第66話その後
追記です。
「新学期が始まるが...アルベルトは学校をやめた」
ざわざわ
「「「...」」」
「まぁそういうことだ。人にはいろいろな人生があるからな。学園がすべてではない。まぁお前たちには今学期も休みから気持ちを切り替えて、学びを深めていっていくれることを期待する」
「やっぱり学校にも来なかったか。」(エル)
「そうですわね」(アリス)
「たしか、健と付き人のミーナ、リッカスも来てないな」
「アルが何もなく勝手に学園を去るなんてことは考えにくいですわ」
「あぁ外国で何かあったか?」
「でもリッカスは実家に帰ったはずですわよ?」
「確かにそうだな。まぁリッカスは先生も何も言ってないしただこっちに戻ってくるのに時間がかかってるだけの可能性のほうが高いか...俺たちの親は王都に住んでいるんだ。セドリック家について聞いてみよう」
「ですわね」
「そうだな。アリスが仲が良いということは知っていたのだがな」
「...」
「実はわからないんだ。」
「わからない?」
「情報が確定しているなら話していたんだがな。ただその不確かな情報でも聞きたい、利かなければ納得できないということだな?」
「えぇ」
「セドリック=アルベルトは死んだとされている」
「!?」
アリスはその言葉を一瞬理解できなかった
父は急に私にはわからない言葉を話し始めたんだと思った
ただ、理解できない。理解したくないその言葉が次第に理解できてしまう
アリスは膝から崩れ落ちた
「大丈夫か!」
「うそよ!そ、そんなの嘘に決まっているわ!」
「彼は頭がよくて、それで強くて、彼はいつも違う世界、遠い未来を見ているような、そんな雰囲気で、いつも本当のことは言っていないような、そんな不思議な感じがして、それで...」
ブツブツ
「アリス、落ち着くんだ。確かに悲しいことだ。ただこの世の中で生きているならよくあることだ。貴族であるなら毅然とした態度を示せ」
「嘘だ!父様は騙しているのよ!!いったい何が目的なんですか!!」
「嘘は言っていない。」
アリスは父をにらみ書斎を旅だし家を飛び出した
その間使用人がアリスを止めようとしたが止めることは出来なかった
同刻
「そんな...アルが...」
「詳しいことがわからないどころか、情報自体も不確実だったため伝えなかったのである」
「...その事実は受け入れられません。真実を暴いて見せます」
「やめておけ、死んではいないとしてもだ。情報の不確定さ、出所がわからないことや隠されている事実。関わってはいけない。」
「ですが!友を見捨てるような人間に国の騎士が務まりますか!」
「闇を避けることも必要なのだ。」
「受け入れられません。」
「どうだった」
「父は...し、死んだって」
「そうか、情報は当然同じか」
「ですわね」
「どう思う?」
「わからない」
「これからどうする」
「...わからない」
「俺は、進むしかないと思う。いろいろな意味で力を持つ。そうして真相を明かす。今は何もできな、今の状態で何かしても失敗に終わる。」
「...それに何の意味があるの?」
「何の意味?」
「えぇ、真相を知るのは何年後?その時に真相を知ってどうなるの?問題は今生きているのか、生きていないならどうなったのか。それだけよ」
「アリスはどうなっていると思っているんだ?生きているなら真相を知ることに意味はあると思う」
「いいえ。今を一緒に生きることが出来ないなら、その時に知っても意味はないわ」
「そんなことはないだろう。また会える」
「あなたにはわからない」
「っ、ならアリスは今どうするんだ?公爵でもわからないことを知れると思うのか?」
「現実的じゃないわね」
「なら...まさか...変なことは考えてないだろうな」
「変なことって何よ」
「『今を一緒に生きられない』って...」
「...」
「アルがいなくなったのは残念だよ。煮え切らない。どうにかなりそうだ。でもそのためにアリスがっ」
「なに」
「すべてを終わらすことはないって言っているんだ」
「そうね。」
そう、私にはその価値はない
わかっていた。彼は私と友達だった
それは変わることはなかっただろう。
それならそれでよかった。
その後アリスを見たものはいなかった。
そして同じく最愛の人をなくしたエルもまた
彼女の後を追うことになる
彼らの魂は浄化されまたどこかの世界で生まれ変わるだろう。
同じ世界で今度はその心の痛みを生涯持ったまま
明るい人生の幕切りになることを願います
2022/2/11より書いてます
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