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地下と、ジャン

注意!!

グロテスクシーンがあります。

小屋だ、ただし、前に縛られてたはずのロッドがいない、生きていたのだろう。

しかし、ロキは助からないと判断されたか、そのまま放置されている。

「敵とは言えど、可哀想だな。」

「ただ、館を襲ってきたのはこいつです。仕方ないでしょう。」

「ソウル、お前が縛ってなかった?!」

「そんなことより小屋の地下にさっさと行きましょう。」

ソウルは小屋の中にそそくさと入っていった。

「ソウル、中はどう?」

「誰もいない……確かここに……ありました。地下に繋がるトラップドアです。」

「さぁ、早く入ろう!!」

サニー、ソウル、千咲の順にトラップドアに入る。

「さぁ、ヴァレも早く。」

「あぁ…すぐ行くよ。」

ヴァレは少し遅れながら後をおった。

「ここが住処……」

全体的に学校と似たような場が、そこには広がっていた。

「恐らく、蜘蛛女のカラクリ人形を作るための場所、出すための出口があるはずです。

その場所を壊し、その出口から脱出するのを、ロッドともう一人の幹部とボスに見つからないように達成するのがミッションです。」

「わかった、できるだけ物陰に隠れながら移動するぞ。」

「って言っても、どこにあるか分かるの?」

「ぜぇん然わからん、扉片っ端から確かめて、らしき場所探すしかないわな。」

(ガタ、ガタ)

「!?」

「千咲、ソウル、構えろ。」

「さっそく刺客かァ?」

物音のしたほうに視線を向けた千咲とサニーは、少しばかり懐かしく思った。

「ジャン……?」

そこに立っていたのは、頭がチタンでできているカラクリ人形だった。

「サニー!!ジャンだ!!ジャンだよ!!」

「ウソだろ……??だって…ジャンは……」

サニーは困惑した。そういえば、ジャンはカラクリ人形だったことをすっかり忘れていた。

しかし、サニーは甘くなかった。

「千咲、少し様子を見よう。仮にジャンじゃなかったら隙を突かれて無駄な戦闘することになるぞ。」

「もしかして……千咲?」

「サニー……本物だよ!!」

「マジか……」

「ジャアァァァン!!」

千咲はジャンに向かって走った。

しかし、一瞬ジャンの表情がニヤリとなった。

瞬間、(シュパッ!!)ソウルの矢が飛び、ジャンの胴体を貫通した。

「千咲さん、もうそいつはジャンさんじゃありません。

ただ騙すだけのカラクリ人形です。」

「……バレたァ?」

千咲は瞬間的にカラクリ人形から離れた。

「チッ、テメェが矢さえ打たなければこいつ始末できたのによ。」

「誰だ。」

カラクリ人形は口角を上げ、こう言った。

「俺はジャンだ。」

一人称がオイラじゃない、千咲はすぐにジャンじゃないと理解した。

「さぁ、まずはお前ダァ!!」

カラクリ人形は千咲に向かい、突進をした。

身軽に千咲はそれを躱し、ナイフを振りかざした。

しかし、寸止めで終わった。

「……私には……出来ない……」

「甘いんだよォ!!」

カラクリ人形が千咲に頭突きをしようとしたそのとき!!

カラクリ人形の両目に矢が突き刺さった。

「千咲さん、これから出てくる奴らはきっともっと辛いことをしてきます。1度死んだものは生き返りません。例え兄が出てこようと、迷わずに喉を掻っ切って、その奴らが仕掛けてくる侮辱に目を、耳を貸さずに進んでください。……死にますよ。」

ソウルは冷酷に言い放った。

千咲は瞬時にカラクリ人形の目に刺さった矢に手を伸ばし、そこから思い切り顔を引き裂いた。

「わかった、ただ、ラタンが実際に出てきたら、ソウルは多分打てないよ。」

「……そうですか。」

ソウルは兄の事を今一度考え直し。

「打ちます」

とだけ言った。

ソウルは、覚悟があった。

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