91話
ドロシーには前回もスキルの誤作動と説明しているのでファムを宥めてくれました。
もっとも肝心のファムの怒りは収まっていませんが
「後できちんと賠償問題で話し合いますからね!」
うーん、やむを得ない。何を言われるかわかったものではないが誠意ある対応をするしかないか
なんか国会答弁のようである。
「で?どうだったの?」
ジャンヌ嬢が聞いてくる
あ、怒られてたんで最初の目的忘れてた。サトリどうだ?
『結果転送しますぅ』
ドロシー・シャロン
B82 W57 H83
称号 ブラコン タブーを超えるもの 凶戦士 ラウニーの加護
ファム・チャーリス
B86 W59 H85
称号 転生者 アルケーの加護 苦労人
ジョアンナ・ミ・オラトリオ
B83 W59 H86
称号 転生者 自由人 ミーミルの加護 暴走王女
うーんファムちょっとスタイルよすぎないか?道理で眼福だと思ったんだよ。
いや違う、サトリ、なんでスリーサイズまで入ってるんだ?グッジョブ
『褒められましたぁ』
『ある意味ご主人に一番毒されてるにゃ』
いや、やはり男子たるもの興味あるんですよ。大事です。
まあそれはともかく
「三人とも加護はあるようだね。ていうかドロシー創造神の加護って言ってなかった?ラウニー様の加護になってるんだけど?」
「そうなの?残念。ミュゼと被ってるんじゃ来年もあの巫女服着れないのね」
いつの間にかきれいな服着たい女子らしいところも出てきたんだねぇ。
などと感心していたら
「大丈夫よ、公式には創造神様の加護なんだし。誰もラウルみたいに見れるわけじゃないんだからね」
どうやら来年あたり第一王女の婚約が発表されるらしい。だからその後釜巫女の座を狙っているようだ
でももうあんなしんどい祭りはこりごりなんだけどなぁ。
もしかしてこれから毎年裏方せにゃいかんのだろうか?でもきっと逃げられないしなぁ
「まあとりあえずミュゼを入れても問題ないわけよね?」
そういわれると確かに無い。同意するしかないな。ていうかジャンヌ嬢より気楽に行けそうだしなぁ
「何か変なこと考えてない?」
「イエベツニ」
なんでみんな鋭いんだろう?それとも顔に出てるのかなぁ?
「あとは王都に帰ってからね。王様に話を通さなきゃいけないし、ギルドのランク上げもしてもらわなきゃいけないからね」
「めんどくさいなぁ、そんなの全部丸投げでいい?」
「いいわけないでしょ?自分の立場を判ってるの?」
立場ねぇ?もちろんわかっていますよ。
子爵家の次男将来家を継ぐ予定なし。冒険者として勝手気ままに生きる予定。こんな感じかな?
「アホかぁ!」
ハリセンでどつかれる。ちょっと待ていつの間にそんなん持ってるんだ?と思ったらどうやらファムが貸した模様。なんでそんな連携がいいんだよ?
「貴方、自分の家がただの子爵家と思っているの?」
「まあただのって感じはないよなぁ明らかに辺境だし。田舎の子爵って感じですか?」
「いいでしょう。じゃあその田舎の子爵がなんで頻繁に王都に来てるの?」
え?そういや父様って頻繁に王都にいるよなぁ。姉さまはともかく母様までずっと王都別邸にいるし。アル兄が領地経営で問題出したってことも聞いたことないし。あれ?なんでだ?
「はい!」
勢いよくドロシーが手をあげる。
「はいドロシー君」
「王様に面会に来たり王都でも役職があったりするからです」
「正解!」
「何で知ってるんだよ?」
「お城に泊まっていた時に父様に会って教えてもらったの。何でも領地が倍になったから忙しいんだって」
ああ、うちにちょっかいかけてきた隣の領主だな。失脚したら別の人が来るのかと思ってたら何のことはないうちが面倒見ることになったんだよね。で、アル兄の人心掌握術で向こうの実務畑の人間を皆懐柔してスムーズな領地経営ができたと聞いた気がする。
「そうね、シャロン卿は功績を認められて次の叙勲で伯爵位が内定してるの。まあほかにも数人失脚してるのもあるんだけどね。しかもアルも輪をかけて有能って有名だから中央ではかなり有望株として認識されてるわね」
「ああ、だからアル兄が婚約者候補って言ってたのか」
「そういうこと。さてそこでラウル君に問題です。その有望株のシャロン家。中でも突拍子もなく有能な次男がいました。ギルドランクはあっという間にB、学院に行けば主席剣士。さて彼は平穏無事な人生を歩めるでしょうか?」
「今から山籠もりしてくる、探さないでください」
「手遅れね、山狩りが行われるだけだわ」
ばっさり言われてしまった、おかしいなぁ地味に目立たず。平々凡々と生きる予定だったのに。
『アタイの記憶にある限り最初からそんな自重はニャかったにゃ』
『ご主人様が平凡ならドラゴンはその辺の野良犬ですぅ』
あれ?味方がいない?
「あきらめて実績作りなさい。大丈夫よ。悪いようにはならないから」
そのセリフがすでに悪いことのフラグっぽいんだけど、ほんとに大丈夫なんだろうか?




