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1.お水ちょうだい

作者さんの名前は紛らわしさ防止のため敬称略となっています

ご了承ください

【作品情報】

タイトル:お水ちょうだい

作者  :トリミング中の噛み犬

文字数 :12,598文字(短編)

Nコード :N4447KT



【あらすじ】

──「そういえば田中、お前メッセージ来たか?」


 夏休みを利用して地元へ帰省していた大学生の田中は、地元の友人である内藤から連絡を受けて久しぶりに二人で飲みに出掛ける。

 そこで内藤から、高校時代に迷惑系ユーチューバーとして悪い意味で地元で目立っていた先輩が、今では駅前のタワマン最上階に住む有名人となっており、更には日給30万円でアルバイトを募集していて、知人宛にメッセージを送っている事を聞かされる。

 日給30万円に興味を持った田中は、内藤がやめておけと忠告しても聞かずに先輩へと連絡を取り、結局その高額アルバイトをその日のうちに引き受けてしまうのだった。


 そのアルバイトの内容とは廃墟での撮影。

 郊外にある廃墟となった建物の立体駐車場に止められている1台の車の撮影、それを一人で行うというものだった……。

 (※ちなみに登場人物は全て仮名である)


========

リアリティ

★★★

人怖度

★★★★

全体的な怖さ

★★★

========


 さて昨今、youtubeやその他配信サイトというものは多くの人にとっては随分と近しい存在へとなったのではないだろうか?


 例えば芸能人がyoutubeに参入したり、逆にユーチューバーのアレコレがニュースになってネットニュースやSNSを賑わせたり、テレビにもyoutubeが見られる機能が付いていたり……そんな具合にいつの間にか生活に隣接するように侵食し、ここ数年で老若男女誰にとっても馴染み深い存在にまで上り詰めたのがyoutubeなどの配信サイトであり、ユーチューバー的な存在になるのかもしれない。


 今回の話は、迷惑系ユーチューバーから成功を収めて華やかなタワマン住いにまでなった高校時代の先輩から、高額アルバイトを引き受けた男子大学生の話である。

 面白いポイントはいくつかあるのだが、一番最初に読んで受けた印象は廃墟の中に潜入していく部分に臨場感を感じたというところと、なんだかそれがどうにも嫌だなと感じた事だろうか。

 正直に言えば、自分はその部分を薄目にして読んでしまったくらいには、だ。

 

 理由はいくつか考えられるのだが、一つは絶対に出ると分かっている場所だとあらかじめ読者には匂わせで提示されているから。

 そしてもう一つは、読者と主人公とのギャップである。


 この主人公は序盤から「やるな」と言われることを「やる」男なのである。

 友人から【闇バイト】みたいなもんだぞ!と止められても、評判の悪い先輩と連絡は取ってしまうし、話を聞くだけと思いつつ結局アルバイトも前金を貰って引き受け、ところどころで違和感を感じつつも結局廃墟への侵入を実行してしまう。

 読者としては「止せばいいのに」と思うのに、主人公はこの読者の気持ちを盛大に裏切ってやきもきさせるわけである。


 また、禁止を破るという行いは「見るなの禁・タブー」を思い起こさせるもので、そこからどうしても悪い予感を読者に想像させてしまうのだ。

 この辺が序盤からの友人との会話・先輩との会話を通じて、この作者さんはとても上手かった、と読者である自分は思う。


 あとは主人公や先輩の人物描写も良かったと思うポイントで、この「お金に転んでいる二人」というのも個人的にリアリティを感じる部分であり(多分これは最近の闇バイトのニュースや配信者の素行なんかを、自分が見聞きしているのでそこから連想しリアリティを感じたものだと思われる)、この二心持つ者同士の会話も後から読み返してみると面白い。


 そんな感じで、人怖やイヤミスみたいなものが好きな人にオススメの作品である。

 是非、気になったら読んで見て欲しい!

========


お水ちょうだいのURL

https://ncode.syosetu.com/n4447kt/


Nコード

N4447KT


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