表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/11

第四話  聖樹教

今回は話進みません。

ソフィアが産まれる約300年前。


世界樹と呼ばれるマナを生み出す大樹をめぐり、世界規模の戦争が始まった。


のちに「聖樹戦争」と記されたこの戦争のきっかけは、とある冒険者が、 「世界の中心」と呼ばれる孤島の中心にたどり着き、世界樹を発見したことから始まる。



それまで「世界の中心」には、マナの影響を強く受けすぎ、その体を変質させ異常なまでの攻撃性を示す、いわゆる魔物と呼ばれる生物が多量に存在していたため、誰一人として近づく者はいなかった。




古より伝えられていた「世界の中心」についての逸話。




曰く、「かの地を治めしもの、世界を創造する」



曰く、「かの地を奪いしもの、世界を破壊する」




当時の王たちはその言葉に酔いしれ、冒険者たちに多大な報酬を用意した。


そのあまりの報酬に、我先にと世界の中心に殺到する冒険者だったが、あまりの魔物の強さに、誰ひとりとして世界の中心から帰ってくる者はいなかった。



王たちがあきらめはじめ、冒険者の家族の悲しみと怒りが限界に近づいてきたとある日、港町から広まったある噂が世界を激震させた。






一人の少女が「世界の中心」の中心部にまでたどり着いた、と。






もちろん誰もがその話を信用しなかった。王国一と言われた剣士でさえ、魔物一匹が限度なのである。


それを若干15歳の少女がいともたやすく魔物を殺すというのだ。信じるほうがおかしい。




だが、世界の人々はそれを認めざるを得なくなった。





少女は人外の力を操っていた。

魔物たちが使っていたものよりはるかに強力な「魔法」を。





冒険者たちが魔物にもっとも恐れていたこと。それは今まで見たことのなかった「魔法」である。


あるはずのないところから出てくる火、氷、竜巻。


対処の方法などあるはずもなく、魔法の餌食となっていた冒険者は数知れない。



そんな魔法を使う少女は言った。


「世界の中心を目指した父の夢を私も見てみたかった。孤島についた時、魔物に喰い殺される人たちをみて、怖くてがむしゃらに逃げた。泣きながら逃げていたら、いつの間にかすごく大きな木が目の前にあった。恐る恐るその木に触れると、頭のなかに声が響いた。あなたに力を与えましょう。世界を導くもよし、終わらせるもよし。好きにお使いなさい、世界樹の巫女よ。という声が。そうしたら急に力がわいてきて、頭で思ったことが実現して、魔物たちを簡単に倒してしまった」


少女の言葉を聞いた各国の王たちは、その巨大な木を求め、またその少女の力を求めて、戦争が始まった。


その小さな体には過ぎた力は、少女を苦しめた。


人と人とが殺しあうことに心を痛めた少女は、自分と世界樹を封印することを決意する。


もちろん王たちはそれを拒んだ。しかし少女の力にかなうものはいるはずもなく、少女は「世界の中心」へとむかう。


だが、本能的に察したのか、魔物たちは少女に襲いかかる。なんとか世界樹の封印はできたものの、魔物たちの手によって少女は命を落とした。


そのときに砕けて飛び散った世界樹の種は世界中に広まり、世界にマナが産まれた。


マナは世界に浸透し、やがてすべてのものにマナが宿る。


目的を失った戦争は終結。各国は同盟を結び、世界に平穏がおとずれた。


だが、失ったものも大きい。


少女の死に人々は嘆き、彼女をたたえ、「聖樹の巫女」と名付け、「聖樹教」を作り上げた。








「んで、それのどこが俺に関係あるんだよ」


「その聖樹教の中でロセスが高い地位にいるんですよ!だからいまソフィア様にこんなつらい思いを……、ううっ」


「泣くなっていってんだろ!」


あー、つまりその聖樹教ってのがあまりにでかすぎて、国王でも逆らえないってことか。


全世界この宗教らしいし。ほかに宗教ないってのがこれまたなんとも凄まじいね。聞いたことねーよ、そんなん。


今俺は、牢の中で判決待ちだ。王女が牢だぜ?どんだけ聖樹教ってのはでかいんだ。RPGの魔王とかよりも強いんじゃねーの?


面会できるのはアイメンだけ。理由は知らない。こんなおっさんじゃなくてアリシアをだせアリシアを。





でも、死刑、になるのかな。あの威厳たっぷりの親父さん、厳しそうだもんなー。


やっぱり、逃げるしかないか。


死刑にされるより、きっと生きてるほうがましだよな、うん。


「おし……」


「ぐすっ、どうなさいました、ソフィア様?」


不思議そうな顔をするアイメン。おっと、声にでてたか。


「なんでもない」







問題はどうやってここから出るか、だな……


ネット復旧!

ずいぶん時間がかかってしまいました……


てか後書きに書いてることがずれてる!



うん、自重しよう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ