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第2章:プロローグ

 さて、ここで俺の置かれている現状についておさらいしよう。


 まぁ、まずは自己紹介からか。俺はイリヤ・ユウマ。剣士だ。


 運動は苦手というか嫌い、好きなことは…、まぁ、アニメやらなんやらだ。

『アニメもゲームもない、この世界では苦労してそうだ』とか思われるかもしれないが、別にそうでもない。


 案外この生活にも慣れてきたしな。人は環境に適応できるのだ。


 次に転移の経緯やこの世界について。


 俺と妹・ミナミは交通事故で不運にも死んでしまい、その結果、一悶着あり地獄に落ちそうになったところを回避するため、この世界に転がり込んだ。


 俺達がやってきた…、いや、たまたまテレポートしてきたのはイグラット。何の変哲もない田舎町…と言ったところか。まだこの町以外の町を見たことがないからなんとも言えない。


 この世界には魔法という概念が存在し、それは魔力を使って発動させる。あぁ、発動させるには魔鉱石と言われるものを媒体にしないといけないんだったな。大体は剣や杖などに仕込まれている。


 そしてやはり、この世界にも存在するらしい。こういう転生転移もの、ゲーム共々御用達のあの存在…。魔王だ。


 幹部の使い魔とは戦ったが、なんとか倒せた。いや、あんなに目立った弱点がなかったら負けてたな。

 悪魔の種類がヴァンパイアで助かった。


 まぁ、そんなこんなで俺たちはこの世界を生きている…のか?


 さて、ここからは俺の仲間や知り合いたちについて話していこう。


 まずはミナミ。パーティでの回復担当のプリースト。かなりの希少な存在らしく、判明した時はギルド中から歓声が上がってた。


 性格は一見清楚だが、とんでもないブラコンである。感性があらぬ方向にねじ曲がっており、カエルの卵を見て美味しそうと言っていた。


 多分あれは違う飲み物と見間違えただけだとは思うんだが…。

 そういうことにしておくか。


 次に、シュガー。


 本名シュバリエル・ガルワード。元魔王である。


 目的は現魔王を倒すこと。その理由は不明。というか、聞きそびれてる。


 で、一回魔法を打つと動けなくなる。だいたい歩けるようになるのに三十分くらいはかかる。

 どこぞの厨二病の魔女っ子みたいなやつだ。


 性格は物静か。端的な単語だけで話すことさえもある。


 さて、そんな俺たちのパーティにやってきたのがルキア。


 本名、ルキア・エリエル。

 鬼の一族らしく、多くのパーティから迫害されてたらしい。で、俺たちとパーティを組んだ。まぁ、こっちには元魔王もいるしな、大したことない。


 性格はボーイッシュ。一人称が『僕』だし、髪も短いしで一瞬…というか本人に言われるまで男だと思っていた。さっぱりとしていて、コミュ障の俺でも気軽に話せる。


 最後はメアリー。本名、メアリー・キアリス。


 地縛霊を除霊して欲しいとの依頼を受け、そのクエストで手に入れた屋敷に着いてきた幽霊。


 実は地縛霊ではなく、ただの死んだことに気がついてなかった幽霊だった。いや、そもそも結構昔のことなのだから、気がついても良かったと思うのだが…、気が付かなかったらしい。


 おっと、こいつの相棒のナイトも忘れてはいけないな、犬の幽霊だ。犬種はシベリアンハスキーを思わせるような大型犬。

 とても人懐っこく、ルキアとじゃれあったりもしてた。


 で、次は俺たちのよく行く店の従業員たちを紹介しよう。


 まずはアリス魔具店、店主のアリス。本名・アリス・クレイヴレル。

 元魔王幹部、暴食の罪で固有魔術は『暴食なる吸収(グラトニー・ドレイン)』。固有魔術とは、本人のみが使える魔術である。


 次にロイトス兄妹。

 この兄弟は鍛冶屋をやっている。

 兄のネージス・ロイトス。鍛冶担当。

 見た目は好青年的な印象を持ったが、初対面時が寝起きだったためか、あまりいい印象が持てないでいる。だが、人当たりはいい性格。


 妹のアステラ・ロイトス。接客?担当。

 今のところ接客してるところしか見たことがないから、そうも言いきれないが。

 性格はシュガーを少し明るくしたくらいの大人しさ…と言えばわかるかな?まぁ、大人しめだ。


 きちんと接客は出来ていたから良しとするか。


 そして、この店のマスコット。ファイアドラゴンの子供のチール。


 褐色の鱗をした体長五センチくらいのドラゴンだ。


 鳴き声は今のところ、「きゅう!」とか、「きゅあ!」とか鳴いてる。

 成長したら末恐ろしいな。


 よし、これで一通りの紹介は終了だ。これからもまだまだ冒険は続くから、応援よろしくな!


 えっ?『お前何もしてないだろ』って?い、いや!これから色々活躍するから!活躍できる…よな?

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