ダラダラっと第二十四回!
「「「女神様万歳!!新しい町が今日から生まれるんだ!!」」」
「これは一体…」
「女神様!!ドルドーニュが女神様に、その罪を浄化されて天に召された事はちゃんと説明しておきましたので!」
「え!?何ですかそれ、全然違うんですけど!?」
「とりあえず新しい町長の事は一旦置いておきまして、今日は夜通し女神様降臨の祝賀会を行おうと言う事になりました!!」
「え!?そんなのやらなくて良いんですよ!?」
「祝賀会…ただ飯にありつけるな…?よし!女神様参りましょう!お供しますぜ!!」
「ちょっと!?何を言っているんですか、ギュネスさん!?」
「トワ…うちには大飯食らいがいるんだ。ここは一つ、女神様の力で少しでも食費を浮かせてくれ!!」
「そんな理由!?」
「最初にも言っただろ?トワが女神やるだけで、ドルドーニュがいなくなったことが丸く収まるんだ。町のやる気にも繋がるんだぞ?ただ飯は、ついでだよ、ついで!!」
「そんなことを言われても…」
「まあまあ、ここは行きましょう。折角用意してくれた食事とかを無駄にするわけにもいかないでしょ?ある意味、町を救ったのは本当なんだし」
「でも、それは私の力じゃ…」
「きっかけはトワちゃんだったじゃないか?君が女神をやる事で町が活気づくきっかけになるなら、こんなに名誉な事はないと思わないかい?」
「そう言う見方もありますけど…」
「トワは女神と呼ばれても不思議じゃないと思う。自分が危険な時だって、他人を思いやれる奴は早々いないだろ?でも、トワはそれが出来るんだからな」
「晴人君…」
「トワを口説くなら私の拳を受けてからと言ったはず」
「ち、違うぞ!?そう言う意味で言ったんじゃないからな!?本当だぞ!?」
「そうやって必至になると、逆にそう思われるわよ…」
「安心しろ。当の女神様は、今はこの騒動の事で頭がいっぱいらしい」
「トワ…どんな表情でも世界一可愛い…」
「ある意味でブレなくなったわね、マリーは…」
「町ぐるみでまさか女神なんて…信じるなんて思ってなかったのに!?」
「女神様!折角の料理が冷めてしまいます!どうぞこちらに♪」
「でで、ですから!?」
「ささ、女神様?参りましょう♪」
「ちょっと!?ギュネスさん、押さないで下さい!!」
「女神様、私たちは頑張ったんだしご飯くらい頂いても良いと思いますよ?」
「ヴィラさん!?そうですけど、それはちゃんと本当の事を説明して…」
「大丈夫、私の妹は女神様みたいに可愛いのは事実」
「お姉ちゃんはずれてるからね!?」
「うん、僕もそう思うよ?」
「何で同意してるんですか!?ルーファスさん!!」
「お、俺もそう思う」
「何で晴人君まで!?」
「満場一致じゃないか?さあ!女神様諦めて参りましょう!!」
「それぞれ理由が違うじゃないですか!?一度冷静に話し合ってからにしましょうよぉ!!?」
☆☆☆☆☆☆
そんな感じで、その後も流され続けてもう女神様確定となったわけだけど…もちろん、私は事ある毎に違うと言ったんだけど、謙遜と取られるか、お忍びと取られるかの違いでまともに取り合ってもらえなかった。崇められているのに、その張本人の話を流すってどういう事なんだろうね?
「何か分かっていて崇められている気がするんだよね。本当は、女神じゃないの分かっている人もいるんじゃ…?」
「今更何を言っているの、トワ?そんなの当たり前だよ?そう言うのも含めて、信じたい人が大多数なのは事実だろうけどね」
「…お姉ちゃん、そう言う事は早く行って欲しかったかも…」
「あたふたしているトワが可愛すぎて言えなかった♪」
「うん…姉妹で役立たずと言われないように頑張ろうね…」
「トワを役立たずと言った奴は許さないから大丈夫だよ♪」
「そう言う事じゃないからね!?」
「相変わらず姉妹で仲が良いな」
「そうでしょ♪」
「そう見えますか?」
「・・・マリーは、本当に別人みたいに見えるな」
「トワが可愛すぎるのがいけないと思う♪」
「私は何もしてないんだけどね…」
「まあ、仲が良いのは良い事だろ?」
「それはそうですけど…それより、いつ旅立つか決まったんですか?」
「俺はリーダーじゃないんだが?」
「実質取り仕切ってるのはギュネスさんじゃないですか?」
「そう言われるとなぁ…」
「そうだよ、ギュネスが実質取り仕切ってるの。良く分かったね、トワ?」
「誰でも分かると思います…」
だって…他のメンバーが…ねぇ?
「とは言え、一応あれがリーダーだからな?最終的にはあいつが首を縦に振らないと…引きずって行くのは面倒だからな」
「そこは無理やりなんですね…やっぱり、ギュネスさんがリーダーで良いんじゃないでしょうか…?」
「しかし、未だにマリーとハルト以外にはその丁寧な言葉使いなんだな?俺たちにはもう砕けても良いんだぞ?」
「そうは言っても、出会ってからまだ一週間なんですけどね」
「お?そうだったか?何かもっと昔から一緒に居るような気がしてたな?主に、マリーが懐き過ぎているせいなんだけどな…」
「別に何かしたわけじゃないんですけどね…」
「トワ…もしかして、私がそばにいるのは迷惑?」
「そうだったら、とっくに言ってるよ?私も…その…マリーお姉ちゃんの事は大好きだから…」
「トワ~!?お姉ちゃんも大好きだよ~♪♪」
「お姉ちゃん!?わ、分かってるから!大好きでいてくれている事は十二分に伝わってるから!こんなところで抱き着かれたら通る人の邪魔になっちゃうよ!?」
「私をメロメロにするトワが悪いの♪」
「何でいつも私が悪くなっちゃうの!?」
「じゃあ、今日も一緒に寝ようね♪」
「何がじゃあなのか分からないよ!?それに、何度も言ってるけど私は一人でも寝られる…」
「でも、トワみたいな可愛い娘が一人で寝るのは危険なんだよ?」
「別に危険な事何て…わ、分かったから、今日もマリーお姉ちゃんと寝るから!そんな捨てられた犬みたいな悲しい顔しないで…」
「トワ!今日も一緒だね♪」
「う、うん、一緒だね♪」
「トワ…お前、大人だよな」
「そう思うなら、見てないで手を差し伸べて下さい…」
「余計な事を言うと噛みつかれるどころか、食いちぎられそうだからな…」
「それについては、うちの姉が皆さんには多大なるご迷惑をお掛けしております…」
「…やっぱり、大人だな」
「・・・もう良いです」
「そうだよ、もう良いから私たちの邪魔をしないでね?」
「別に邪魔しに来たんじゃなんだが…リーダーが何か話があるとかで宿の部屋に集まって欲しいんだとさ」
「それを早く行ってください!?待たせているんじゃないんですか!?」
「問題ないよ、あんなの待たせておけば良いの」
「ヴィラさんを待たせるのは申し訳ないです!!」
「確かに、ヴィラを待たせて機嫌を損ねてはまずいかな?仕方ないから行く?」
「うん、行こう!」
「ルーファスとハルトは待たせても問題ないのか?…まあ、気持ちは分からんでもないが…」
そんなギュネスさんの呟きは、手を繋いで歩き出した私たちには届いていなかった。
「それで、何の話なんですか?ついに、この町から出発するんですか!?」
「女神様が居心地悪いのは知ってるけど、残念ながら違うね」
「女神様って言わないで下さい…」
「それはともかく、実はね…ドルドーニュの側近で甘い汁を吸っていた連中が今後も自分たちの立場を守るために何かをたくらんでいるようなんだ」
「え!?そんなことが?そ、そんな情報をどこから…?」
「私がさらわれそうになった相手から聞き出したのよ」
「ヴィラさんがさらわれそうになったんですか!?」
「心配は要らないわ。ズタボロにして情報源にしてやったから♪」
「な、何があったんですか?」
「俺にこっそり聞く当たりトワも分かって来たな…」
「いえ…深い意味があっての行動ではないんですけど…」
「目が泳いでいるぞ?正直な女神様?」
「もう!良いから教えて下さい!!」
「と言っても、俺は終わった後に話聞いただけだからな?まあ、恐らくだが…トワが女神だと言う話を聞いて盛り上がってる町…そこから、今後自分の立場を守るにはトワに言う事をきかせるのが一番だと思ったんだろ?だが、女神様本人をどうこうするのは難しいと考えて、近くにいる中で一番か弱そうなのを狙ったってところじゃないか?」
「ごめなさい、ヴィラさん。私のせいで…」
「何でトワのせいになるのよ?女神に仕立てたのは私たち全員でしょ?まあ、それ以前にどう考えても悪いのはドルドーニュの腰巾着どもだけどね!」
「ああ…トワ?ヴィラは見た目と違って強いから本当に問題なかったようだぞ?むしろ、こいつにボコボコにされた奴らが哀れだったな…」
「何言ってるのよ?か弱い女性を狙うようなクズ連中なんだし、命まで取らなかっただけマシでしょ?」
「・・・まあ、あの連中は今後魔女の恰好している奴を見るだけで逃げ出すだろうな」
「何があったか聞きたいような…聞きたくないような…」
「そんなわけで、ヴィラの情報から分かったわけだよ」
「あ、ルーファスさんの存在を忘れていました…」
「トワちゃん…素直なのは時に何より残酷な刃になるんだよ…」
「まあ、実際女を口説くしか能力がないリーダーだから仕方ないわね」
「いの一番に戦ってるはずなんだけどな…」
「い、今のは言葉の綾で深い意味なんてないんですよ!?」
「そこはフォローするとさらに追い込むぞ?大体、ハルトとマリーも空気と化してるじゃないか?」
「お、俺は発言してないだけだからな!?」
「私は、トワの一挙一動を見ていただけだよ?トワはどんな動きでも可愛い♪」
「ねぇ…トワ?貴方の姉は、トワなしじゃ生きていけなんじゃない?」
「わ、私のせいなんですか?」
「トワの可愛さがいけないの♪」
「…お姉ちゃん、抱き着いてて良いから余計な発言は避けてね?」
「はーい♪」
「…トワの奴、段々マリーの扱いに慣れて来たな?」
「まあ、別人みたいにはなったけど前よりは活動的だし…良かったんじゃないかな?」
「前向きな取り方ね」
「まあ、良いか…。とりあえず、話を進めてくれ」
「そうだね。とにかく、今はなるべく固まって動いた方が良さそうだって事だね。でも、後手に回っているだけじゃ何かあるかもしれない…動こうとは思うだけど、まずは情報を集めないといけないわけだね」
「それなんだが、情報を呼んでおいたからそろそろ来ると思うんだが…」
「え?どういう事ですか?」
「それはこういう事よ?ヤッホー、トワ♪来ちゃった♪」
「セフィラさん!?え?セフィラさんが情報を…?」
「私と言うか…ほら、あんたが中々入らないからややこしくなってるんでしょうが!!」
そう言って、引っ張り出して来たのは…
「アルバークさん!?」
「久しぶりだな、トワ。それに、みんなも…」
「アルバークさん、あれだけ謝罪したのにまだ私の事を気にしているんですか?仕方ないですよ、アルバークさんにも守るものがあったんですから」
「だからと言って、君のような少女を生贄にするような事態になるところだったんだ…謝って済む問題じゃない…。今回も、奴らが何かしようとしていると分かっていたのに、結局止められなかった。大丈夫だったのか、ヴィラ?」
「見ての通りよ?あんなチンピラにやられるほど私は弱くないわ」
「むしろ、襲い掛かった奴らの心配をした方が良いくらいだぞ?」
「ギュネスは余計な事を言わなくていいのよ!!」
「そうか…人は見かけで判断してはいけないと言うが…。それでも、止められなかったのは事実だ」
「あー!もう!!アルバークさんは堅過ぎです!!ほら!たまには笑ってください!!」
「は、はひほふふほは!?」
「はい、に~♪」
「ひ~?」
「「「「「ぶぷぅっ!?」」」」」
「ほふひはんは!?」
「わ、笑わせるなよ、トワ!俺たちを笑わせても仕方ないだろうが」
「ぷくっくっく…あ、アルバークの今の顔…」
「は、腹いてぇ…あはははっ!!」
「だ、大丈夫だよ、アルバーク?今の笑顔は良かったんじゃないかな?…くくくっ」
「ふふっ♪堅物アルバークも、トワの前じゃ形無しね♪」
「トワ以外の笑顔に興味ない」
「マリーは本当にブレないわね…」
「もう!みんな笑っちゃダメですよ!アルバークさんの笑顔だって素敵…あっ!?」
「もう良いだろう?トワ。・・・確かに、謝罪ばかりしていても始まらないな。今回の騒動を起こした奴らの情報と、ヴィラの返り討ちにした輩の情報を照らし合わせて今後の対策を練ろうじゃないか」
「「「「「ぶぷぅっ!?」」」」」
「な、何故笑うんだ?」
「だってよう…あんな顔した奴が…ぷっ…真面目な顔して話し合おうとか言って…うくくくっ」
「わ、笑ったちゃダメだ、ギュネスさん…真面目な話し合いをこれから…くくくっ」
「二人とも、笑いを堪えきれてないよ?まあ、気持ちは分かるけど…ふくくっ」
「真面目な話し合いが台無しよね?仕方ないけど」
「まあ、お陰でトワたちとアルバークの距離も縮まったって事で問題なし!」
「二人とも笑っておいてそれなんだね。私は、やっぱりトワじゃないと♪」
「「興味がないよりはマシだと思うけど?」」
「すみません、アルバークさん。余計な事をしてしまったようですね…」
「いや、君には何度も救われているよ、ありがとう」
「あの…ドルドーニュの事は…」
「いや、あれは曲解だろうが、それでもトワがいなかったらこんな平和的な解決何て事にはならなかっただろう。本当に、感謝している」
「その言い方はずるいなぁ…私、本当に何もしていないのに…」
「そんな事は無いよ、トワちゃん。君が発した言葉で…いや、君がいるだけできっと何かが変わったはずだ。それがこの結果に繋がったと間違いなく言えるよ。だから、トワちゃんは役立たずなんかではないし、間違いなく僕たちの仲間だ。それだけは間違いないよ」
「…ありがとうございます」
「ああ…それをずっと気にしていたのか?さすが、女の事になると勘が働く奴だな」
「まあ、最初に誰かさんが脅しかけていたから尚更よね?」
「いや…あれはだな…」
「私は別に気にしてませんから!当然の対応だと思いますから!!」
「トワに免じて今回は許してあげるけど、次いじめたら私が許さないからね♪」
「心得ました、マリーさん…」
「ギュネスさんが押されてる!?」
「トワの事になると本当にマリーは怖いわね…」
「そろそろ話を戻しても良いだろうか?」
「あ!アルバークさんどうぞ!!」
「では、私が知っていることを話そう」
脱線し放題だったけど、やっとシリアスな本題に入れそうです。私たちっていつでも余裕あるよね…
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
いつもながら遅くなりました…(汗
主要人物紹介など作って見ましたのでよろしければ…
次話もよろしくお願いします。




