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八百万の精霊召喚~異世界神から日本妖怪~  作者: 那園曽 氏規
本編

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101話

「こんなところにお客さんなんて珍しいですわ」


お茶を出しながら女性は言う。


「ありがとうございます、我々は冒険者パーティです。私はラウル、こちらから順にドロシー、ファム、ミュゼです。実は道に迷ってしまいまして人がいてくださって助かりました。」


「それは運がよかったですね。私はエノーラ。ここで一人で暮らしております。もう夕方ですし今夜はここでお泊りなさってくださいな。」


にこやかに言ってくれる。不思議な雰囲気ですね


「あの、ぶしつけな質問なんですがどうしてこんな森の中に?」


「昔からここに住んでましたの。今は一人ですがさみしくはありませんわ。可愛いペットたちがいますから」


「あれってマッドハウンドですよね?」


「ええ、ですが優しい子たちなので小さくかわいくなってくれています」


優しさで小さくなれるんだ。新説だな。メモっておこう。


「どうしてこんなにたくさんのマッドハウンドがいるんですの?」


「よくわからないんです、最初は五匹くらいだったんですがだんだん知らない間に増えてきたようで今は50匹はいると思うんですけど」


「沼だから居心地がいいのかもしれませんね」


まあマッドハウンドの生態研究にはいいのかもしれない。自然発生ならね。



とりあえず泊めてもらうので料理はこちらでお出しすることにしました。


何が食べたいのか尋ねるとステーキという返事でした。


「実はこの数年おいしいお肉を食べてなくて」


恥しそうに言われたのでしょうがないので特製シャリアピンサイコロステーキを披露。

いったん火を通した後、サイコロにすることで食べやすくなります。


うちの娘さんたちとともに女性四人でもがっつり食べて頂けます。

でもこれ作ってる時って俺はのんびり食べてられないのよね。

あとで鉄板の上で焼きそばでも作って食べよう


************


さて夜になりまして、当然年頃の娘さんたちと同じ屋根の下で眠るわけにはいきません。


起きて夜警でもしていていいのだけれどここは安全ですからと言われたので物置小屋を借りることにしました。まあ屋根があればましかって程度ですね。


夜も更けうとうととしてきた頃にノックがある。

返事をするとエノーラさんであった。


「少しお話があるのですがよろしいですか?」


家主なので断れないよね。了承する


入ってきたエノーラさん。一瞬月明りで見えたシルエットは煽情的なネグリジェである。

スケスケなんじゃない?


「先ほどは美味しいお料理をありがとうございます」


「いえいえ、泊めて頂くお礼ですから」


「それだけではもらいすぎですわ。ましてや物置小屋などに押し込めてしまってますのに。ですからお礼にと」


うーん見目は麗しいのだがなぁ、こんなところでイタしてしまっては確実にうちの娘さんたちに殺される。まあ何より


「申し訳ないですが私は経験がないんですよ。ですから」


「それではなおさら私で経験なさっていただいてもよろしいですのよ?」


「魅力的な申し出ですね」


肯定と受け取ったのかにじり寄ってくるエノーラさん


でもね


「いつも言っていることなんですが初めては人間と、と決めているんですよ」


言い終るか終わらないかのうちに掴み掛ってくるエノーラ

だが予想していると大したことはない。そのまま空振りした腕をつかみ投げる。いい勢いで壁に激突しそのまま壊して外に転がりだす。


「どうして人間じゃないってわかるの?」


「どうしてって見たらわかるのがいたから」


アンバーである。チワワ相手とは言え犬が嫌いらしく近づくとさっさと木の上で休みだした。

まあそのくらいの距離はアンバーには何の障害にもならないので監視索敵を続行させていたという訳である


「でも、貴方の大事なお仲間は今頃皆無力化されているのよ?深く眠ってもう起きることはないんだから。」


「毒でも飲ませたの?」


「正確にはみんな飲んでいるわ、但し人間の女にしか効かない毒というだけ、男には媚薬にしかならないものね、ほらそろそろ我慢できないでしょう?」


ネグリジェを脱ぎ素っ裸になるエノーラ。いい形は認めるんだが今は喜べないね。


その時急に悲鳴を上げるエノーラ。彼女の側面に無数の雹弾が命中する。


「ブラスト系の魔法ってやっぱり狙わなくていいから楽ね」


「いや、てゆうか八つ当たりだろ?こっちにまで来たわ」


「だから氷魔法(アイスブラスト)にしてあげたでしょ?」


「確信犯かよ!」


全く、やきもちするくらいなら君のをじっくり見せなさい。まあ言ったら今度こそ闇魔法が飛んでくるので言いませんがね。


「貴女、何で起きてるの?あの毒飲んだ女が起きていられるわけないのに」


「何で?って体質?」


ああ、ファムはSSRスキルで毒性無効持ってるからなぁ実際この世界で唯一毒の聞かない人といっても過言ではないもんな。


「ちょっと待て、ドロシーとミュゼは?」


「大丈夫よ、今ミュゼが二人分の毒消し(キュア)を行っているわ。あの子の治療術ならこのくらい効きの遅い毒なら問題ないでしょ?」


アンバー本当か?


『少し疲れが来ているようだけど毒消しは成功してるにゃ。でも襲われると対抗できるだけの体力残ってにゃいかもにゃ』


ダメじゃんアブないじゃん


「ファム、二人のところに戻れ、二人は戦えるだけの体力無いかもしれない」


「行かせるわけないでしょ?女の方が柔らかくて美味しいんだから」


魔力波動が広がる。エノーラを中心とした魔力は一帯を包み込む。なんだ?


『ご主人、犬たちが皆大きくなってきてるにゃ。本来のマッドハウンドサイズもしくはそれより大きいかもしれにゃいにゃ』


あら、ちょっと見くびり過ぎたかね


しかも向こうにもかなりの数の犬いたようだし地味にピンチかも

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