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異世界で頑張ります(5)

 

「じゃあ、アクアとマリンとティアはハヤテを綺麗にしてあげて。リオンは店の片付けね。わたしは家のことをするから」


  家のことができなかったママンを手伝った方がいいのではないかと思ったが ねぇねが手伝うことにしてくれたようだ。確かにわたしでは大して役に立てないけど・・。


「わたしはママを手伝うわ」


「そう?ありがとう」


『僕 お腹空いちゃったよぉ』


  洗う為のたらいを用意しようと立ち上がったら疾風に言われたのでにぃにに相談した。


「にぃに、はやてがおなかすいたっていってるんだけど おうちにたべられるものあるかな?」


「うーん どうかな?ドラゴンって何を食べるんだろ?」


  そうだよね。それを先に聞かないといけないよね。


「ねえ、はやてはなにをたべるの?パンはたべる?」


『肉や果物かな。パンは食べたことないから分かんないかな』


「そっか。パパンたちがつくるパンおいしいのに しかたないね。にぃにおにくかくだものだって」


  じゃあ森に取りに行こうかってことになったので出かける準備をしていざ出発!暗くなるまであまり時間がないから今日は近くで探すことに。

  途中これからのことについていろいろ話した。

  わたしはまだ字が読めないのでドラゴンと魔法についての勉強は疾風と精霊達に教えてもらうこと、疾風が大きくなった時 身を隠せる場所を探すこと、何かあった時 隠し事せずにちゃんとにぃにに話すこと等話してるうちに果物がある場所に着いた。

 

「にぃにどれくらいいるかな?」


「そうだね。あんまりいっぱいは持って帰れないから今日の分はここで食べて夜食用と朝食用に幾らか持って帰るようにしようか。今はティアよりも小さいけど大きくなったら何れだけ食べるんだろうね?」


「ホントだね。わたしたちもかえったらごはんかなぁ」


「その前にハヤテを綺麗にしないとね」


  はーいとにぃにに返事してもぎ取った果物を抱えて帰った。殆んどにぃにが持ってくれたけど さすがに手ぶらというわけにいかないので二個だけもらって運んだ。

  帰ってたらいを用意し、炎と海にお願いしてお湯を入れてもらい、布を使って疾風が綺麗になるように頑張って洗った。


「つかれたぁ。にぃにありがとう」


「どういたしまして。僕達も母さんの手伝いをしに行こうか。ティアは疲れたなら休んでてもいいよ」


「ううん。にぃにもねぇねもおてつだいしてるんだからわたしもする」


「そう?じゃあもうちょっと頑張ろうか」


「うん!」


  さあご飯を食べるためもうひと頑張りだ。

  キッチンに入るとママンがちょうどご飯ができたところよと言ったのを聞いてお腹がなった。小さい音だったし誰にも聞こえてないよねと思いながらも顔を赤くさせてたらクスッと後ろから聞こえてきた。


「にぃに!きこえてたの?!わらっちゃだめ!」


「ごめん。でも可笑しくて笑ったんじゃないよ。可愛い音だなって思って」


「かわいくない!はずかしいからわらっちゃだめなの!」


「分かった。もう笑わないよ。ごめんね」


  わたしの頭をポンポンしながら微笑んだ。


(うおっ!美少年の微笑み頂きました!あぁ、もうたまらん!本当これで家族じゃなければ惚れちゃうよ!あー、わたしのこういうところはパパンに似たのかな?)


「何二人で言い合ってるの?リオンも呼んできてご飯にしましょ」


「じゃあ、わたしがよんでくるね」


  そう言ってパパンを呼びに店に行く。


「パパン ごはんだよ」


「分かった。今行くよ。呼びに来てくれたんだね。ありがとう、ティア」


「パパン わたしのほうこそありがとう」


「うん?」


「はやてのこと。むちゃいってるのはわかってるけど どうしてもほっとけなくて・・・」


「そうだね。ティアのそういう優しいところパパは大好きだよ」


「パパン!ティアもパパンのことだいすきだよ」


  そう言いながらギュウっと抱きついた。


「ティア!!」

(ティアがパパン大好きって言ってくれた!ああ、この可愛さはなんだ!小動物か?いや違う!俺の天使だ!目にいれても痛くない俺の可愛い娘!このまま一緒にお風呂に入って数を数えようか?それとも膝に抱っこしてご飯を食べさせてあげようか?それとも一緒のベットで寝んねしようか?それとも・・)


「パパ ご飯よ」


  何時までも来ないわたし達をねぇねが呼びにくるまてパパンは自分の世界に入り込んだままだった。

  うん。やっぱりわたしはパパンに似たんだな。なんて思いながら三人でキッチンへ向かった。


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