表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/30

最強なら、悪役で - 朝ぐらいは、穏便で

このペースだと打ち切りみたいになりそうな異世界ファンタジーです。

『/[{□△}] ⌘ ☍:hand front ✳︎;』

桜は、生成された包丁を手に取る。

「やっぱりね、これに落ち着くのよ。」と、目の前の男を見つめる。

恐ろしさのあまり腰を抜かし、動けないようだ。

桜は包丁を振り下ろし、男の左手に刺す。

男は、体が壊れるほどの悲鳴をあげる。その悲鳴はもう自分の命は助からないことを意味している。

次に、右手を刺す。

しかしとっくに意識を失っているようで、反応がない。

『/[{◯△}] ⌘ ☍:front man ・;』

と、弱い電気を与え、意識を強制的に活性化させる。

すると男はまた悲鳴をあげる。

その時には、腹に包丁が刺さっていた。

刺して、起こして、刺して、起こして。10分に及ぶ拷問のような時間は、桜にとっては楽しい時間と同じ。数秒にしか感じられなかった。だから、また人を探して歩き回る。

刺して、起こして、殺して、探してを繰り返すうちに、日が暮れてしまった。

仕方がなく、血で赤く染まった家に泊まることにした。

女神はものすごく嫌がっていたが。


魔法の炎が部屋を照らす中、桜と女神はテーブルに座り食事をしている。

女神は食べ物が喉を通らないそうだが。

「あんた人間よね。」

「うん。」

と、人肉を焼いた物を食べながら桜は答える。

「嘘ついてる?」

「ついてない。」

今度は頭蓋骨を転がして遊び始めた。

「やっぱり人外だわ。」

「どこを見てそう思うの?」

今まさに録音した悲鳴を聞いているその姿だよ。と女神は思う。

ここは、異世界。

これから消滅させる異世界。


 ◯


早朝。

小鳥の囀りと、生き残りの悲鳴で、女神は目を覚ました。

自分の部屋じゃないことを思い出し、洗面所を探す。

洗面所には生首が詰まっていて使えなかったので、庭の水道で顔を洗おうとした。

その水道は血で真っ赤になっていた。

モーニングルーティンのランニングをしていると、元気に咲く花と、肉塊となったナニカを見つける。

女神は吐いた。

朝食前だからまだ良かった。

借りている家に帰って、着替えのためにクローゼットを開く。

昨日着ていた服をここに干していたのだ。

一緒にかかっている人間の皮を使った服を避けて、自分の服を取る。

キッチンに入って朝食のパンを作っていると、棚の中のいちごジャムが血に変わっていることに気づいた。

そこには小さな紙で、「サプライズ!」と書かれていた。

ちくしょうっ!と思いながら、パンを焼く。

今日は晴れているから、外で朝ごはんを食べよう。そうしたら気も楽になる。と、思い、外に椅子を用意する。

朝の風に吹かれながら、パンを齧る。

鉄っぽい味がした。

いつのまにかパンがいちごジャムのパンになっていた。

「どうしてつけなかったの?」と書かれた、紙が置いてあった。

女神は桜のいたずらだなぁ〜っと思いながらパンを地面に投げ捨て、立ち上がり、背伸びをして、言った。

「う〜んっ最悪な朝だ!」


 ○


その頃、桜は、女神が叩き落としたと思っていた血みどろパンを齧りながら、この前受け取ったチラシを見ていた。

そこには、この世界の主人公の情報が書いてある。

仲間を増やしてしまうチートを受けているようだ。

それを確認しながら、また人を殺しに行った。

続く……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ