ダラダラっと第二十八回!
「くそっ!?やっぱり、大型の魔物さんは固いよなっ!!」
「その硬い魔物を殴り続けられるだけでアンタは異常よ?」
「はん!魔法で何匹も倒しているお前に言われたかねぇなっと!!」
「魔法と拳を一緒にしないで欲しいわねっ!雷!!」
「うごっ!?眩しいな!!雷撃を使うなら言えよっ!らぁ!!!」
「そんな余裕ないでしょ!!そこっ!!」
「分かっちゃいるが!言いたくなるんだよっ!!」
「ははっ…二人とも、戦いながらよく喋れるよね…」
「いつもの事じゃない?はぁ!!っ!?本当に硬いのが多いよね!!」
「そうだね…僕の苦手な相手が増えて来たよ!!」
「ルーファス、まだいける?」
「もちろん!日が落ちるまでは行けるさ!」
「そこが踏ん張りどころになりそうだな…避難が終わってりゃ良いがな…っっと!?喋ってる時は待ってやがれってんだよ!!」
「本当に、息つく暇もないわね!!」
「ルーファス、このままじゃ…」
「分かってる!だけどまだだ…あれを撃ってしまうと今日はもう撃てなくなる…どうにも、まだ温存して置いた方が良さそうな気がするんだ」
「なら、お前の思う通りにやれ!俺たちなら、こんな雑魚どもにやられはしねぇよ!!」
「そうね!まだまだやれるわよ!!流!!」
「おわっ!?おい!今かすったぞ!?」
「煩いわね!少しくらい水を被った方が汗が流れて丁度いいでしょ!!」
「っ!?たく!後で覚えてやがれ!うっらぁ!!」
「細かいことを気にする男はモテないわよ!やぁ!!」
「・・・騒いでいるせいで二人により集まっていってるような気がするんだけど…」
「ははは…こっちも頑張ろうか?」
「そろそろトワ成分が不足してきたよ…」
「ここを切り抜けたらきっとたくさん補充させてくれるよ!!」
「そうね!おっしゃあ!燃えて来たぜ!!」
「…ペースを考えて動いて欲しいところだね!!」
「これは…」
「凄いな…」
「いつか俺もこれくらい出来るようになるのか?…頑張らないとな!!」
「お?援軍か!?遅かったな!今は、とりあえずは片付けられたんだが…何か、ルーファスの奴が」
「嫌な予感がするって煩いのよね」
「ルーファスアンテナがここまで反応しているって事は…ここからが本番かもしれないよね」
「ルーファスアンテナって…でも、それくらいの覚悟をした方が良いかもね」
「いや…しかし…これだけの大型を倒しておいてまだ何かあると言うのか…?」
「俺たちもかなり急いだと思うんだけどな…いや、お前らが強すぎるのか?」
「本当の強さは肉体的な強さじゃないと僕は思うよ?それに…」
「それに?」
「…いや、今はそれどころじゃないね」
「ふむ?ルーファスの嫌な予感とやらはそんなに信用出来るのか?」
「残念ながらなぁ…どこかのインチキ占いとは訳が違うんだよな。こいつの嫌な予感は、今の所100%当たってやがるんだよ…」
「本当に、今回こそ外してくれたら嬉しいんだけど…」
「・・・残念だけど、100%は続くみたいだよ…」
「何?まさか…!?」
「こいつは…」
「何こいつ!?見たことない魔物なのに…何なの?何か怖気が走るわよ!?」
「見たことない魔物だが…迂闊に近付くだけでも不味そうな気がするほどの凶悪な外見だな…」
「俺もそう思います。本来なら、消耗していない我々が先に出るべきなんだろうが…。正直、あの姿を見ただけで身体が震えてくる…」
「それが正解だ。あの魔物は…僕が一人で相手をする!!」
「おい!ルーファス何を言って…お、お前…」
「ああ、本気で言っている。頼む…僕一人でやらせてくれ!!」
「何言ってるの!?こんな時にそんなわがまま…」
「いや、やらせてやろう」
「ちょっと!?ギュネス、本気で言ってるの!?」
「ああ…どの道、俺たちじゃ太刀打ちできない相手みたいだしな…」
「え?知ってる魔物なの…?」
「いや…見たことは無いが…聞いた特徴と一致してやがる…」
「え?何の…?」
「デーモンだよ…」
「デーモン!?デーモンの特徴って確か…真っ黒い身体に、人間と変わらない骨格…そして、背中に羽が…嘘!?本当に!?」
「どうやらそうらしい…ルーファス、お前デーモンと会った事があるのか?…ルーファス?」
「みんな、こいつは僕が一人で相手をする。離れていてくれ」
「しかしだな…本当に一人でやれるのか?」
「そうよ!どう見てもやばそうな相手じゃない!!みんなで協力しないと勝てないわよ!!」
「みんなで協力しても勝てるか分からない…そのくらい、危険な気配を感じるけど?」
「む、武者震いしてきたぜ!」
「どう見ても怖気づいているようにしか見えないが…まあ、まだまだ少年なんだ、仕方あるまい」
「自己完結している場合じゃないと思いますが?女神様と約束した手前、挑みたくはない相手ではありますが…」
「どうしたもんか?全員やる気はあるようだし…殴ってでも一人で戦うのは止めた方が良いのか?」
「あんたは、何でも拳で解決しようとするんじゃないわよ!?」
「武器を使うよりは平和的だろ?」
「平和的という言葉が安っぽく聞こえるわけだけど?」
「言葉使いは優しくなっても、毒舌は健在だなマリー」
「…あれは半端な覚悟で立ち向かえる相手では…」
「半端な覚悟のわけねぇだろ?俺たちが今までどれだけ危険な目に遭ってきたか…」
「そうよ!半端な覚悟とか言って欲しくないわね?私は魔法で世界一になると言う目標があるのよ!相手がなんだろうと立ちはだかるならぶちのめしてやるわよ!!」
「私は、トワに危害が及ぶ可能性のあるものを排除するだけだよ。でも…覚悟なら一番持っているつもりだからね?」
「おっかねぇ笑顔だな…背筋にゾクッと来たぜ…」
「俺も無茶はしないつもりだけど、トワのためなら引くつもりはないぜ!!」
「トワのためって言いきりやがったな?」
「あ!?今のはなしで!?」
「大丈夫よ、トワには伝えないわ」
「大丈夫よ、トワには伝わらないわ」
「あの…マリー?何で拳を握りしめたのか聞いていいか?」
「にっこり♪」
「…マジで笑顔って恐怖を伝えやすい表情だったりするのか…?」
「バカなやり取りをやっている場合か!?俺は…町のためにもこいつを先に進ませるわけには行かない!!」
「というわけで、俺も引けなったわけでして」
「みんなの気持ちは有難いけど…こいつは僕がやるよ」
「おい!ルーファス!!」
「だから…後ろの奴は任せたよ!!」
「後ろ…?」
「マジか…?俺の目が可笑しいのか?あれは…ドルイドラビット…だよな?」
「そうね…そう見えるけど…」
「大きさが異常に見えるんだけど…気のせいじゃないよね?」
「あんな大きいのがいるのか!?」
「いや…ドルイドラビットなら見ただけならば何度かあるんだが…あの大きさは異常だと断言出来よう」
「あんなのが町で暴れたら、あっという間に瓦礫の山になりそうですね…」
「くそっ!?とにかく、あのでかいのは俺たちでやるぞ!!」
慌てふためくギュネスたちを見下ろす様に、二匹の魔物は悠然と構えていた…
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
書き直しても何か物足りないんですが…次が特に頭を悩ませることになりそうです…
次話もよろしくお願いします。




