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2人の僕の寝取り復讐、臆病な僕と何処かで見つけた俺  作者: ムラタカ


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第1話  プロローグ

人はその人生の中で誰もが一度は予防接種を受けた事があると思う。

小学生、中学生、高校生、社会人、年代、性別関係なく生きていたら受ける機会は沢山あると思う。


数年前に大流行した感染症は猛威を振るった。

数多の死者を生み、数多の悲劇を生んだ。

しかし比較的早期にワクチンは開発され、そのワクチンを用いた予防接種を受ける事が義務付けられた。

何しろ受けないと最悪死にかねないのだ、誰だって受けれるなら受ける。

そうして感染症は静まり、やがて人々の記憶から消えていった。


多分それが切っ掛けだったんだと思う…。

僕がこんな事になったのは…。




 


鳴海圭なるみけい

それが僕の名前だ。

突然だけど僕の家の近所には雪坂って家がある。

親同士仲が良くて幼い頃から親交のある家だ。

そこには2人の美人姉妹がいる。

雪坂寧音ゆきさかねおんさん、姉妹のお姉さんの方だ。

彼女は年上の幼馴染で小学生の頃からずっと憧れていた。

2個上の高校2年生で年上の女の人…僕の憧れ。

多分…いや間違い無く初恋だった。


今どき珍しく下手に着飾らない純朴そうな人で多分清楚なんて言葉が一番当しっくりきそうなタイプの女性だ。

地味と吐き捨ててしまえばそれまでだけど顔は整っていてスタイルもいいし普通に美人だと思う。


年上だからだろうか?それとも体の極一部(胸)がとても大きく魅惑的に見えるからだからだろうか?

彼女が纏う包容力と言うか母性は非常に強い。


血統的なものなのかは分からないけど妹の方も美人だで学校では人気者だ。

他人に対してはダウナー系の面倒くさがりやで面倒いのひと言で友達の誘いを断るくらいには強調性がない。

しかし僕に対してはやたらと勝ち気で気が強く口より先に手が出るタイプの荒っぽい性格になる。

僕は正直少し…いや結構苦手だったりする。

子供の頃から寧音さんはそんな僕達の仲を取り持ってくれていて情けない僕は自分が少し嫌になる事も多かった。

しかしこんな僕に対して優しく親身になって話を聞いてくれて…そんな訳だから…僕が彼女に惹かれてしまうのは無理の無い話なんだと思う。


その人と一緒にいたくて僕は猛勉強し同じ高校を受験するつもりでいた。

入学すれば僕は高1で彼女は高3…同じ高校に行けても一緒にいれる期間は1年と短い。

頭の良い寧音さんは私立の進学校にいて僕の学力では少し…いやかなり厳しい。

それでも寧音さんと一緒にいれる機会か増えるならと僕は苦手な勉強も頑張った。


それに僕には1つ大きな目標…野望見たいのがある。

もう直ぐクリスマスだ。

男女が息巻く1年に一度のビッグイベント。

僕はその日寧音さんを誘おうと考えていた。


寧音さんに勉強を見てもらったりして話をするタイミングは少なからずあった。

しかし彼女は大学入試を控える受験生だ、僕に構ってばかりはいられないし彼女もまた大学受験を目指し家庭教師を招いていた。


家庭教師は寧音さんが進学先と目標にしている大学先の生徒で寧音さんにとっては先輩に当たる存在だ。

爽やかで優しい雰囲気の優男でなんか手慣れてそうな印象を受けた。

何に対して手慣れてそうかって?

察してもらえたら幸いだとだけ言っておくかな…。


見た目で他人を評価するのは良くないと分かってるけどそう思ってしまったのだから仕方ない。


だから漠然とした不安はあった…。

でもそんなのは空想の産物で実際に起こり得る事じゃない。

漫画や小説…ドラマの中だけの出来事だと思い込んでいた。

しかし現実は小説より生成りと言う。 

僕はもっとあの家庭教師を警戒しておくべきだったんだ。

それからの事だ。

寧音さんとはそれから段々と疎遠になっていった。

勉強を教えて欲しくても外出している事が多かったし会えても何かしら理由を付けられて会えない次期が多かった。


しかしひさしぶりに会うと彼女は見違える程に綺麗になっていてもはや誰も彼女を地味だとか言えない純然な美少女となっていた。

彼女が元々持つ魅力を損なうこと無く大人としての魅力をいっぱいに詰め込んだ物が溢れていた。


しかし見惚れていても何にもならないのだ。

彼女は常に忙しそうで昔みたいに僕に構っている時間はどうも無いみたいだ。


そして冬の寒さが本格的になる12月の下旬頃、僕は突然寧音さんに呼び出された。

クリスマスも目前にせまり諦めていたからとても嬉しかった。

まさか彼女の方も僕と同じ事を考えてくれていたんだって…。

しかしそれは幻想て都合の良い妄想だって直ぐに理解させられる。

彼女の家に行くとそこには彼女以外に別の男。

例の爽やかそうなイメージの優男…家庭教師がいた。


「やぁ君が寧音がよく気に掛けているって言う後輩君かい?」


「あ…はい…鳴海圭って言います」


「そっか宜しくね圭君」


家庭教師は朗らかに笑う。

しかし僕にはどうも彼の笑顔が不気味な物に思えてならなかった。

そしてその勘は別に間違いでもなんでも無く正しい物だったと直ぐに判明するけどこの時の僕にはそれを誇る余裕なんて無かった。

何故なら…。


「君、これから寧音とここでキスしなよ?」


「へ…?」


「好きなんだろ?彼女の事が?」


「いや…でも…あの…?」


「出来ないのかい?ふふ、まぁ無理も無いかな?じゃなんなら俺が君にお手本を見せて上げるよ」


「え…?お手本…?」


「あ…大介さん…」


そう言って大学生の家庭教師は寧音さんの腰に手を回し慣れた手付きで彼女の顎を自分の顔に向けさせ

簡単に彼女の唇を奪った。


頬を桃色に染め恍惚とした表情でそれを受け入れる彼女。

2人は僕の目の前で深い接吻を交わす。

舌も入れて唾液の交換をする。

ここに僕がいるのに…無視され、まるでいないかの様に2人の世界が生み出される。



それからも行為は続く。

僕の知らない…見たことの無い顔を…姿を晒す寧音さん。

頭が痛い…軋む音…。

ギリギシギシ……

ミシメりゲシバリ…

目が…目から大量の水が出て来て直視出来ない。

それでも…目を離せない。

ギリギシギシ…

ギリギシギシ

息が出来ない…頭が痛い。

見たくないし気持ち悪い。


気持ち悪い。




そこからの事は覚えていない。

覚えていたくない。


ギリギシギシ

ギリギシギシ


気付けば僕は自分の部屋のベッドで寝ていた。

顔は水でいっぱいだ。


メリガギギリギシガリギシ


涙、汗、鼻水、涎、体内から排出できるありとあらゆる水で滅茶苦茶だ。

頭が痛い。

吐き気がする。

目眩、動悸…、体が異常な反応を示す。


これまで必死にやって来た受験勉強の疲れが一気にやって来たのか、それとも先程のアレのせいなのか…理由は分からない。

分からないけど僕は強いストレスを感じていた。

気が付けば僕の意識は微睡んで深い…深い夢の中に沈んでいた。


その夢の中で聞こえた気がしたんだ。


(そんなに辛いなら"俺"が代わってやろうか?)


と…。


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