21話
闘技祭、初日出場は一年118人、二年92人だそうだ。
ジャスト200人を1/10の20人まで減らす。
で、明日はその20人にシード4人を加えた24人でトーナメントという流れ
「で、これもどうかと思うんだけどね」
4ブロックに分け各ブロック50人。それぞれのブロックに各人ランダムで一枚づつトランプを配る。
予選は一回戦は一時間のバトルロワイヤル。倒した相手からカードを奪い各ブロック上位10名が一次通過というシステム。
そのあとは10ブロックにランダムで振り分け4人の総当たり戦上位二人が本戦出場。というサッカー予選システムになっている。
因みにトランプというのは自分の案。数字があって誰にも偽造できないものと考えると真っ先に出てきた。
ヒルデ姉に話したときトランプの発想と優位性に気づいたのかさっさと母に相談し特許をとってきてた
そのあたりはさすがに我が姉、如才ない。
昨日、トランプを王家に献上してきたみたいなので今日のお披露目でも構わないようだ。
「発案の片棒が何言っているのよ」
「いや、力だけじゃつまらないって言ったのヒルデ姉じゃないか」
この初戦システム運も左右される。いくら腕が立っても下のほうの数字ばかり集めたところで上位の点数にならないと意味がないからね。まあそんな運のない人もいないだろうけど。
予選は各スートごとに分かれている。ダイヤのブロックに向かうやつらだけがやたら顔が明るいがそこの救護班にミュゼとドロシーがいるからだろう。救護受けた奴らのリスト作ってあとでミュゼの護衛騎士に渡しておこう。
さてその後は午後の二次予選分の用意をしつつ午前を過ごした。
正直乱戦は見たくないってのがあるんでね。
裏方さんって大変だねぇ。
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午後になりました。
自由時間なのでミュゼ、ドロシー二人と会場回り。
といってもいくつか出店が出てるだけなのでやはりメインは予選後半。
「でも5ブロック同時進行なんて、どこを見たらいいか悩みますね」
ミュゼが言う。一番広い鍛錬場で何とか3試合場が取れるくらい。あとは魔術鍛錬場に間借りして何とか5面確保した状況である。
「本当はだっだぴろい場所があって一度に全部そこでできたりとかがいいんだけどね。」
「王都の闘技場は収容人数こそありますが試合会場は狭いですからね」
野球場やサッカー場のイメージがある人間にはこの狭さは耐えられない。
いっそのことサッカーとか野球とか広めてみようかな。そしたら必然的に広い場所も作ってもらえるかも。
あ、その前にボール作る工程がある。ゴムってこの世界にあるのかね?石油素材がないとボールづくりってできないかもしれない。
「まあ見るなら有力二年だろうね。一応ヒルデ姉に有力者の名前は聞いているからそこでピックアップしてみるか」
「そうね、なるだけ情報は集めた方がいいから」
「一年の方々はどうですの?」
ミュゼの質問にドロシーと二人顔を合わせる。
「いらないよ、一年の情報なんて。どうせみんな殺っちゃうし」
「一週間で化けるような人はいないものね」
二人の返事に肩をすくめるミュゼ。何か言いたいことがあるようだが飲み込んだようだ。
それを見て、少し意地悪だと思い正直に答えてあげる。
「今のところ本当に怖いのはドロシー一人だけだからね。この一週間、俺やドロシー以上に鍛錬したようなのがいるなら脅威だけど。」
「まあいませんねぇ、少なくともドロシーの鍛錬への打ち込み具合は私が一番知っています。」
ため息つきながらミュゼが言う。
かなり人外な修行をしている俺ですらまだ剣技でドロシーやヒルデ姉に勝てるとは思っていない。
もっとも二人とも忍術スキルを警戒して強いって言ってるみたいだけど。
やはり日本男児、真っ向勝負で勝たなきゃ落ち着かないからね。
「まあそしたら自然、警戒は二年になるんだよね。だってあの人達はこの二年ヒルデ姉に勝つようにしてきたはずだしね」
「ま、どうしたところで勝つのはあたしだからね」
自信満々に言うドロシーをほほえましく見る二人。
「そうだな、盤石に勝つために情報収集と行こうか」
歩き出しながらふと気づいた。そういえば主席剣士も主席魔導士も気にしてなかったはずのドロシーがなんでこんなに勝ちにこだわるようになったんだ?
聞こうと思ったがやめた。楽しそうにミュゼと歩くドロシー
ま、どちらにしても結果が出てからでいいか。




