第五話 俺が爆弾だ!!!!!
さぁ、次だ。
ミとの1戦を終え、このビルドが戦えると認識した俺はそのまま第二戦のマッチングを開始。
その間に、少し考えを巡らせる。
もう少し木を足場として動かせた気がする。
もっと二段ジャンプの応用を利かせて立体的に戦える。
なんかこう…キックとか
〔マッチングが完了しました。〕
〔対戦相手:BOMB!!〕
〔ステージ:炭鉱〕
おっと。このくらいにして観察と準備だな。
ステージは炭鉱。大体高さは4mってところか。辺りにはトロッコや石炭らしき鉱石。
相手の武器は…ハンマー。それにかなりガタイがいい。
5、相手が腰を落とし、ハンマーを肩に構える。
4、辺りで使えるものを見回し、確認する。
3、姿勢を落とし、拳を前に構える。
2、地面から小石を一つ右手に握る。
1、足に力を入れる。
0。一気に踏み込む。
「『加速魔法・ブースト』」
3つ目、最後の加速魔法。
その効果、投擲物の大幅加速(一回限り)。
消費MPは15。
それによって圧倒的な加速を受けた石が相手に向かっていく。それに合わせてまた魔法を発動する。
「『加速魔法・アクセル』」
小石の後ろから俺も突撃を開始。
小石と拳の二重攻撃。
まあ、そう上手くは行かないものだが。
「『爆破魔法・フルバースト』ォォォォォォォ!!!!」
肩に担いだハンマーを思いっきり地面に振り下ろされる。
そのハンマーの先端は先程と違い赤く発光している。
咄嗟に前方向に全力で飛ぶ。
天井に頭が当たるとかそんなことは気にしない。
今はただあれを避けることだけを考える。
地面に触れる直前に頭の上を飛び越える。
直後。耳鳴りが止まらないほどの大爆発。
衝撃波で壁にブチ当たる。
それでHPが二割ほど減る。
だが無理やり壁を蹴り、空に飛ぶ。
左足で空を蹴り右足をしならせて首を狙い、思いっきり蹴る。
クリーンヒット。
だがそれだけで削り切れるほど相手も脆くない。
反動で横に滑りながらこちらを向き直す。
「『爆破魔法・ボム』!!」
いつの間にか左手に握られていた小石を投げつけられる。
この至近距離では避けることも出来ず、モロに喰らってしまう。
HPがまたしても減る。残りは半分。
「面白え!もっともっとかかってこいよォ!」
「言われなくてもそのつもりじゃボケェ!」
「『加速魔法・アクセル』!!」
再度魔法を使い、速度を上げる。
再度飛ぶ。ボムはハンマーを構える。
両足で空を踏みしめ、全力で蹴る。
「『爆破魔法・フルバースト』ォォォォォォォ!!!!!」
そのハンマーは地面では無く俺をそのまま狙ってくる。
だがもう避けない。どちらの攻撃が先に当たるかの勝負。
右腕を振り抜く。
ハンマーが左から迫る。
だがここで右腕を止め、無理やり身体を下にひねる。
ハンマーが空振る。
爆発は―
しない。
爆破条件は接触。
すでにそのハンマーは空振り、時間は切れている。
逆立ちの体勢で着地した俺は思いっきり地面を押し上げる。
その振りまくった跳躍で天井まで到達した俺は
「『加速魔法・ブースト』」
天井を全力で蹴り、自身を投擲物だと無理やり解釈し、自身に最大の加速を施す。
今度こそ小細工無しに拳を振り抜く。
「『爆破魔法・ボム』!!」
ボムの手のひらがBOMBする。
HPが減る。だが拳は当たる―
〔勝者:風見鳥〕
俺の、勝ちだ。




