僕という物
「こんにちは」
こんにちは、ここは?
「ここは、ゲームオーバー後の空間。君は死んだ。」
周りを見ると、360度、一面が真っ白な空間。どこから声が聞こえるのかわからないけれど、僕の質問に答えてくれるみたいだ。
そいつの言う通り、僕は黒いカラスから発する黒の影に取り込まれて死んだ。
ちょっと痛かったな。
「君は、異常だね。」
異常?何が?僕は僕だし、そこまで強いわけでもない。普通に戦って普通に負けた普通の学生だ。
「じゃあ質問してもいい?」
僕に答えられる範囲なら。
「君の『名前』は?」
僕は
あれ?
「両親の名前は?」
...わからないはずがないのに
「姉が居たんだっけ?どんなお姉さんだった?」
....
「いじわるしちゃったね、じゃあ質問を変えるよ。フィリア、知ってるよね?」
知ってる。急に僕の家に邪魔してきて僕を守ってくれた女の子。
「昔、どこかで会ったこと無い?」
ない....はずだ。
「あるはずだよ、絶対に、昔、ね。じゃあ答え合わせ。」
「初対面の不審者と1日顔を合わせただけで同棲出来るなんて、異常だ。それに親が殺されてた次の日だぞ、普通の人間なら話す事すら警戒する」
「自分の名前がわからない。家族がわからない。昔の事が思い出せない。」
「そして模倣」
ズキリと胸が痛む。アイツが、次に発する言葉に、僕は恐怖を....
「君は、ただの能力だ。誰かを元に作られた模倣物。」
―――僕は
「だから、名前も思い出せない。」
何ものでも無い。
「だから、過去の事も知らない。」
そっか。だからか。
「だから、能力は模倣。君はただの劣化品だ。」
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