表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/24

破壊者(アナレティック)・Ⅵ



「……世界の主よ。必ず俺は全てを手に入れる。そのために嘘の噂を流し、魔力のない人間を操っているんだ」



 すべては彼が仕組んだこと。

 ソロモンに関する噂を流したのも彼。



「次の「太陽とヘリアカル・のない時期アポクリファ」が扉を再び開く日。傷は癒えた。──ソロモンの封印を解いて、みちを開いてもらうぞ」



 それにしても、と彼は言葉を続ける。



「ソロモンを造ったお前が憎いよ……パラケルスス」



 ソロモンを造った錬金術師の名前をクロウリーは忌々しそうに呟いた。












 レヴィの屋敷の前で口喧嘩をしていたアーヴィガイヌとローゼンクロイツは、レヴィから「うるさいから、戻れ」と言われ、今はレヴィの屋敷に戻っていた。ちなみに意識はすでにレヴィに戻っている。



「ところで、ふたりはこれからどこに?」



 口喧嘩の理由はあえて聞かず、レヴィは言う。彼の言うふたりはアーヴィガイヌとサルサディアのことだ。



「デヴァナガライに行くわ。あそこにソロモンの気配がするし。でもねえ……時間があまりないでしょ」

「ああ……もうすぐ「太陽と月のない時期」だからな」

「そうなのよね。その時までにクロウリーを殺さなきゃいけないわけでしょ」



 さらりと残酷なことを言うが、クロウリーもレヴィも注意はしない。



「あいつを殺すために能力ちから、解放しろって言われてるんだろ?」

「まあね。本当はもっと、世界を見てまわりたかったけど、時間がないから、一気に集めることにするわ」

「最初からそうしろよ」



 ローゼンクロイツの言葉に「だって」とアーヴィガイヌは言った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ