34話
行程二日目の朝。女子二人に抱きしめられて目が覚めました。
といっても相変わらず寝袋に簀巻き状態なんですけどね。
右にドロシー、左にファム。なぜか人を抱き枕にして寝とる。
いやいいんですよ。
片方は血がつながっているとはいえ美少女。
片方は内面の年齢がちょいバレしているとはいえこれまた美少女。
そして抱き着かれているのは肉体年齢13歳。
両手に花。記憶にある限りこんなモテキはいままでない。なんて至福
・・・拷問じゃねえか
どっちか起きてくれないと身動き取れないんですよ。
かなりヤバイ。振りほどくか
もそもそ左右に揺れて隙間を作ってからいもいもと脱出。
うまく脱出できると思ったらなおさらしがみつかれました。
こらー、そこはだめ。いろいろ限界なところだから。
おきてー、はやくおきてー
十分ほどのち、ファムが目覚めてくれたのでいろいろと貞操は無事でした。
お婿に行けなくなるところだった。
その後三人で協議の結果たとえ寝袋でも同じテントでは寝ないことになりました。
自制心あるつもりだったけど自信がなくなりました。
そもそも大人の精神って性欲に関しては自制ってない気がするけどね。
まあそれはともかく
二人に朝食を作ってもらう間にテントの撤収。
といっても分解なんてせずにそのまま収納に入れるだけなので問題はない。
あとは夕方までには村につくだろうと思っていたら、朝露が帰ってきた。何かあったのか?
『旦那様、不可解なことが起きました。』
やっぱ禍福は何とやらかな。
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夜中、不審な数人が村の周囲の森に潜んでいたそうだ。
盗賊かと思って警戒をしたそうだがうち一人がハイレイスを発見。聖魔法を撃ってきたらしい。
召喚精霊とはいえベースはレイス。聖属性を弱点とするのは変わらない。
もっとも最上位浄化魔法程度でなければ消滅はさせられないけどダメージとしてはかなり来るようだ。
ただ、それで満足したのかその集団は村から離れて行ったらしい。
朝露は追わずに村に戻るとすでに村には高位障壁結界が張られ一切の出入りが不可能となっていたらしい。
物理、霊体、魔法すべてが一切出入りできないとのことだ。
アンバーの千里眼でも今は中を見通せない。ということはかないやばい状態ということか?
二人に相談する。ドロシーはすぐに向かうべき、ファムはきちんと朝食を食べて準備万端で急ぐべき、との意見。それは確かにファムの言う通り。30分ほどならきちんと用意したほうがいいな。
急いで朝食をかき込み用意ができたのはジャスト30分後。
ここからは大急ぎだ。
【召喚 迦楼羅 紫苑】
徒歩半日なら空からすぐだよね。
というとファムが若干引き気味である。
あ、確認してなかったけどもしかして高いの怖い?
「大丈夫よ、快適なんだから」
ドロシーが宥めている。でもかなり嫌そうだ青い顔のまま
この世界の人、っていうか家族は全員順応速かったから高所恐怖症の存在を忘れてたなぁ
「大丈夫、ジェットコースターみたいなもんだから」
「絶叫確定じゃないの!」
うんツッコミできるなら大丈夫。とりあえず急ぐので今回は我慢してくれ。
乗るのは前からドロシー、ファム、俺の順番。
怖いのかドロシーにしがみついているし、さらに背中から抱きかかえるように指示された。
いいのか?と聞くと高いのよりはましと言われた。
まあ役得で抱きかかえますけど。この子吊り橋の上で告白されたらころりといっちゃいそうだな。
紫苑にはなるべく揺らさないように指示を出し飛んでもらう。
風魔法を併用しているので基本乗っているところに風は来ない。
叫ぶのはさすがに迷惑と思っているのか静かだが頑なに目を閉じて震えているファム。
マッサージ器かって感じで震えるのはいいんですけど密着しているので三人が震えるんだけどな。
降りた後で聞けば紫苑もくすぐったかったらしい。もうファムがいるときは別の手段が必要かね?




