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八百万の精霊召喚~異世界神から日本妖怪~  作者: 那園曽 氏規
本編

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17/1344

12話

入学してからひと月


冒険者ギルドにやってきた。

いわゆる冒険者登録である。

この世界では登録は10歳からできるようだ。ただし13歳未満の子供はGランクといって本来登録下限のFランクよりも下。いわゆる見習いである。雑用系クエストしかできないが子供の収入としては悪くない。

訓練場も使える等、そこそこ子供としても利点のある制度となっている。


半年後にはEはもらえるとはいえ自力でとったほうが納得できるからね。

それに、さすがに訓練だけじゃ鈍ってしまうというのもある。

とりあえず受付へ


「登録をお願いしたいんだけれど」


「いらっしゃいませ。それではこちらの用紙に記入をお願します。名前と年齢、あとはわかる範囲でいいのでスキルもあればお願いします」


「スキル判らない場合は空欄でいいの?」


「かまいませんよ。スキル鑑定は教会か魔導士の鑑定スキルで行います。有料なのでしない方も多いですからね。」


いいんだそうだ。じゃあそんなに正直に書かなくてもいいな。

名前は姓を省いてラウルだけ。歳はそのまま。スキル欄は剣術LV3だけでいいや。


受付に渡すと水晶玉に手をのせるように言われた。乗せて少しすると青白く輝きだす。


「はい、これで終了です。こちらが冒険者カードになります。ギルドの身分証として使えますので紛失はなさらないように。あと再発行には大銀貨一枚必要ですのでお気を付けください。只今のランクはFランク。Dランクまではクエストの連続成功が必要です。C以上からは昇格クエストと試験がございますので頑張ってください」


さてさてそれじゃあ初クエスト行ってみますか

一つ上のランクまで受けることができるからEランククエストまでだね。

とはいえお昼前。あまり目ぼしいのは無いみたい。


Eクエスト

常時依頼

ゴブリン討伐 西の森街道付近


Eクエスト

採収依頼

魔力草採収 10株以上


Fクエスト

採収依頼

ベスタ草  30株以上



残っているのはこれだけ。

とりあえずゴブリンは常時なので気にしなくていいそうなので薬草採収で。

二種類の詳細と群生マップをもらっていざ出発。


何の問題もなく森に到着。おかしいなテンプレが起きなかった。

もっともテンプレ回避のために召喚もせずドロシーもつれてこなかったんだけどね。

さてさっさとお仕事しますか。


【召喚】 森の精霊(アルセイス)


魔法陣から一体の人影が召喚される。スレンダーな女性体型髪の色はブラウン。ゴールドの瞳に長い耳。羽飾りを耳にさしている。エルフの色違いという感じである。


「マスター。ご指示を」


「薬草探しに来たんだ。場所を教えてくれると助かる。あと通りがてらゴブリン討伐以来もあるから。魔物の気配とかの索敵も頼む」


「承りました。」


森の精霊は場所により別の精霊になったりする。なのでその場所で呼んだ方が適切なガイドになるのである。ソロクエストのみに使える裏技だけど。


そしてさすがに森の精霊なのでアッサリ薬草二種類はコンプリート。というかぶっちゃけ初心者に区別はつかないよ。こういうのって小さい頃からしている人のほうがよくわかったりするんだろうね。

薬草事典とか時間あったら読む様にしよう。


「マスター。森の出口で数人の人物がいるのですが。」


戻る途中でアルセイスが告げた。

森に入ってきたときからずっと何もせずとどまっているらしい。

明らかにこちらに用事があるんだろうね。ようやく来たテンプレか?

でも何も目立つことはしていないはずなんだけどな。


「そいつらの話す内容とかわかる?」


「はい、どうやらEランク冒険者のようですね。学生のくせにとか言っているようなのでマスターを直接狙っているのではないかと」


身分は書かなかったけれどまあバレるよね。あふれる気品が恨めしいよ。


「いえ、単純に小奇麗な服装のせいかと」


「確かに初心冒険者にしては小奇麗過ぎだな。これでも庭仕事用の服をもらってきたんだけどなぁ」


がっかりする。


「さてそれよりもそいつらの処遇だな。始末もいいけどかかわる必要もないか。

幻覚で森の奥まで誘導するくらいでいいかな?アルセイス頼めるかな?」


「お任せください、そのまま白骨になるまで迷わせておきます」


「そこまでしなくていいから!町の閉門ギリギリになるくらいで問題ないから」


なんで、召喚精霊はみんな殺伐思考なんだろう?あ、女神からしてポンコツだった。

そのまま森の出口に来るが当然誰もいない。念のためゴブリンっぽい幻覚にして誘導したらしい。

まあ少し離れてくれれば忍術スキルの隠形で充分ごまかせたんだけどな。


悠々とギルドに戻る。受付嬢さんに依頼完了を告げる


「お怪我はありませんでしたか?」


「けがも何も薬草採取ですからね。ゴブリンにも合わなかったし正直森と相手していただけですよ」


「それはよかったです。採収物は鑑定カウンターへお願いします」


バッグから薬草を取り出してカウンターへ置く、といってもストレージのごまかし用である。悪目立ちは避けねばならんからね。


「ご苦労様でした。状態は全部よさそうですね。それでは完了報酬。300ギルですご確認ください。」


報酬を受け取る。一ギルが銅貨。100ギルになると銀貨。それ以降100倍ずつで大銀貨、金貨、大金貨となる。物価的には大衆食堂的なものの一食が10ギルなのでイメージ的には1ギル100円くらいかな。

今回は依頼分の3倍ほどの薬草を持って帰ってきたのでこの金額だった。普通依頼分だと120ギルくらいだったから取り過ぎの感はあるけどまあいいか。


とりあえずテンプレ回避はできたようだし。まあ初日としては上等だろう。

そういえば森の入り口にいた奴らってどうなったんだろう?もうすぐ日も暮れるのに帰ってこないと閉門になっちゃうのにね。

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― 新着の感想 ―
[良い点] これからどうなっていくのかたのしみです。 [気になる点] 幻術で惑わされたあの人達はどこに行ったのかな? [一言] 「薬草探しに来たんだ。場所を教えてくれると助かる。あと通りがてらゴブリン…
2021/11/12 17:17 野々村議員
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