ロッドと、ロキ
注意!!
この作品はR15です。
グロテスクな表現があるかも知れないので注意してください。
ルーラーが動く気配はない、しかし、千咲達はなぜか体調が悪くなっていた。
(なんだ…頭が……)
(耳鳴りか…?)
(大丈夫だ、ボスは視覚聴覚嗅覚味覚感覚、全てを遮断し、あの能力を手に入れている。
じわじわあぶりだそうとしてんだ。死にはしない、耐えろッッ!!)
そのときだ、鉄扉の奥からあの唸り声が聞こえてきた。
「ヴヴヴ……ヴヴぅぅぅぅ……」
(スゥゥゥ)
ルーラーは奇妙な(すらいどしているような)歩き方で、そのまま鉄扉の奥に行った。
「なんだったんだ…?」
「あんな化け物がうろついてんだ、そりゃ様子見に行くワナ。」
ロッドは鉄扉を注意深く確認し、ベッドから出ていった。
「体調はどうだ?」
「あ、そういえばかなり良くなってる……」
「じゃあ大丈夫だな。」
「…?」
「基本的にはボスの近くにいると体調不良になんだ、体調が回復したなら、ボスは遠くに行ったことになる。」
「では、吐き気レベルになるとどうなるのですか?」
「バレてる☆」
「では、その体調不良状態で戦わねばならないと。」
「いや、そんなことない
ボスは俺らを炙り出すためにあの能力を使った。しかし、ボスは3つ以上の能力は一斉にはつかえない、上限があるんだ。
俺らを炙り出すために使ったのがあの技、俺らと戦うんだったら念力超音波衝撃波、なんでも使ってくる。」
「勝てる?」
「無理」
ロッドはにこやかに言った。
「笑いごとじゃなくない?」
「いや、もう笑うしかないw」
「なにわろてんねん」
サニーはロッドを軽くぶん殴った。
「仇は仇で返すからな……」
「千咲、ソウル、先に進もうぜ」
サニーが立ち上がろうとした瞬間、ロッドの後ろでなにかが動いた。
「ロッドッ!!」
「あ?なん…」
(ガキィィんッッ!!)
すんでのところを千咲が受け止めた。
「あの鎌……」
「か……ま……?」
ロッドは後ろを振り向いた。
すると、懐かしの人物が、継ぎ接ぎまみれの身体で立っていた。
「ロキ……」
しかし、ロッドは一瞬で気がついた。
「いや、相棒じゃあねぇな…目の色が違う……」
ロッドは棒を構えた。
「操られてんだろ…?」
ロキは首だけを動かし、(うん)と頷いた。
ロッドは棒を投げ捨て、ロキに殴りかかった。
ロッドとロキは生徒だった。
2人は気が合い、すぐに意気投合した。2人は一瞬に強くなり、ここを抜け出すと誓った。
しかし、蜘蛛女に強さを魅入られ、ルーラーに就く幹部へと昇格してしまった。
食堂でバカ笑いし、よく喧嘩したころとは打って変わって、ロキはルーラーのカリスマに惹かれ、任務に励むようになった。
ロッドは別に乗り気ではなく、ロキと話す時間がなくなり、孤独な時間が増えた。
そんな時に出会ったのがサニーだ。
自信の強さを受け止め、自信を程よくボコボコにし、ボコボコになってくれる。
ロッドは、サニーに寝返った。
悪くなかった。しかし……
よく思えば、ロキと最後に喧嘩したのは、もう随分前の話だ。
あのことに戻りたく、サニーに寝返ったのかもしれない。
「殴れ……」
「だよな、そう言うと思うぜ、俺の相棒は。」
ロッドは、カラクリ人形を思い切り殴り飛ばした。
「行くぞ……」
ロッドの目は血走り、自然と歯を食いしばっていた。




