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奴隷でもチートを目指す  作者: sterl
二章 殺意とストレスは親友
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17話 世は常に無情

 無言でダンジョンの壁を掘り続ける。うーん、何かを忘れているような気が……。


「……あっ。あいつ忘れてた」


「あいつって?」


「一人だけついてこれなかった監視がいるんだった。ちょっと行ってくる」


「証拠は残すなよ?」


「もちろん」


 ヤバイな、10分は経ってる。まだ森の中に居ればいいんだけど。迷っててくれればもっといいんだけどな。


 っと、そろそろあいつがいなくなった場所か。さて、いてくれればいいんだけど、な?


「うぅ、どうせ俺なんて忘れ去られる存在なんだ。うっ、うっ」


 えっと、あれでいいんだよな? 膝抱えて俯いてるけど監視の一人だよな?


「うぅ、う? うぐっ」


 とりあえず担いで口塞いだけど、ダンジョンに持ってくか。


「んんっ、んー!」


 なんか騒いでるけど、ま、いっか。


「んー!んー!」


 到着、ダンジョンの奥の方に放置しとけば勝手に死ぬよな?


「お、戻ってきたか。そいつが監視か?」


「そうだ。とりあえずダンジョンの奥に置いてくる」


「しっかり魔物に食わせとけよ」


「もちろん」


「ん!? んー!んー!んんー‼」


 えっと、あの辺の部屋がたしか魔物のスポーン部屋みたいな所だから、ちゃっちゃと行ってくるか。


「んぅ!? た、助けてくれ!置いでがないでぐれ!」


 とりあえず部屋の中に投げ入れたけど、泣きながら言われてもなぁ。


「証拠は残すわけにはいかないし」


「何も言わない、何も言わないから命だけはぁ」


「そんな根拠ないし」


「だずげでよ~。じんじでよ~」


「あ、魔物湧いた」


「ひ、ひぃ!おだずげを~」


 さて、今日のノルマを採りに行くか。


「いかないで~。ぎゃあぁぁぁぁ!」


 うるさいなぁ。


「どうだった?」


「ちゃんと置いてきたぞ。そっちはどうだ?」


「魔鉱石が一個採れたぞ」


「いぎゃあぁぁあぁあ!」


「そうか、それは良かった」


「それはそうとなんかうるさくないか?」


「気にしない気にしない」

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