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第四話:総力戦体制、国家という名の巨大な戦争機械

【前書き】

お読みいただきありがとうございます。

今回は、ラインハルトによる国政改革を描きます。科学者、労働者、兵士がすべて「復讐」のために連動し、国全体が巨大な軍事要塞へと変貌していく様子をお楽しみください。


最初の魔将軍マラコルの処刑からわずか一週間。ダークサイト王国は、完全に別の国家へと生まれ変わろうとしていた。


総統ラインハルトが下した最初の命令は、単純にして絶対的なものだった。

「我が国のすべての富、すべての土地、そしてすべての人間を、ただ一つの目的――祖国の復讐と再興のために捧げよ」


これこそが、ラインハルトの掲げる『国家社会主義』の真髄、すなわち【総力戦体制(国家の戦争機械化)】であった。


かつて退廃していた首都の街並みは消え去り、今やどこを見渡しても漆黒の軍服を着た親衛隊と、軍歌を歌いながら行進する新兵たちの姿があった。失業に苦しんでいた労働者たちは、すべて国営の軍需工場へと強制配置され、24時間体制で魔導銃や装甲車の生産に追われている。だが、彼らの目に絶望はなかった。あるのは、裏切り者への怒りと、再び世界に覇を唱えるという狂信的な熱熱だった。


「総統、新型の魔導兵器の試作、第一段階が完了いたしました」


宮殿の地下に建造された巨大な『総統科学研究所』。

白衣を着た老科学者が、興奮で体を震わせながら、ラインハルトの前に一本の巨大な筒状の兵器を提示した。


かつてこの国の科学者や錬金術師たちは、無能な魔将軍たちの私利私欲のために、くだらない美の魔法や贅沢品の研究を強制されていた。だが、ラインハルトは彼らに無限の予算と、最高級の素材、そして「国家の英雄」としての地位を与えた。

その結果、彼らはマッドサイエンティストへと変貌し、復讐のための悪魔の技術を生み出し始めたのだ。


「これは、マラコルの領地から没収した魔導結晶を応用した【魔力収束砲(デス・レイ)】です。敵の防御結界を分子レベルで崩壊させます。我ら科学者一同、この命を総統と祖国の復讐に捧げる覚悟です!」


「素晴らしい」

ラインハルトは冷酷に微笑み、科学者の肩を叩いた。

「諸君の知性は、ダークサイトの新しい剣だ。敵国の傲慢な騎士どもを、その光線で焼き尽くせ」


労働者は弾丸を造り、科学者は悪魔の兵器を開発し、兵士は血を流す。

国全体が、ひとつの狂気的な意思のもとに完全に歯車のように噛み合っていた。


その頃、総統府の作戦室では、親衛隊の将校たちが地図を囲んでいた。

残る3人の魔将軍――ベリアル、アザゼラ、ゴルゴロスが、ついにラインハルトを排除するために、彼らの私設軍隊を動かしたという報が入ったのだ。その数、およそ3万。対するラインハルトの親衛隊は、いまだ3000人。


「総統、敵の反乱軍が首都に向けて進軍を開始しました。数では我が軍の十倍です」


将校たちの顔に緊張が走る。だが、ラインハルトの瞳に揺らぎはなかった。


「十倍か。ちょうどいい、我が『戦争機械』の最初の試運転の相手だ」


ラインハルトは漆黒の外套を翻し、前線へと向かう準備を始めた。

数だけの烏合の衆と、狂信的な復讐の炎で連動する最新鋭の軍隊。どちらが勝つかは、最初から決まっていた。


【後書き】

第四話をお読みいただき、ありがとうございました!

国全体が復讐のために連動し、巨大な軍事国家へと変貌していくロマンを描いてみました。

次回、ついに3人の魔将軍率いる反乱軍との、圧倒的な技術差を見せつける決戦が始まります!


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