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破壊者(アナレティック)・Ⅷ
これで前編終了です。
世界にまだ精霊などが普通にいた頃、世界の主は一人の錬金術師に土地を与えた。その土地は次元の異なる場所に造られた故に、土地を与えられた錬金術師とサルサディアにしか〝道〟を開くことが出来ない仕組みとなっていた。
それなのにクロウリーがそこに住んでいるのは〝道〟を開くための〝鍵〟をクロウリーが手にいれたから。──クロウリーの左眼がその鍵だ。
マサク・マヴディルを与えられた錬金術師の名は、ディンフェリア・ルリィ・セヴィリアギーヌ──ソロモンと名乗ることになる、一番最初の錬金術師である。
「──摂理と理、均衡と秩序、それらを崩すのか」
「そのためのアンタでしょ」
ぴしゃりと言い放たれた彼は肩を竦める。
「……なんとかしよう。その件が片付けば、戻されるわけだしな」
「檻に閉じ込められていても、アンタはアンタでいられるんだから、少しは我慢すればいいじゃない」
目の前にいる男は自分たちとは違うのだ。
そうだな、と彼は答え、アーヴィガイヌに向かって「いってらっしゃい」と言葉をかける。その言葉に一瞬、目を丸くしたアーヴィガイヌだが、すぐに表情を戻し、答えた。
「いってきます」
────と。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
後編も頑張りますので、よろしくお願いいたします。




