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2人の僕の寝取り復讐、臆病な僕と何処かで見つけた俺  作者: ムラタカ


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第4話  何か。

雪坂空音ゆきさかくおんは自身の座席から窓の外の景色を眺めていた。

別に何か変わった景色がそこにある訳ではない。

ただ今日1日ずっと空いている座席の主が登校してくるのではないかと外を…厳密には門前に繋がる通路をみていた。

しかしもうお昼休みも終わりを向かえその可能性は極めて低くなっていくのだった。

彼女には幼馴染と言って差し支えない関係の知り合いがいる。

同い年の男子。

気弱で弱腰。

自分に自信が無い消極的な少年。


現在の彼女は中学3年、来年からは高校生で進学先は姉が通う高校を受験する予定だ。

そんな彼女、雪坂空音ゆきさかくおんは現在は高2の姉、雪坂寧音の妹だったりする。

別に姉を追って進学先の高校を選んだとかでは無い。

姉を追って受験先を決めたどこぞの駄目幼馴染が気掛かりだから取り敢えず決めた…それだけだ。

特にここじゃないと駄目とかこだわりも無かったと言うのも大きい。

取り敢えずの目標…そんなところだ。


姉はやれば大抵の事は卒なくこなせる実力を持っているし身嗜みもしっかりすれば人並み以上に整った外見も持っている。

妹の主観から見ても十分恵まれた才能の持ち主だか何が気に食わないのか姉の自己評価は極めて低い。

そんな自己評価の低さは姉を自虐的で自己否定的な性格に変えてしまった。

昔はあんなんじゃ無かったと思うのだが何故あぁなったのか…。

空音には分からない。

でもまぁ分からないのは仕方ないしそんなに興味もない。

空音くおんの感心は無断で学校を休んだあの不届きな幼馴染に向いている。

自分はダルいのを我慢して来てるのにそれを差し置いて休んだ駄目駄目幼馴染の鳴海圭許すマジだ。



「アイツ何純真無垢な見た目して学校サボってんのよ…あ〜ムカつく」


「お〜何々〜?愛しの圭君がいなくて寂しいの〜?」


「おお、そーかそーか寂しいね〜オネーサンが抱きしめてあげようか?う〜ん?」


「うざぁ…そんなんじゃねーし、あとオネーサンってあんた早生まれなだけで同いでしょ?」


このめんどくさい女共は私の友達で未音と花織だ。

因みに駄目駄目幼馴染の圭を愛しの圭君とかのたまったおバカは未音で早生まれ程度で年上マウントを取ってくるのが花織だ。


「でももうお休み確定っぽいし心配なら帰り寄ってみたら?」


「鍵かかってるからどーせ入れないし居留守決められたらめんどいし…」


「そんな事いって行かないで後悔するより言って後悔だぞ!」


「そだよそだよ!オネーサンも空音が心配!」


「もう!わかったわよ…めんどくせーな…、行くだけ行ってみるよ」


「そ~した方が良いよやっぱり!」


「うんうん!」


こうして私は学校の帰りに駄目駄目幼馴染の圭の家に寄ることになった。


アイツは姉に懐いていて私は多分アイツから苦手に思われている。

でも圭と姉の関係は共依存みたいな物で互いに慰め合う歪な関係だ。

あれでは互いに駄目になる様な気がしてならない。

私はどうしてかそれがムカついてならない。

どーでも良いし放っとけば良いんだけどそれで圭が本当に駄目になるのはそれこそ駄目だと思う。

なんでかわかんないけどほっとけ無い…そんな感じだ。

多分昔から付き合いのある人間が目の前で駄目になる所を見過ごすのが嫌、後味が悪い…目覚めが悪い…多分そんな感じだと思う。


決して私がアイツを意識してるから…そんなんじゃないから。


脳内で誰に対してか分からない言い訳をしてると圭の家、鳴海家に着いた。


インターホンを押しても誰も出て来ない。

まぁそうだよねと溜め息を吐きながら私は鳴海家の限界に置いてあるドアから向かって3番目の鉢植えを退かす。

するとその下から鍵が出て来た。


「変わってないか…」


これは鳴海家の合鍵だ。

もし家主が鍵を忘れたとか無くした場合、家に入れなくなる。

そんな時の緊急時に使う用として昔からここに置いてある。

幼馴染だからこそ知ってるものだ。

それを使って私は鳴海家に入る。


御両親は共働きで家の中には圭以外は誰もいない。

圭は一人っ子だから当然だ。

真っ暗な家の中を勝手知ってる感じで進み私はとある部屋のドアを開ける。


部屋の中も真っ暗だけど誰かがベッドで眠っている。

十中八九…いや確定で圭だ。


「あんた何してんのよ」


「……」


「休むんなら休むでちゃんと学校に連絡しなさいよ」


「……」


「ちょっと聞いてんの?」


「……空音には関係ないだろ?」


「わざわざ来てやったのにようやく出て来た言葉がそれ?」


「ほっといてよ…」


「つっ!!」


私は衝動的にベッドに上がり込んで圭の胸ぐらをつかんだ。

圭は…


「あんた…」


ひどい顔をしていた。

泣き腫らしたのだろうか?目元が腫れてクマも出来ている。

何故…こんな顔をしてるんだ…?

何があったんだ…?


「何が…あったのよ?」


私は圭に再び問い返す。

しかし次に帰ってきた言葉は私の知らないものだった…。


「当ててごらんよ?君になら出来るかも知れないよ?」


「はぁ!?」


そこにいたのは圭じゃない…。

圭の皮を被った何かだった…。



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