表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元ニート王子、1000年に1人の魔法で金の世界をぶっ壊す!  作者: Marons
ニート転生、金ノ國・魔法獲得編
2/18

2話 魔法は金で買うものらしい

王国ユールリアは、俺が変える。

――そう決めた。

だが、この国で何かを変えるには、まず“力”が必要だ。

王国ユールリアは、俺が変える。

――そう大口を叩いた、その直後だった。

「殿下。まずは魔法をお持ちでなければ、何も始まりません」

タミィの一言が、現実を突きつける。

そうだ。

この国では、金を持つ者だけが魔法を使える。

魔法を持たない王子は、ただの看板だ。

「……どうすれば手に入る?」

「北東のレイコム平原にございます《魔法の塔》にて。一人につき一属性、授けられます」

「授けられるって、試練とかあるのか?」

「ございません。代金をお支払いすれば」

少し安心しかけた、その瞬間。

「五百万ユルスでございます」

「……は?」

五百万。

頭の中で桁が迷子になる。

「平民が最も稼げる職に就き、二生分働いてようやく届くかどうか。そこから税も引かれますので、実質不可能です」

だから平民は魔法を持てない。

だから支配される。

「ちなみに、私は五年働いて購入しました」

「五年……?」

「命を差し出す契約に近いものですが」

軽く言うな。

俺は拳を握る。

金が力。

金が人権。

金が命。

この国は、腐っている。

だが――俺は王子だ。

「ランソワ家の財産は?」

「年収で百五十万ユルスほど。蓄えはございますが、安くはありません」

王族でも重い額。

魔法は、特権なのだ。

その時だった。

城の外から悲鳴が上がる。

「平民どもを片付けろ!」

怒号。

そして――

轟音。

窓ガラスが震えた。

「ゴォォォォォォ!!」

中庭に降り立ったのは、獅子と蛇が融合したような異形。

Aランク魔物ライオンスネーク

兵士が吹き飛ばされる。

血が舞う。

足がすくんだ。

これが、この世界の現実。

理不尽は、すぐそこにある。

「下がってください、殿下」

「……倒せるのか」

「可能です。ただし、消耗します」

消耗。

その言葉に、さっきの“五百万”が重なる。

魔法は金。

魔法は命。

獅子蛇が跳躍する。

地面が砕ける。

俺は――逃げなかった。

「タミィ、やれ」

初めての命令だった。

王子としての、最初の一歩。

タミィが頷く。

「――風殺」

空気が裂ける。

次の瞬間、獅子蛇の首が消えた。

遅れて、血が地面を濡らす。

終わった。

だが。

タミィが膝をつく。

「おい!」

支えた体は、異様に冷たい。

「強い魔法ほど、命力を消費しますので……」

笑うな。

こんな力を、金で独占しているのか。

五百万ユルス。

それは、魔法の値段。

そして、命の値段。

俺は決めた。

「行くぞ。魔法の塔へ」

「殿下?」

「改革するなら、まず力を持つ」

金で縛るなら、

金で奪い取る。

レイコム平原。

《魔法の塔》。

俺の革命は、そこから始まる。

ここまで読んで頂きありがとうございます!

Maronです。

ちょっと今回は会話と平和回だったかな?と思っています。

次回、ディナールは魔法をついに獲得します。果たして魔法の能力とは!お楽しみに!

そして、ブックマーク、コメントが私のモチベーションに繋がります!是非お願いいたします!

何か気になることがある時は、コメントをしていただけると、直接または次回のストーリーに組み込んでいきますので、気軽にコメントお願いいたします。

という事で!Maronでしたまた次回!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ