魔力を追尾します」

「最初に言ってくれ!!」

「ちなみにそのモンスター、Aランクです」

「後出し情報が多すぎる!!」

心臓が、まだ早鐘を打っている。

だが――

「……でも」

俺は立ち上がり、再び魔力を練った。

「制御できれば、問題ないんだろ?」

タミィが、わずかに目を見開く。

「……はい」

追尾条件を書き換える。

火球は今度こそ――敵だけを正確に捉えた。

いつしか五属性魔法と身体強化魔法を習得していた。

準備は整った。

「まずは――治安維持から始めようか」

「はい」

魔法と金の格差を壊すための改革。

その第一フェーズが、今始まる。

はいどうも!Maronです!

そろそろ気づいている人も多いかもしれませんが、タミィはヒロインでしょうか。この答えはまだ出しません。いずれわかります。

ブックマーク、コメントが私のモチベーションに繋がります!

わからないことがある場合、コメントに気軽にお書きください!

ということで!Maronでした。

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