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プロローグ

唐突だが、俺、矢上修一 高1、帰宅部所属 には妹がいる、容姿、頭脳、才能すべてに置いて完璧な妹 矢上葵に対し、俺は容姿は平凡、頭脳は中の下、才能も普通、明らかに可笑しいかもしれないが、これは事実だった。


努力しても全然できない兄、努力しなくともすぐにできる妹、親がどちらを取るかは一目瞭然、結果は妹、俺は虐げられ、妹はそれに便乗した、自分よりもできの悪い兄、信じたくなかったのだろう。

体には痣だらけで、何とか夏服の制服で隠れるくらい、そのせいでプールも入れないし修学旅行も無理、学生として楽しませてもらえない、そのせいでいじめも受けてきた、家族と思えない家族からはパシリ&ストレス発散機として扱われていた、今となってはもう慣れた、悲しいが、虚しいがどうしても終わるわけがない、だから諦めた。


そんないつもの変わらない日、妹の帰りが遅く、探してこいと言われいやいや出て行く、空はもう暗く、晩飯も食っていないな、と考えながらしょうがないからコンビニに行った。


「いらっしゃいませー」


特に感情をこめていないような声がし、店員が動き回る


コンビニ弁当の一番安いやつを買い、ついでに缶コーヒーを購入し、外で食べようと店を出る。


「助けてッ!」


この声は紛れもない葵の声だ、助ける気は起きないが、一応はやっとかないと後味が悪い、せいぜい過大解釈してナンパされただけだろう




そう思いコンビニの裏に回ると不良二人がナイフを持って葵を押し倒していた


そこで俺の何かが切れた


「おいちょっと待てよ」


不良達がこっちを向く、葵は驚いた顔をしているがその瞬間俺は高らかに宣言をしながら走る。


「そいつを殺していいのは・・・俺だけだぁぁぁッ!!」


まず不良(A)の腹に蹴りを入れる、後ろを振り向きながら襲い掛かってくる不良(B)の腕を蹴り、ナイフを打ち上げる、そのナイフを弾きフェンスの向こうに飛ばす、そしてもう一度不良(B)の腹を蹴りつけた、骨が折れる音がしたから後ニ、三時間はのた打ち回ったいるだろう、そうして振り向くと不良(A)がナイフを持って俺の腹を切った、痛みに耐えながら不良(A)のナイフを奪い取り首を斬る。

そうして動けないことを確認し、葵の方を向いた、腹が切れ、血を流しすぎたのだろう、力が抜けて倒れこんでしまう。


「ちょっと兄貴!兄貴!大丈夫!?どうしたの!?何でここにいるの!?」


「ハハッ全…部…お…前…の…せい…だ」


「兄貴!兄貴!何で私なんか!いつも兄貴に悪い事をしてるのに!なんで!」


「言っ…た、だろ?…お…前を殺し…ていいのは俺だ…け」


もうしゃべれない、力が抜けて少しずつ意識も遠のいていく


「さよなら・・・葵、いまさらだけどさ・・・愛していムッ」


唇にやわらかい感触が当たり、それを理解した瞬間には俺の意識は途絶えた。


「まってよ、いかないでよ、嘘でしょ、嘘でしょお兄ちゃん、いや、嫌ァァァッァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」


ただ置いていったものの悲しみを聞きながら。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「生まれました…しかし…」


「まぁ、どうしたの?早く顔を見せて頂戴」


「その…ご先祖様の祟りでしょうか・・・生まれた子供は…犬人族…です」


「そんなっ…」


何が起こったのかはわからない、ただわかっている事は、俺は生まれ変わったみたいだ、そして。


オレハマタフコウニナルトイウコトダケダッタ






あれから六年、社会の中で一番地位の低い犬人族、その種族に生まれた俺は、世界の中で一般的な種族

人類(ヒト)の奴隷として、傭兵として生きてきた。


「おい!そこの犬人族!もっと働け!このクソ共が!」


こんな感じに馬鹿なやつが多い、犬人族は忠誠心が高いことで有名だ、しかしそれが最低の地位に下げたともいえる、そんな世界で、今も俺は生きている




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