エジルと愉快な百科事典
エジルと愉快な仲間の登場人物紹介や用語紹介です。
重大なネタバレ含みますので、本編ご覧でない方はオススメしません。
【新訳・エジルと愉快な仲間】
どこかで見たことのある平凡な世界観を舞台に繰り広げられる、平凡な青春恋愛冒険活劇。
第一章・第一部にて「ほーん、こんなもんか」と思わせておいて、第二部から揺さぶるのが目的というマイナー志向な自己満小説。
筆者のお気に入りは第一章・第二部開拓者の街編と第三章ラストと第四章全般。
登場人物
【主人公】
■エジル・オイレ
物語の主人公。ひとりきりで魔物退治をしようと旅立とうとした世間知らずの少年。
幼い頃に両親を失って以来孤児院で育つが、あまり育ちが良いとは言えず、口も悪い。
簡単に言えばヤンキー。
根底には慈愛の心を持つが、その出自から若干人間不信な部分があり、対人時の態度にそれが現れる。
ルイーダとの旅を経て、本来の性格を取り戻し、それなりに人としての厚みが出るようになった気がしないでもない。
基本は一歩引いて全体を見られる冷静な性格だが、自分の大切なものが関わると熱くなる。
戦闘時は剣術と風の精霊術をミックスしたオリジナルのスタイルを扱う。
結構強い方だがそれなりに弱い。
旅の中盤、ルイーダを救うために精心術を発現させる。
人類の始祖だった人間の血を引いている。
容姿が明記されず、読み手のイメージに丸投げされているのが特徴。
特技:風の精霊術、治癒の精心術
■ルイーダ・ノーバディ
旅人の酒場の女主人。
守銭奴で金にガメつく、金儲け至上主義的な悪癖を持つ。
間延びしたような頭の弱そうな話し方が特徴。
笑い方がおっさん。
性格は適当かつ大雑把だが、勝負どころでは逃げない芯の強さがある。
また、妙に気の付く面があり、エジルを陰ながら支える優しさも持ち合わせる。
基本的には非戦闘要員だが、対人間のみ戦闘を行う。エジルを救うために精心術を発現させる。作中最強の具現化精心術使いのひとり。
前時代の人類、現代の人類のどちらにも属さない、人工的に産み出された人間であり、数百年間生き続ける不老不死の存在。異常に知性が高く、現代の人類に文明を授けた張本人。
エジルの出身国の創生にも関わっている。
ネーミングは某有名RPGへのリスペクト。
特技:目利き、計算、フランケンシュタイナー及びプロレス技全般、時間の制約を受けない精心術
【その他の人々】
■クリスティアーノ
エジルと同郷で、アカデミーでは同級生だった勇者。
非常に優秀で、戦闘能力も高い。
エジルと共にしばらく旅をするも、エジルに自分かルイーダのどちらかを選択するように迫り、エジルと離別する。
が、その際にルイーダによって魔王退治のための神器を持ち逃げされ激怒。
恨みにより自ら魔王傘下に入った上に、下克上を成し遂げ魔王となって、エジルと戦いを繰り広げる。
魔王化して精心術が発現する。
作中で3名しかいない、具現化精心術使いのひとり。
敗北後は、エジルの故郷の街で義勇軍を指揮し治安維持にあたっている。
渾名は筋肉マン。もしくはマッスル。
特技:聖なる精霊術、記憶を消す精心術
◼️ギャレス・ビービー
名うての傭兵【ビービー兄弟】の一角。
長髪のイケメンで、丁寧語で話す。
ルイーダのアイディアで、エジルの風の精霊術とミックス精霊術を使って戦った。
第一章・第三部では魔王になったクリスティアーノに仮面で操られて、ロイスと戦った。
特技:火の精霊術
◼️カリム・ビービー
名うての傭兵【ビービー兄弟】の一角。
坊主頭のイケメンで、砕けた言葉で話すが言ってる内容はまとも。
ルイーダのアイディアで、エジルの風の精霊術とミックス精霊術を使って戦った。
第一章・第三部では魔王になったクリスティアーノに仮面で操られて、ロイスと戦った。
特技:氷の精霊術
■ロシツキー
赤き海賊団船長。元々は密林の国の王族だったが、王国を魔物に乗っ取られた際に脱出し、故郷を取り戻す為に海賊団を組織した。
エジルに近い性質。思いやりを持つ好人物で仲間思い。
基本的にはバカなのだが面倒見が良く何故か人徳があり、乗組員には好かれている。
戦うとかなり強いが極力ぶつかり合いは避ける性格。
特技:剣術
■アルシャビン
赤き海賊団副船長。密林の国の王族近衛兵だったが、ロシツキーと共に出奔した剣士。
切れ者で、本質的に適当な人間であるロシツキーの良き右腕。
男気があり、開拓者の街でのルイーダ防衛戦などでは身を呈して味方を守る気概を見せた。
船長よりもキャプテン適正は高いと思われる。
実際、第二章では船長越えを果たしている。
特技:空間を削る精心術
■メルテザッカー
赤き海賊団操舵手。田舎言葉を話す大男。
海賊団の良心的、兄貴分的存在。
五感が優れており、度々、一行の活路を開くこともあるが、密林の国ではそれが仇となった。
■ポドルスキ
赤き海賊団航海士。影が薄い。
たまに出てくる。
■レーマン
赤き海賊団船医。酒飲み。影が薄い海賊団メンバーの中では台詞が多い方。
密林の国や開拓者の街ではけっこう重要な台詞を貰った。
◼️コッシー
赤き海賊団船員。第二章から登場。エジルとアルシャビンのいない赤き海賊団における貴重なツッコミ役。
ポルディ、メルテザッカーと共に物語を円滑に進める進行役に近い活躍を果たした。
◼️トマシュ
密林の国の王。ロシツキーの弟。
魔族に体を乗っ取られ、国を鎖国し恐怖で支配していた。
国を救ってくれたエジルを英雄視している。
本来は聡明な賢君であり、解放された後は良い政治を敷いていると思われる。
■ライーザ
開拓者の街の女性開拓者。ルイーダと共に街を大きくした功労者のひとり。ルイーダの増長を憂いている反面、市民の暴動でルイーダに危害が加わることも心配しており、エジル達の脱獄の手助けなどを行った。
暴動後、民主化された開拓者の街の初代町長に就任した。
◼️じじぃ(ヨハン)
開拓者の街の創始者。パーティーからルイーダを借り、開拓者の街を世界一の街に育て上げた老人。ルイーダとは本当の親子の様な絆を持っており、市民の暴動から身を呈してルイーダを守った後、老衰で逝去した。
じじぃの名前がルイーダの心を揺さぶるきっかけとなった。
■ミュラー
不死鳥の巫女及び不死鳥の騎士団団長。
屈強な肉体を持つ歴戦の勇者ながら、トランスジェンダーであり、心は乙女。口調も女性言葉で話す。
戦闘能力は作中最強クラスに高く、後の魔王とも一対一で渡り合えるほど。
あまり知性は高くなくパーティー内の質問要員も担うが、勇猛さやリーダーシップは抜きん出ている。
パーティーの精神的支柱としてリーダーの責務を果たし、エジルとルイーダを正しい方向へと導いた功労者。
エジルとは同い年の気の合う友人同士のように接しており、軽口を叩き合う仲でもある。
正体は100年前、当時の魔王退治に赴き、命を落とした騎士団の生き霊。
魔王退治後も成仏することはなく、団員達と共にエジルの故郷の街に暮らしている。
特技:切れ目を入れる精心術
■ロイス
不死鳥の騎士団参謀。
全ての精霊術を扱える天才魔術師の少年。
その高い魔力から、扱う術はどんな下級の術であっても天変地異かと思うほどの威力を引き出せる。
パーティーのバランサー及びブレインであり、戦闘能力も非常に高い。作中最強クラス。
ルイーダと同等の知性を持ち、機械類にも強く、また観察眼も鋭い為、状況打開の重要な局面では常に活躍を果たす。
エジルとルイーダの命と、世界の命運を救う為の結論を導きだし、実質的に世界を救ったのはこいつだったりしないでもない。
全体をサポートする役割を全うした。
特技:全ての精霊術
■ゲルダ
白き海賊団所属の女性軍師。
世界中に悪名を轟かせる大悪人。
傲岸不遜で、特にルイーダに対しては執拗な挑発行為を繰り返した。
相手に言うことを聞かせるために殺害を脅しの道具に使うなど、手段を選ばない卑劣な性格でもある。
その正体は、北方の軍事国家によって薬品を投与され生み出された強化人間。
上述の性格は副作用によって発現したもの。
精心術使いであり、ルイーダと同質の時間を操る精心術を扱う。
作中最強の具現化精心術使いのひとり。
ちなみにこの精心術は薬品投与の影響からではなく、ゲルダ本来の精神から発現したものであり、ゲルダの精神力の強さを現している。
特技:時間を止める精心術
■リオ
赤き海賊団クルー。
非常に自信家で、常に自分が正しいと思っており、自分の意に沿わないものはそれが事実であっても否定するという、強靭なメンタルを持つ少年。
ゲルダの生き別れの弟で、姉を探すために赤き海賊団に入団した。その際、エジルの弟子を騙る。
ルイーダ達がゲルダと本格的に関わるきっかけとなった。
■ロリス
白き海賊団船長。ストーリー上は触れられていないが、ロシツキーと因縁が深い長年のライバルとのこと。
ゲルダの過去を知っており、その境遇に同情して助力していた。第三章で起こる事件の発端となる人物。
■おじさん
海賊の楽園に潜伏していた帝国の軍人。
ルイーダの本気を目の当たりにした、物語中唯一の人物。
その圧倒的威圧感に屈服し、秘匿事項を喋ることとなったが、あんな怖い目にあったら仕方ないと言える。
■魔王
魔王。クリスティアーノの元部下にして、クリスティアーノ敗北後の新たなる魔王。
由緒正しき魔族の出自で、過去の戦争にも詳しく、事件の原因究明のきっかけをエジル達に与え、解決まで行動を共にした。
機械類を始め、様々な分野に精通しており、ロイスと並び一行のブレインの役割を担う。
また、登場時はミュラーと互角の実力だったが、魔王の力を継承してからはエジル達パーティーメンバーに敵わないと思わせるなど実力の高さが伺える。
基本的にはボケず、至極常識的、現実的な言動が多いが、エジル達のノリに釣られて弱冠の冗談を言うこともある。
■ベスト・ロー=チャールトン博士
故人。前時代の人類の生物学の博士。
物語の元凶を産み出した張本人ではあるが、その解決策として、ルイーダを創造し、また現代の人類の祖先にあたる人間達を創造した人物。
◼️ヨハン
エジルの出身国の初代国王。
元はただの村の少年。生まれながらに王になる資質を備えた子供で、ヨハンとルイーダが出会ったことが国家創立の切っ掛けとなった。
人懐っこく誰とでも打ち解けられる開けた性格を持つが、それ以上に頭の回転が早く、無意識に冷静で打算的な判断を行う為、見る人によっては非常に冷徹な印象を与える。
消えたルイーダに愛憎にも似た感情を抱いており、その感情が国の運命を左右した。
◼️フランツ
ヨハンとルイーダが森で出会った行商人。
村の発展に必要な財力の確保に尽力した、国家創設の立役者のひとり。
穏やかで大人しい性格を持つ故に人に利用されがちだったが、ヨハンやルイーダとの出会いによって気持ちの強さを手に入れた。
歪んでしまったヨハンから王の座を譲り受け、二代目の国王になった。
◼️ダニー
フランツと同じ行商人集団に属していた少女。
笑顔が魅力的でヨハン以上に他人の中に入り込むことに秀でている。
見知らぬ土地であるはずのヨハンの村でも、二度目の登場シーンから既に馴染んでいるなどその対人能力は天性のものを持つ。
正体は、ゾンビウイルスキャリアの子孫にしてヨッギの孫、フランツ、ゲルトの姪に当たる。
キャリアの特徴である五感の強さや感受性の高さを色濃く受け継いでおり、時に感情も昂りやすい。
魔女の特性によりヨッギに支配されており、ヨハンを人質とするためにヨハンに近づくよう送り込まれたが、ヨハンの王の炎によってその根幹を浄化されたことによってヨハンに取り込まれる。
最終的にはヨハンの妻となり、初代王妃となるが、ヨハンのルイーダへの想いを断ち切るには至らなかった。
◼️ゲルト
行商人集団の長。フランツの兄
島の利潤を横取りしようと画策するが、フランツとルイーダに阻止された上でヨハンの王の炎に飲まれ敗北した。
◼️ヨッギ
行商人集団の創設者にして影の支配者。
好好爺を装っているが、その闇は誰よりも深く、完全なる悪の人物。
ゲルトとフランツの父親で、ダニーの祖父。
ゾンビウイルスキャリアの子孫であり、一般的に魔女と呼ばれる存在。
島の利潤を奪うために最も大きな障壁となるルイーダと接触し、その過程で彼女の最も深いトラウマを刺激したことにより退かせることに成功するも、明らかな力負けをしながらもルイーダが逃走しただけと言う不本意な結末に敗北感を味わうこととなる。
◼️リヌス
ヨハンの父。何をやってもまともに出来ない、臆病な男だが、ヨハンの王の炎を覚醒させる切っ掛けだけは作った。
ヨハンの戴冠式で王位を授ける大役を司った。
◼️トマス
◼️アンドレイ
造船業者。作中外の戦乱により離ればなれになり、それぞれが別の土地に移り住んだ。
【用語】
◼️精霊術
対魔族用に、精心術をモチーフに開発された魔術。大気中に漂う精霊の力を借りて火、氷、雷、風、光などの自然現象を操る。
裏話的には、創世記時点ではまだ開発されていない。なんなら魔族も創世記時点では地下から出てきていない。
この術が開発されるのは創世記から100年くらいしてから。
ちなみにルイーダは関わっていない。
第二話でエジルが挙げた昔の勇者の中の誰かが開発したんじゃないかと思われる。
(作中に登場した術)
◼️風
ヴァンデルン・・・瞬間移動(長距離、大人数は不可)
フルーゲン・・・飛行(滑空型。上昇は不可)
ブリーゼ・・・そよ風(触覚をリンクできる)
ヴェルウィント・・・突風(攻撃以外に移動にも利用可能)
マリオネット・・・剣を空中で操り自分も強化する。エジルのオリジナル技。
ヴァクーム・・・真空波
アイギス・・・風の壁
エクスプロージォ・・・アイギスの派生技。風の壁を爆発させて攻撃する
◼️聖(光)
サントシャーマ・・・光のレーザー
◼️火
フレイム・・・火の玉
◼️氷
グレイス・・・氷塊
◼️雷
モールニヤ・・・稲妻
◼️精心術
対魔族用の兵器として、ベスト博士の研究で遺伝子操作された人間のみが発現させることができる特殊な術。
現代の術士は軒並み、この人間の子孫にあたる。
様々な効果を得られるが主に攻撃的な能力が多い。その効果は絶大で、基本的には一撃必殺なものが多い。
何が発現するのかは性格による。
◼️魔女
創世記当時、ゾンビウイルスキャリアの子孫はこう呼ばれていた。
ゾンビウイルスキャリアは、ルイーダを含み、研究所で産み出された人間の中でも一部のみだが、ルイーダだけは抗体を持ち、他の人間は無抗体の感染者である。
ウイルスが鎮静化しているため、ゾンビ化や伝染はしない。
しかしキャリアが子孫を作ればそのまま受け継がれる。
キャリアの血縁者は同型のウイルスを所持しているため、ウイルス同士が干渉し合い精神的に繋がることができる。
ウイルスが鎮静化してる間は五感が鋭い、感受性が強い、感情が不安定などの症状のみだが、ひとたび活性化すれば筋力増強など肉体に変化が現れるが、それを体験したのは抗体保持者であるルイーダのみ。
他の人間は全て、活性化したウイルスに蝕まれてゾンビ化した。
活性化のきっかけは、研究所に雑に保管されていたウイルスをゲルダが吸い込んだこと。
故に、ルイーダはあくまで森の魔女であり、ヨッギら【魔女】とは別の存在になる。




