56話
王都神殿はかなり荘厳である
といってもイメージ的にはこじんまりしたサクラダファミリアって感じ。
おおきいけど鉄骨で組めば五年くらいでできそうだよなぁって感じである。
今回は御者台にのって神殿まで。
馬車の中には王妃様、ジョアンナ、ミュウジィ姉妹王女。ドロシー、ファムである。
流石にそんな中には乗れないのでお外でということになった。
見張りとしてはダーキニーに任せている。
元ジョアンナ嬢の使い魔の鳥は思いのほか使い勝手が良いらしく、幾度か使っているうちに白い烏だったのが金色のハヤブサになっていた。
『ご主人様の愛の強さのおかげですわ』
などと分からないことを言っていたキツネはともかく、ジャンヌ嬢の大鷲並には監視業務ができるらしいので重宝している。
監視業務なら直接連絡をとれると楽だということで
なぜか名前を付けてほしいとダーキニーに懇願されてしまった。
名前を付けてダーキニーの眷属から俺の使い魔へと変わるらしい。よくわからんが。
ファルコと命名して直接使えるようになっている。
もっともポジションはダーキニーの使い魔を使えるという従来のものだったりするんだけどね。
それを見ていた朝露だが、やはり子供を作るしか逆転の目は残っていませんか、とかぶつぶつ言っていたけど聞かなかったことにしておく。レイスに子供は作れないんじゃないかな。
まあ同じ王都内なので無事にすぐ到着。
すると全くすることが無くなってしまう。
ジョアンナ嬢が離れる前に寄ってきて。
「貴方はもともと神殿を見たいとおっしゃっていたでしょう?案内を用意させています。少しここでお待ちなさい」
それだけ言ってさっさと離れてしまった。
待てと言われれば待つか。
と、ふと見れば祭壇らしきものがある。
祈りの間らしく大勢の人々がここで祈っている。
手は叩かなくていいのかね。
とりあえず近くにいる人をまねて跪き祈りをささげる。
というか後で呼び出して聞きたいこと聞かなくちゃな
「今聞けばいいじゃない?」
どこかで聞いたような声がしてふと顔をあげる。
そこにはいつも通りのスレンダーな女神がいた。
「なにやってるの?こんなとこで」
「こんなとことは何よ、だいたいあなたが呼んでもいないのに会えたってことはこちらが呼んだってことでしょ?」
そう言われて周りを見渡す。先ほどまでいた神殿とは違い白い空間。
転生時にいたのと同じかな。ただ違うのはアルケー含め7人いるということ。
どちらさま?
「相変わらず妙に図太いわね。わかっているでしょう?私のいる空間に他にいられるのは」
この世界の神々。え?なんで?ただお祈りしていただけだよ。アルケー様には少しでも胸に栄養が行くように高カロリーのお菓子を与えていたけどそれ以外の神々には特に何もしていませんよ。
「あんたのせいか!あたしが太ってきたのは!」
頬っぺたをムニムニ引っ張られる。いや制限なく食べた貴女のせいです
「アルケー、話が始まらんぞ」
そう言われて我に返った女神は頬っぺたから手を放す。
それからほかの神々を紹介してくれた。
「今、口を開いたのが創造神バルトールよ。一番偉い神様ね。であっちの金髪無駄イケメンが太陽と光の神ヘムダール。そっちのマッチョが風と雷の神ペールアンね。」
えらいざっくりとした説明だな。特にヘムダール嫌いなのか?
「で、こっちの青いドレスの女神が大地と海の神セドナ。緑のドレスが智慧の女神ミーミル。ピンクのドレスが芸術と美の女神ラウニーよ」
こっちは色で言いやがった。といっても母性の象徴には流石に触れないな。
因みに大きさから言ってセドナ様>ラウニー様≧ミーミル様・・・圏外アルケー様である
あといろんな創作ものにあるようなピンクや青い髪色じゃなくてよかった。
大体がブラウンか金髪。創造神様だけがアッシュというかんじでそのまま人間界でも違和感がない。
「ほっぺた引きちぎってほしいようね」
ひい!心読まれてるの忘れてた。まあスレンダーでも美人だしイイジャナイデスカ
「楽しそうね、いつもアルケーが気にかけているわけだわ。」
セドナ様に褒められた。よかった傍から見たら愛情あるイジりってちゃんとわかってくれますね。
そう思ったらぺしっと頭をはたかれた。解せぬ




