ダラダラっと第三十回!
※今回は、前話と同じ時間軸でルーファス視点となります。
「じゃあ、先に行くよ!!」
仲間の返事を待たずに僕は悪魔の背後に回り剣を振るった!!
「くっ!?これでも相当な業物なんだけどね!?」
ある程度の予想はしていたけど、かすり傷一つつかないのはまずいね…
「しかも!?こちらの攻撃に対して即座に!?反撃して来るとか!?感情がない分、驚いて怯むなんて事もないようだね!困ったな…」
とは言え、引くわけには行かない。確かに、私怨も絡んでいる…だけど、それ以上にこいつの相手は他のメンバーでは厳しいだろうと言うのが一番の理由になった。
「本当に、トワちゃんと出会ってから色々な事が起こるようになったね!!くっ!?ここもダメか…」
ダメもとで首も狙ってみたけど、全く歯が立たない。このままじゃ、ジリ貧でこちらがやられるだろう。
「どうにかしたいところだけど、こっちの切り札を使わせてもらえる状況でもないんだよなぁ…」
一か八かで切り札を出すには、今の状況では分が悪すぎる。どうやって感知しているのか分からないけど、こちらがかわした先、かわした先、次々と攻撃が飛んでくる。こんな状況で、一時でも止まってしまえば致命傷は避けられないだろう。
「退路は無し、攻撃は全く効かない!燃える展開だよね、全く…」
試してみたいことはいくつかある、まずは…
「一点集中で同じところを突く!!はあああぁぁぁ!!!」
「くっ!?ぐぅ!?ダメか!?」
それなりの試行回数を以て、同じところを攻撃してみたけどダメだった。傷が少しでも付けば可能性を見出せたんだけど、手ごたえも何もあったものじゃないな!
「それに…くっ!?段々こちらへの反応が早くなってる!?」
最初は少しこちらを見失ってくれていた気がしたけど、今はもう即座にこちらに攻撃を向けてくる感じだ!
「どう考えても、こちらが一方的に追い詰められている状態だね!?」
口を開いている余裕もなくなって来たな
「なに!?」
今のは何だ?こちらの先を読むように攻撃をして来た…?闇雲に攻撃したのか?・・・違う!?
「僕がし角に回るのを見越して攻撃しているのか!?学習能力がやはりあると!?」
まずい!?これでは闇雲に移動出来ない!!日が落ちる時間も近い!でも、隙が出来ないとどうにもならない!?こうなったら、通じるか分からないけど!!
「!?・・・よし!あとは少しだけ隠れる!!」
上手く、奴の頭上に移動して顔に上着を巻き付けてやった!この隙に、木の陰に隠れて力を溜めさせてもらう!!
「時間がない!とにかく、すぐに集中して…!?っぉぉお!?」
まさか…でたらめじゃなくこちらを狙った!?と言う事は…
「あのあからさまに怪しい目の黒さはただの飾りって事か!?目つぶしは全くの無駄ってわけだ!?」
全く予想してなかったわけではないけど、本当に打つ手が!?
「っ!?うぉぉ!?…くぁ!?ま、まずい!?」
直撃免れたけど、悪魔の攻撃の精度が上がってる!?こちらの移動先を読むような悪魔の攻撃を、何とかかわそうとしたがかわしきれずに剣で受けてしまった!それだけで、こちらは打ち付けられて全身が悲鳴を上げている状態だ…
「意識を保たないと…攻撃が…く!?間に合わない!?あ、悪魔が怯んだ?」
悪魔が何故か絶好の攻撃チャンスにもかかわらず、一度動きを止めたので不思議に思ったけど
「ヴィラ!?こちらに気を取られてる場合じゃ!?」
どうやら、さっきのはヴィラが援護してくれたみたいだけど、そのせいでヴィラが隙だらけになってしまい、ドルイドラビットの標的になってしまったようだ!しかし…
「・・・ハルト、助かったよ。どうやら、僕もうだうだやってる場合じゃないな!」
身体の痛みが無駄に訴えかけてくるけど、そんなことを気にしていられない!ヴィラが僕の援護をしたせいで危険な目に遭ってしまった!ハルトが何とかしてくれたようだけど…本来なら、僕がこいつを早く倒してみんなの援護に向かわなければいけないのに!何とか隙を作れないだろうか?
そう意気込んでみたものの、怪我を負って状況は悪化している。時間もない!どうすれば良い!?
「年貢の納め時…何て、シャレにならない言葉がちらつくね」
「諦めてんじゃねぇ!!バカ野郎がぁ!!」
「マリー!?・・・僕にじゃないみたいだけど、これはやられてやるわけにはますますいかなくなったね!!」
気力は仲間のお陰で戻った!しかし、時間がないのは変わっていない事実。どうする…!?
「くっ!?次に奴の攻撃が当たったらまずい…!?」
「ルーファスさん!負けないで!!」
「・・・これは…トワちゃん?」
頭の中にトワちゃんの声が響いたと思った次の瞬間、何か身体に違和感を感じると思ったら、どうやら光化した!?悪魔の攻撃をくらってしまったと思ったのに、無事だったのはそのせいみたいだ…
「何故僕は光化したんだ…?いや、今はそんな事を考えている場合じゃないね!」
様々な疑問を一度置き、僕は悪魔に向き合う。きっと、偶然が重ならなかったら僕はこいつにやれていただろう。でも…
「悪いが感傷に浸っている時間もないんだ!一撃で終わらせてもらうよ!!」
悪魔が自分の危機を感じ取ったのか、全力でこちらを攻撃してきた!?だが!!
「消え去れぇ!!うおぉぉぉおお!!?」
自分の全てを込めるくらいの気合いを入れ、悪魔に向かって光の本流を放った!!悪魔の攻撃はことごとく光に飲まれて行き、そして悪魔本体も…
「勝てた…?トワちゃん、君は本当に女神なのかもしれないな」
仲間たちの助けがなければ勝てなかっただろう。そして、トワちゃん…さっきのあれはなんだったんだい?
「不思議な娘だね、トワちゃんは・・・!?なんだ?何かトワちゃんの身に起ころうとしている…?」
嫌な予感…いつもながら外れてくれないんだろうね!?
「ルーファス!あんた、何ピンチになってたのよ!お陰で私が…」
「ごめん、ヴィラ!僕はすぐにトワちゃんの所に行かないとダメみたいだ!みんなはゆっくり休んでからで良いから!!」
「何言ってんの!?ルーファスだってボロボロ…ってもういない!?ああ、もう!あのバカは!!!」
ごめん、ヴィラ!小言を聞いてあげる時間もないんだ!もうすぐ…日が落ちて僕の力が半減してしまうからその前に!
光化が解けその前に受けたダメージが休めと痛みで警告を送って来るけど、いつものこの外れてくれない予感がトワちゃんのピンチを伝えてくる!休むわけには行かない!
「とは言え、いつのみたいにはいかないか…思ったよりダメージが大きいみたいだ」
立ち止まらずに走り続けるしかないか!トワちゃん…待っていてくれ!!
最後までお読み頂きまして、ありがとうございます!
次話もよろしくお願いします。




